三上氏は「クリエイターのツールを出している会社のグループが、今回のようなソリューションを出すということに、まず大きな意味があります。『DC3』は誰がそのコンテンツを作って、誰が保有しているのか明確になるソリューションで、さまざまなビジネスに展開できる可能性があるんです」と、あらゆるデジタルデータのさまざまな情報をブロックチェーンで記録することで、コンテンツの改ざん防止や唯一無二性を保証し、デジタルコンテンツを「モノ」のように扱えるようにする基盤ソリューション「DC3」を紹介した。
「DC3」は、サービス終了やアカウント消失によって利用できなくなったりサービス間での連携や横断的な使用ができなかったりといった、デジタルコンテンツの課題を解決することもでき現在稼働中のサービスにも導入しやすい。ゆうちゃみにも決して無縁の話ではないという。
「デジタル写真集って複製とかされると困ると思うんですけど、『DC3』ではゆうちゃみさんのデジタル写真集も1、2、3……ってナンバリングってできるから、例えば100部限定販売みたいなこともできます。デジタルなのに、希少価値を上げて販売していくみたいなことができるんです」(三上氏)
サーバーにあるデータコンテンツの閲覧権をユーザーに付与する従来の「配信」から、デジタルコンテンツをモノとして「流通」させ、個人が保有するサービスへと転換する「DC3」。
権利者の許諾を条件に保有コンテンツのサービス間での移動や、2次流通・貸し借り、加工・編集ができ、サイン入りのコンテンツや塗り絵、スクラップブックなど、新たな価値を付加できるのも特長だという。
「いろんな使い方が考えられて、メタバースでの展開にも関係します。正直『WEB3』(特定の管理者がいない、ブロックチェーン技術によって実現した分散型インターネット)という言葉ばかり先行していたところがありましたが、こういう具体的なサービスを使っていくことで、デジタルのコンテンツがより豊かになっていくといいなと思います」(三上氏)
一方、ゆうちゃみは「ブロックチェーン」について、「いま流行っているファッションアイテム? 輪っかの代わりに四角いブロックがつながっている、おじさんが考えた新しいチェーンみたいな……」などと、珍回答も披露。
しかし、次第に理解を深めていき、「ナンバリングとかうれしいですよね。ほんまにレアな特別感があるし、世界にひとつだけのプレゼントもできますよね。三上さんの説明わかりやすい!」とし、「めっちゃいい。1月に妹の誕生日があって。18歳になるんですけど、そういうデジタルなプレゼントもいいなって思います。でも、恥ずかしいから妹に写真集は見られたくないですね……」とトークした。