『舞いあがれ!』柏木学生のかわいさ右肩上がりの青春キャンパスライフ(第9週)
(画像=イラスト/渡辺裕子、『日刊サイゾー』より引用)

 「航空学校編になって、おせっかいなヒロインが、第一印象最悪な人と恋をするような、青春キャンパスライフっぽいドラマになっちゃったなー」とぶつぶつ言っていたことを反省します。青春キャンパスライフ、楽しい。第一印象最悪な彼との恋、正解。この心変わりは完全に彼のせいです。なんなんですか、あの、なにをしてもかわいい柏木学生(目黒蓮)は。お好み焼きをワクワクと待っているあたりから「もしかして、かわいくなるのでは?」と思っていた予想を遥かに超えてきました。失敗して落ち込んでもかわいい。無意識に舞ちゃん(福原遥)の手を握ってしまって、焦るのもかわいい。つい見せた笑顔が超かわいい。この物語に恋愛要素は要らないと思っていましたが、柏木学生のかわいさレベルが毎日右肩上がりなので、これは恋しても仕方ないです、テイクオフです。きつい物言いをする嫌な人ではなく、「父のように完璧でいなければ」と自分を縛り続け、余裕がなくなり、人に優しくする方法を知らないまま生きてきたのかもしれない柏木学生。なんて不器用でかわいいんだ。

 しかし、個人的には貴司くん(赤楚衛二)のことも気になります。第8週ではお好み焼き屋で久留美ちゃん(山下美月)と一緒に舞ちゃんのお祝いをしてたので「え、貴司くんは日本全国から絵葉書に短歌を書いて舞ちゃんに送るような旅生活をしてると思ってたのに。これじゃ、実家に住んで、好きな時に旅行する無職の人では」とハラハラしましたが、第9週では想像通り、漁港で他局のドラマのおさかなボックスみたいなものを作る仕事をしながら、舞ちゃんの背中を押す、すてきな歌を書いていたのでホッとしました。深くお互いを理解し合っている貴司くんと舞ちゃんだけど、わかりすぎている間柄だと逆に恋愛にはならないのかも。「わからないからあなたをもっと知りたい」と思うところから始まるのが恋だとしたら、舞ちゃんはこのままやはり柏木学生と?