新鮮な魚介や加賀野菜など、北陸のおいしいものが集まる金沢。地の食材にこだわった和食店も多く、一度は行きたい名店が揃います。懐石料理からそば処まで、おすすめの和食ランチをご紹介します。
1 いきいき亭 近江町店
旬の地魚が一堂に会した夢の海鮮丼
いきいき亭丼(味噌汁付き)2,000円。14種類前後のネタが楽しめます,
「なだ万」で修業した店主がオープン。繁華街の片町にある本店は海鮮居酒屋で、近江町店は海鮮丼が名物の寿司屋です。一番人気の「いきいき亭丼」は、旬の魚介を14種類前後盛り込んだスペシャルな一品で、この日は甘エビ、クルマダイ、紅ズワイガニなど、豪華なネタが並びます。「ネタは冷たく、ご飯は少し温かく」という店主の流儀から、ネタは別皿で提供。ネタに合わせてわさび醤油と岩塩を使い分けられ、よりおいしくいただけます。 海鮮丼にプラスして、一貫から注文できる寿司を合わせ技で楽しむのもおすすめです。
ご当地サポーターコメント
海鮮丼のおいしさはもちろん、ごはんの量や苦手なものなど確認をしてくれる店員さんの細かな気配りがうれしくなります。
並ばずに待てる、旅行者にやさしい予約システム
店があるのは近江町市場の中。朝競りで仕入れたネタが登場するのは10時30分前後で、「本日の朝せり丼」や「本日のとれたてにぎり盛り合わせ」では、新鮮な地魚が堪能できます。
お盆休みや年末年始、大型連休などの繁忙期は1~2時間待つこともありますが、予約用紙に連絡先を書いておくと空き次第電話をもらえるシステムに。「近江町市場」で買い物をしたり、「金沢城公園」や「兼六園」を散策したりと、時間を有効に使えます。テイクアウト用の手巻き寿司もあるので、時間がない人は活用しましょう。
石川県金沢市青草町88 近江町いちば館1階
JR金沢駅東口から城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約5分、「武蔵ヶ辻・近江町市場」下車すぐ
営業時間:7:00~15:00(売り切れ次第終了)
定休日:木曜日 ※月1回不定休あり
076-222-2621
駐車場:無し
2 町家懐石 六花(ろっか)
北陸の旬食材が主役の懐石料理
京都の有名料亭で18年間腕を磨いた料理長がオープン。金沢に店を構えたのは、「北陸の食材の素晴らしさに魅せられたから」と話します。そのため、一品に使う食材の数を抑えて、食材本来の旨みや力強さを引き出す料理を提案。例えば、この日の八寸は「能登牡蠣の白味噌和え」、「金沢春菊と海老のくるみ和え」など、個々の素材のおいしさを引き立てる組み合わせの妙が見事。トウモロコシや白ネギなど季節の食材を使い、1組ずつ個別の土鍋で炊くご飯も名物です。
趣きのある町家で、よそいきのランチを
かつては酒蔵だった築約130年の建物は、格子窓と薄紫色の暖簾が目を引きます。店内はカウンター席とテーブル席が同じ空間にあり、料理長の美しい手さばきが見られるのも醍醐味。店舗奥の吹き抜けになった空間には座敷と、器を並べたギャラリーがあり、落ち着いた雰囲気で食事が楽しめます。料理はコースのみで、食材の旬に合わせて日々少しずつ変わるので、季節ごとに訪れる常連客も多いそうです。昼、夜とも予約が必須なので、旅行の日程が決まったらまず電話で予約状況を確認するのが確実です。
ご当地サポーターコメント
高級感はありますが堅苦しさはなく、ゆったりと食事ができます。季節ごとの楽しみがあり、カウンター席では丁寧な仕事に見とれてしまいます。
石川県金沢市六枚町2-7
JR金沢駅東口から徒歩約10分
営業時間:11:30~15:00、17:30~22:00
定休日:水曜日、木曜日ランチ、日曜日ディナー、月1回火曜日
076-221-6166
駐車場:無料
3 饂飩処(うどんどころ)釜ごはん 福わ家(ふくわうち)
コシのあるうどんと釜ごはんでおもてなし
1930年(昭和5年)から続く金沢の老舗うどん・そば店「小橋お多福」の姉妹店。手打ちうどんを一人鍋で提供する「饂飩鍋」と、生米から炊き上げる「釜ごはん」が味わえます。どちらもコース仕立てになっていて、抹茶とお菓子から始まり、饂飩鍋にはおじや、釜ごはんには汁なべと香の物が付きます。饂飩は麺の量が半分の「今盛り」もあり、女性に好評です。どのメニューも注文してから出来上がるまで20分前後かかるので、時間にゆとりを持って利用しましょう。
ご当地サポーターコメント
うどんからおじやへと二度楽しめる饂飩鍋。絶品です!抹茶から始まり、デザートまで満喫できます。
名物女将がいるアットホームな食事処
古民家を改装した建物は重厚感のある店構えながら、一歩中に入れば、元気で明るい名物女将をはじめとするスタッフの、肩肘張らないおもてなしにほっとします。店内は木のぬくもりを大切にした落ち着いた空間で、コース仕立ての料理をじっくり楽しむのに最適な雰囲気です。
ちなみに釜ごはんは、夏はハマグリとメカブ、秋はサンマ、そして毎年11月上旬に香箱(こうばこ)ガニが解禁になると「こうばこ釜ごはん」が登場。季節ごとに訪れる楽しみがある一軒です。
石川県金沢市彦三町1-9-31
JR金沢駅東口から金沢ふらっとバス「此花ルート」乗車約11分、「彦三北」下車すぐ
営業時間:11:30~14:30(L.O.)、17:30~20:30(L.O.)、土・日曜日、祝日11:00~20:30(L.O.)
