不妊の可能性に悩み、検査や治療に取り組んでいるカップルは4組に1組いるといわれています。中でも難しいのが仕事と妊活の両立。株式会社ファミワンの協力のもと、パートナーと行う妊活の進め方について考えていきます。
女性の活躍が進んでいる今ですが、まだまだ数多くの社会課題があります。その背景にあるのがライフステージの変化。柔軟な働き方が選べず「仕事と妊活の両立の難しさ」を痛感している方も多くいます。
不妊の可能性に悩み、検査や治療に取り組んでいるカップルは4組に1組いる(日本産科婦人科学会アートデータブックより)というデータもあるほどなのに、働きながらの妊活や不妊治療が難しく、会社を辞めるしかない……と追い詰められてしまう女性もいるのが実情なのです。
子どもが欲しいのに、なかなかできない……。
そう悩み始めたら妊活のはじめどきかも。妊活中はお金がかかることや、会社勤めの場合は両立が難しいことなど、悩みもたくさんあります。そんなリアルな妊活実情を知るため、Cinqでは株式会社ファミワン協力の元「仕事と妊活」についての連載をスタート!
今回はパートナーと行う妊活の進め方について考えていきます。
年齢によって違う? 妊活の進め方とは
妊活をしようと思ったとき、気になるのが“年齢”についてです。実は年齢によって妊活に対する考え方、進め方は違います。
20代:妊活よりも生理不順やPMSなどで悩むかたがいらっしゃる時期。まずは自分の身体を知ることから始めましょう。生理周期を記録する、体調の変化を捉える、かかりつけの婦人科があると良いですね。葉酸サプリメントをとること、風疹や麻疹の抗体があるかのチェック、予防接種なども準備しておきましょう。
30代前半:いよいよ妊活をされる方が多くなってくる年代です。基本的に「自宅妊活して1年経っても妊娠しない場合には一度受診を」というのが目安になりますので、まずは1年間自宅でトライしてみましょう。またブライダルチェックとして前もって不妊検査を受けておくことも良いでしょう。
30代後半:女性の妊娠する力の低下は35歳を機に低下していきます。30代後半は妊活のスピードを早めていくと良いでしょう。「自宅妊活して半年経っても妊娠しない場合には一度受診を」という基準に変えていく時期です。妊娠できる身体かどうか、パートナーと2人で検査を受けることは妊活の大きな一歩となります。受診をし医師と相談の元、妊活の方針を決めていきましょう。
妊娠しやすい体質にしていくための生活習慣
妊娠しやすい体質には年齢問わず生活習慣を整えることが大切です。自身のライフスタイルを見直し、健康で妊娠しやすい体づくりを目指しましょう。
・栄養
ごくごく当たり前のことですが、バランスの良い食事を心がけましょう。妊活中に不足しがちな「葉酸」「ビタミンD」「カルシウム」「鉄」「亜鉛」などが重要です。サプリメントで補うことも良いですね。特に葉酸は日本人の食生活で十分な量を取ることは難しいので、サプリメントで補助的に摂取することがおすすめです。
また、BMIを適正範囲にしておくことも重要です。妊活中は太り過ぎも痩せすぎもよくありません。卵子を育てるにはコレステロールも必要ですので、過度な食事制限はしないようにしましょう。
・運動
妊活によいと言われている運動は、ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの有酸素運動をメインとしたものです。じんわりと温かくなるものを取り入れてください。また、激しすぎる運動は活性酸素が産生されてしまい、妊活にあまり良くないとの報告もあります。新しい生活様式の中なかなか運動を取り入れることが難しいかもしれませんが、動画などを観ながら自宅でできるものを取り入れられるといいですね。
女性だけじゃない。パートナーも生活習慣の見直しを!
不妊の原因は男女半々というデータがあります。そもそも、妊娠は女性だけのものではなく、生まれてくる子どもは2人の子どもで「男性も一緒に取り組む」ものです。男性も一緒に生活習慣を整えるようにしましょう。
- 睡眠時間を十分にとる・ストレス発散をする
- サウナや長風呂は控える
- ひざ上での長時間のPC操作は控える・ゆったりした下着や洋服を身につける
- 長時間の座り仕事にならないように、定期的に立ち上がるなどする 精子は熱に弱く、精巣内の温度が1℃でも上昇すると精子の運動率は下がってしまいます。他にも、喫煙は論外ですので、もしパートナーが喫煙をしていたらこれを機に禁煙をお願いしましょう。飲酒に関しては飲みすぎず、休肝日をきちんと設けていれば問題ありません。適度に楽しんで飲むお酒はストレス発散にもなります。