◆イチジクを食べていたら、口の周りが真っ赤にただれて
待ちわびていたデート当日。車で1、2時間ほど山奥へ進んだ先にあるイチジク農園は気さくな老夫婦が営んでおり、イチジクを使ったお菓子やお茶などでのおもてなしも素晴らしかったそうです。
「素敵な農園だったのと、鈴なりの大量のイチジクを目の当たりにして、私は狩る前からテンションが上がって大はしゃぎでした。正直、彼とのデートだということを忘れてしまうほどでした」
イチジク狩りは1時間制。思う存分イチジクを食べることに夢中になっていた松井さんにある違和感が。
「最初からかなりの勢いでイチジクを頬張っていたんです。途中、口の周りがひりひりするなと感じたのですが、あまり気にしていませんでした。でも、そのかゆみはどんどんひどくなってきて……。彼にも心配をかけたくなくて黙っていましたが、スマホのインカメで見てみると真っ赤にただれてしまっていました」
◆泣きそうな状況に、彼の反応は?
もはやイチジク狩りどころではなくなった松井さん。
「かゆさやひりつきもありましたが、何よりも彼に見られたくなくて必死でした。でも隠しきれないほどひどくなって、彼にはすぐにばれてしまいました。せっかく今まで可愛く着飾ってきたのに、台無しだし恥ずかしいしで泣きたい気持ちでした」
彼は大慌てで水場まで連れて行ってくれたり、氷をもらってきてくれたりととても献身的に松井さんを介抱してくれました。
その甲斐もあり、イチジク狩りは中断になったものの徐々に口周りの赤みも治っていきひと安心。
松井さんは後で知ったのですが、イチジクの枝を切った時に出る白い樹液が皮膚や粘膜に触れると、かぶれの原因になりやすいのだそう。