・BTS(防弾少年団)ジミンに影響を受けたフィリピンファンの善行が、海外メディアで注目されている。
・ファンは彼が現代舞踊を学んでいたことを理由に、障害を持つ学生が無料のダンス治療を受けられるよう寄付金を贈った。
・今やジミンは世界のファンに多大な影響を与えている。


BTS(防弾少年団)ジミンを応援する、フィリピンのファンの善行が、海外メディアで注目を集めているという。

フィリピンのファンの善行が話題となっているBTSのジミン

それは、ジミンの人間性に感化されたファンから広がった善行である。

韓国メディアの10アジア(tenasia.hankyung.com)によると、フィリピンメディアABS-CBNニュースが「ジミンのファンは彼の誕生日(10月13日)を祝い、助けが必要な人々を助けることで、ファン活動を一段階アップさせた」とし、彼の善良な影響力を受け継いだファンの慈善活動を報じている。

また同メディアは「ファンが彼の誕生日を記念して、特殊障害と発達障害を持つ学生たちに、特殊教育および心理学基礎を適用した無料ダンス治療を進行できるよう、ハートアットプレイ財団(The Heart at Play)に寄付を行った」と伝えた。

贈られた寄付金は、各セッションに50人の学生が参加する200以上のセッションを支援することができ、ダンス治療を通じて動作技術の向上と集中力および記憶力の増大など、特殊障害を持つ学生たちの自信を高め、社会適応を助けた。

フィリピンのファンは、プロジェクトを進行した理由に「ジミンが現代舞踊教育を受けたこと、BTSとしてコンサートを行う姿や、良い目的のために数百万ドルを寄付したという利他的で善良な影響力のため」と明かしている。

そして「(ジミンに)私たちの人生に、このような素敵なコミュニティーを与えてくれたことに本当に感謝したい」と話し、世間に温かい感動を送った。

“寄付天使”と呼ばれているジミン

去る9月、ジミンが江原道教育庁に非公開で寄付していた事実が知らされ、注目を集めた。彼の善行は匿名で行われていることが多く、その知らせはいつも遅れて伝えられるのだ。

彼はこれまで、子どもや青少年のために地道に寄付活動を続けており、“寄付天使”とも呼ばれている。

今回、海外メディアで注目されたフィリピンファンの善行は、まさにそんな彼の模範的な姿に影響を受けて進められた。

しかし、注目すべきは、今の“BTSのジミン”としての姿だけでなく、過去の“ジミン”からも大きな影響を受けているということ。

ファンは、障害を持つ学生たちがダンス治療を受けられるようにと寄付金を贈ったが、その理由の一つに「ジミンが学生時代に現代舞踊を学んでいたこと」を挙げている。

アイドルを夢見ていたジミンは、中学生の時にダンスを習い始め、釜山芸術高校の舞踊科に挑戦し、首席で入学している。

高校2年生の時に、事務所の公開オーディションを受けて合格したことで、釜山からソウルに上京したが、彼が熱心に取り組んでいた一つに現代舞踊があった。

当時のことを知る恩師らはみな、「ジミンは誰よりも熱心に練習に取り組んでいた」と話す。

そんな彼のひたむきな努力が、今の活躍に繋がっていることをよく知るファンだからこそ、寄付金の使い道に彼と所縁のあるダンスを選んだのだ。

しかし、当時の少年ジミンに、想像できただろうか。将来、自身が異国の地のファンに、多大な影響を及ぼす存在になることを。

彼のソロ曲に『Intro : Serendipity』というタイトルの曲があるが、“Serendipity”には「思いがけない発見。素敵な偶然で得られたもの。思わぬものを偶然に発見する才能」などの意味が含まれている。

今や世界で活躍するスターとなったジミンは、少年ジミンが予測もしていなかった奇跡を体現し、世界中のファンに良い影響を与えている。