SchoolTech事業を展開する「Classi」の、保護者連絡サービス「tetoru(テトル)」が全国の小中学校1,000校に採択された。

「tetoru」

「tetoru」は「学校からの連絡配信機能」「保護者からの欠席連絡機能」を基本機能として搭載した小中学校向け保護者連絡サービス。公立学校、自治体が導入する場合は無料で利用できるため、各校の予算が異なる場合でも自治体単位での一括導入がしやすくなっている。また、「tetoru」は校務支援システムとの連携機能を搭載している。

さらに、EDUCOM調べによると、10月時点で全国No.1シェアを誇る統合型校務支援システム「C4th」を繋げることで、生徒児童に関する情報を一元化され、学校のDX促進を支援する。

保護者連絡のデジタル化の現状

GIGAスクール構想の実現に向けた環境整備方針を文科省が打ち出す中、学校はそれぞれの事情や実態にあわせながら教育DXを進めてきた。

2022年には統合型校務支援システム(※)の整備率が79.9%まで達するなど、校務は大きく効率化している。一方で、各学校で使用しているシステムが異なることで、先生の異動により新たなICT環境に対応する負担が発生しているという課題が、文科省の専門家会議で指摘されているという。

教員の負担を軽減しつつ、児童生徒一人一人の状況にあわせた切れ目のない指導の実現に向け、現在は自治体単位で学校DXの機運が高まっている。このような状況を受け、4月に「Classi」がリリースした「tetoru」は、多くの自治体に選ばれ、11月に1000校を超える学校に採択された。

導入状況

「tetoru」は、全1032校が採択している。ここで地域別の導入状況を見てみよう。北海道11校/東北64校/南関東112校/北関東・甲信68校/北陸166校/東海285校/近畿80校/四国2校/九州244校だ。

同サービスは、公立の小中学校・教育委員会からの申込に限り、無料で利用できる。詳しいサービス内容は「tetoru」公式サイトで確認を。

保護者連絡のデジタル化が加速する中、「tetoru」の今後に注目してみては。

「tetoru」公式サイト:https://tetoru.jp/

※統合型校務支援システムとは、教務系(成績処理、出欠確認、時数など)・保健系(健康診断票、保健室管理など)、指導要録などの学籍関係、学校事務系などの統合した機能を有するシステムのこと。

(角谷良平)