コロナ禍を背景に、現在中学受験する家庭が増えています。しかし、成績アップのためにお金をつぎ込んだ結果、家計が火の車になり、最悪の場合、家庭が崩壊してしまうケースもあるようです。
中学受験の課金とは?実際にあった家庭崩壊のエピソード
「妻たっての希望で息子の中学受験のため、茨城県から都内に引っ越しました。はじめは『受験のために引っ越しするバカがどこにいる』と怒ったのですが、聞けば同じ選択をする家庭も少なくないよう。中学受験が盛んなエリアで家賃はこれまでの3割増しになり、通勤時間も倍かかるようになりました。
学習塾は夏季講習などの特別講習を含めると、年間150万円ほどかかります。これまでの収入だけではやっていけず、私は土・日・祝日もバイトをするようになりました。しかし息子の成績は振るわず、補習授業や家庭教師と課金の連続で、受験対策費用は年間200万円になりました。妻は毎日「勉強しなさい!」と発狂、私は休みなしで働き疲労困憊……。
2年間受験勉強を続けて臨んだ中学受験は不合格。現在17歳になった息子は登校拒否と、どん底の生活を送っています。」
中学受験で陥りやすい課金ループ
小学校の授業では受験に対応できないと、塾で対策するケースが多いでしょう。1つの塾に通うだけならまだしも、成績が上がらないからと補習授業に家庭教師と、いつしかゲームのように課金ループに陥ることも少なくありません。
しかし、ゲームと大きく違うのは課金が必ずしも成績に反映するわけではないということ。合格しないのでは?という不安から課金がかさみ、子どもも忙しくなって辛くなるという負のスパイラルに陥ると、家庭の雰囲気が悪くなる可能性も十分にあります。