その一方で、華のくだりを“不要”と感じた視聴者も多かったようで、「姉の話はいらなかった。そもそも、想の姉って今までたいして登場してなかったし」「姉のシーン、こんなに尺取る必要あるのかな。それより紬と想のシーンが見たい」といった不満も目立つ。

「以前は紬と想のやりとりがメインで描かれていた同作ですが、最近の数話は周囲のキャラクターのエピソードが中心。ろう者を取り巻く、さまざまな立場の人物にスポットを当てることで、視聴者から『勉強になる』『いろいろ考えさせられる』という感想が上がっています。その半面、紬と想のシーンが激減してしまったことから、2人の話を期待する視聴者は不満を募らせているようです」(テレビ誌記者)

 また、今回は律子の登場シーンも目立ったが、一部視聴者から「篠原涼子さん以外の女優で見たかったなあ。例えば、木村多江さんとか」「律子が“篠原涼子”にしか見えなくて、いまいち感情移入ができない」といった意見が出ていた。

「篠原は『silent』で“一般的な母親”を演じるため、体重を増量して役作りしたことが一部で報じられていますが、良くも悪くも、華やかな女優オーラが強く、『silent』の儚げな作風とミスマッチという指摘もあるんです」(同)

 12月22日の第11話で最終回を迎える『silent』。一部で“尻すぼみ”を危惧する声もあるようだが、果たして……。