忙しい時の料理がちょっとラクになる!簡単でおいしいフレンチレシピ3選

12月は何かと忙しい季節。それにクリスマスなどホームパーティーの機会も多いですよね。そんな時は、手軽でおいしいフレンチレシピの出番!

フランスの家庭料理は、煮るだけだったり、オーブンに入れるだけだったり、意外とプロセスが簡単なんです。そこで料理研究家の口尾麻美さんに、おいしくて、簡単、しかもおしゃれなフレンチレシピを教えてもらいました。

 

朝の忙しい時間にも◎!『Oeuf cocotte(ウフココット)〜卵のココット〜』

【材料】(2人分)

卵:4個

バター:15〜20g

 

生クリーム:大さじ4

塩:適量

こしょう:適量

 

チーズ(すりおろす):大さじ2

※コンテ、エメンタールなどがおすすめ

※シュレッドチーズやピザ用チーズでもOK

 

食パン(細長く切るってトーストする):適量

 

【作り方】

1.ココットにバターを塗ります。

室温に戻したバターをココットや耐熱容器に塗ります。

 

2.ココットに材料を入れます。

[1]それぞれに卵2個と生クリームを入れ、塩こしょうをふり、チーズをのせます。

 

3.オーブンで焼きます。

バットなどに[2]を入れお湯または水をはります。180℃のオーブンで15〜20分焼きます。黄身が半熟になったら、完成です。

 

<POINT>

湯煎をすることで、じっくりと中まで火が通り、黄身が半熟に仕上がります。湯煎をしないと、表面だけ焦げ目がつくのでご注意ください。トースターでも調理可能。オーブンでもトースターでも、機種によって加熱具合が異なるので、調整しましょう。

フランスではムイエット(パンを揚げたもの)を添えていただきますが、細めに切った食パンをトーストしたものでもおいしい♪

容器に入れて焼くだけなのに、立派な一品です。卵のコクと、生クリームの滑らかさ、バターとチーズの香りは、お子さんから大人まで大好きな味わい。ついつい、食パンをディップする手が止まりません。

「フランスの家庭料理の定番。マッシュルーム、ハムなどお好みの具材を追加するとバリエーションも増えますよ」(口尾さん)。

 

アレンジ自在!冷蔵で1ヶ月保存できる『Rillettes de Porc(リエット ド ポーク)〜豚肉のリエット〜』

【材料】(テリーヌ型1個分)

豚薄切り肉(バラや細切れなど):500g

にんにく(みじん切り):小さじ3

玉ねぎ(みじん切り):1個

 

<A>

ローリエ;1枚

フレッシュタイム:4本 ※パウダーでもOK

塩:小さじ2

こしょう:小さじ1

白ワイン:100ml

 

【作り方】

1.豚肉を切ります。

豚肉を2cm幅に切ります。

 

2.豚肉を炒め煮します。

厚手の鍋に豚肉を入れ、中火で炒めます。肉の脂が溶けてきたら、<A>を加え、ひと煮立ちしたらフタをして、弱火で1時間30分ほど煮ます。

 

<POINT>

豚肉から出る脂で炒めるので、油をひく必要はありません。豚肉と野菜から出る水分が蒸発すると焦げやすくなるので、時々焦げをこそげるようにかき混ぜましょう。

 

3.肉をほぐします。

[2] の肉がフォークでほぐれるようになるまで煮たら、何回かに分けて肉を取り出し、繊維状にほぐします。フードプロセッサーがあればもっと簡単にほぐせますし、食感を楽しみたい方はそのままでもOK!

 

4.保存します。

[3]をココットやテリーヌ型などに入れます。保存する場合は、鍋に残った油を上に注いで、冷蔵庫で保存します。

以前PARISmagでもご紹介した『豚肉のリエット』の簡易版。調理には少々時間がかかりますが、長期保存が可能な便利なおかずです。バゲットにのせてカナッペにしたり、サンドイッチの具材にしたり、そのままでワインのおつまみにしたり…。アレンジ次第で色々な楽しみ方ができるもの、リエットの魅力ですね。

「鍋で煮るだけのリエット。ハーブやこしょうでアクセントをつけましょう。保存容器に入れる際、脂で蓋をすることで1ヶ月ほど冷蔵保存が可能です。冷凍保存もできますよ」(口尾さん)。

 

ランチにもなるボリュームサラダ。『Salade parisienne(サラダパリジェンヌ)〜マッシュルームのサラダ〜』

【材料】(2人分)

マッシュルーム:8〜10個

ハム:1〜2枚 ※ベーコンでもOK

セミハード系チーズ:適量

ゆで卵:1個

ゆでじゃがいも:1個

ミックスリーフ:1袋

 

<A>

ワインビネガー:大さじ1

マスタード;小さじ1

塩:小さじ1/2

こしょう:適量

オリーブオイル:大さじ2〜3

 

【作り方】
1.材料を切ります。

マッシュルームは薄切り、ハムは短冊切り、チーズはキューブ状に、ゆで卵とゆでたじゃがいもはくし切りにします。

 

2.ドレッシングを作ります。

ボウルに<A>をすべて入れ、よく混ぜます。

 

3.盛り付けます。

皿にミックスリーフと[1]を盛り付けたら完成![2]のドレッシングをかけて召し上がれ。

生で食べられるマッシュルームが主役のサラダは、見た目も華やか!じゃがいもやゆで卵、チーズも加えて、味の変化を楽しんでください。赤ワインビネガーのドレッシングはどんなサラダともマッチするので、多めに作っておくと便利ですよ。

「マッシュルームはフランス語で『champignon de Paris(シャンピニオン ド パリ」と言います。かつてパリでの建設に使われた石材が、地下の岩盤から切り出された跡の地下空間を利用してマッシュルームが栽培されていたのが由来なんだそうです。そんなマッシュルームをふんだんに使った『サラダパリジェンヌ』はパリのカフェの定番メニューなんです!」(口尾さん)。

 

食いしん坊のふたりが、忙しいあなたを応援!?

今回のレシピのように毎日がちょっとラクになるレシピを毎日発信している『レタスクラブ』のinstagramにリサとガスパールが登場しました!

『レタスクラブ』で紹介されるレシピを一緒に作っているようですが、食べるのが待ちきれないみたい!? 今後も不定期で登場するようなので、かわいく調理を手伝う2人の様子をぜひチェックしてみてくださいね。