定休日:水曜日
076-264-8780
駐車場:無料
4 茶寮不室屋(さりょうふむろや)
加賀伝統の麩料理を心ゆくまで
「茶寮不室屋」は、1865年(慶応元年)創業の老舗麩専門店「不室屋」の麩料理専門店として、1982年(昭和57年)に開設されました。金沢で生まれた加賀麩を使った料理や甘味が味わえます。「不室屋」では、昭和30年頃まで箱膳で食事をするのが常でした。その箱膳に彩り豊かな 麩料理を盛り込んだ、「茶寮不室屋」唯一の食事メニューが「麩久箱膳」です。加賀麩伝統のすだれ麩を使った治部煮(じぶに)や生麩昆布〆、つくね麩入り茶碗蒸し、珠麩入り玉子焼きなど、月替わりの麩料理が堪能できます。
ご当地サポーターコメント
色々な麩のおいしさを飽きることなく味わえます。近江町市場の目の前にあり、散策の途中に寄るにも便利。お土産に麩のラスクもおすすめです。
老舗ならではの歴史を感じる、蔵を改装した茶寮
尾張町店の蔵を改装した店内は、大きな梁と白壁が印象的な落ち着いた雰囲気です。
麩久箱膳の他に「麩あんみつ」や「生麩ぜんざい」などの甘味も、心ときめく品揃えです。中でも「不室屋パフェ」は、自家製の豆乳アイスと3色の白玉生麩や黒蜜ゼリー、豆乳きなこマフィン、わらびもちを美しく盛り込んだ一品。トッピングの「ふのやき(黒糖風味)」も麩料理専門店ならではです。併設する尾張町店では数多くの麩商品を取り扱っていて、家庭で手軽に取り入れられる麩も多く、お土産にも重宝しそうです。
石川県金沢市尾張町2-3-1
JR金沢駅東口から城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約5分、「武蔵ヶ辻・近江町市場」下車約3分
営業時間:11:30~18:00 ※食事は11:30~14:00(L.O.)
定休日:火曜日、隔週水曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
076-224-2886
駐車場:無し
5 更科藤井(さらしなふじい)
金沢で数少ない江戸前そばの名店
麻布十番の「更科本店」で7年修業した店主が、地元金沢で始めた江戸前そばの店。細打ちの二八そばをメインに、蕎麦の実の芯から取れる白い粉だけを使った御前更科そばと、季節の変わりそばの3種類を店内の製麺室で打ち分けています。
サクサクに揚げた天ぷらにも定評があり、特にかき揚げは甘エビと季節の野菜がたっぷり入って、満足度が増します。
夏は辛味大根を使った「鬼おろしそば」や「すだちおろしそば」など、涼を感じられる冷たいおろしそばも人気です。
ご当地サポーターコメント
そばの香りもよく、のどごしも最高です!旬のものを使ったそばもあるため、季節によって楽しめます。
一品料理とお酒も豊富なそば処
店内の天井が高いのは、この建物が銭湯だった頃の名残だそうです。そんなエピソードを聞くと、麺を湯がく大きな釜から立ち上る湯気もまた、趣きがあります。
蕎麦の他、一品料理も豊富なのでお酒も楽しめます。飲んだ締めに蕎麦をいただくのもおすすめ。夜メニューの「そば点心」は、旬菜3点盛りと、一口玉子焼き・一口そばがき・野菜のかき揚天から1品選べて、蕎麦も付くいいとこ取りのセット。日曜、祝日は15時から注文できるので、金沢から帰る日の早めの夕食にもぴったりです。
石川県金沢市柿木畠3-3
JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約10分、「香林坊(アトリオ前)」下車徒歩約3分
営業時間:11:30~14:00(L.O.)、17:00~22:30(L.O.)、日曜、祝」、、日11:30~19:30(L.O.) ※売り切れ次第終了
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
076-265-6870
駐車場:無し
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
記事公開:2019/06/25
提供・星野リゾート みちくさガイド
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