航空学校で、みんなが「〇〇学生」と呼び合うルールらしいのがなんかいいなと思ってます。「さん」「くん」呼びだとどうしても男女の違いやお互いの年齢などの差が出てしまうけど、「学生」という、その人の今の立場のことしか含まれてない、みんなが平等な呼び方、いい。学生じゃないけど私も「渡辺学生」と呼ばれたい。
でも、柏木学生(目黒連)が告白して舞ちゃん(福原遥)がドキドキしてる今週、なんだかその「〇〇学生」の良さがかき消されてるのが気になってます。大学のなにわバードマンたちの、性別も年齢も関係なく、「飛行機をみんなで飛ばそう」という気持ちだけで前に進む仲間たちがとても好きだったし、ずっとそういう感じなのかと思っていたので。今は、恋をするならお互いにじゃなくて飛行機に、がいいなあ。携帯の待受をスワン号にしていた舞ちゃんみたいに。
そもそも彼らの気持ちは本当に恋なんでしょうか。飛行機を飛ばす孤独と恐れから、何かすがりつくものがほしいだけではないか、不安なドキドキと恋心のドキドキがごっちゃになってたりしないかなあ、とちょっと思ったりしています。いわゆる「吊り橋効果」みたいな。迷子になって焦ったり、壊した模型を直したり、水島学生(佐野弘樹)の退学で泣きじゃくったり。完璧で冷ややかだった柏木学生が、仲間ができたことで人間味を増して揺れ動き、かわいさが爆上がりしてるのはたいへん好ましいことなのですが、彼からの告白にドキドキの舞ちゃんも本当にキュートなんですが、それでもなにか違うのではという気持ちも「かわいいわねー」の後ろ側にくっついている。