今日生きて一緒にいてくれる時間が、穏やかであるように
また、心臓に負担をかけないよう、遊び方や選ぶおもちゃを専門医に相談。心臓の状態が不安定な頃は猛ダッシュしたり、高いところからジャンプしたりするだけでも心臓が止まり、突然死する可能性があると聞いたため、注意してきました。
「大きな音に驚いて突然死する子もいると知ったので、音が出たり突然動いたりするおもちゃは購入せず、狩猟本能を刺激しすぎるものも控えました」
状態が安定した今は息が上がらなければジャンプやダッシュをしてもよくなりましたが、遊び中や駆け回っているときは可能な限り様子を観察しています。 「担当医によれば、拘束型心筋症は聴診器での心音チェックでは雑音が分からないことが多いそうです。我が家もそうだったのですが、定期的にレントゲンを撮っておくと生きた状態で病気を見つけてあげやすくなると聞きました。また、健康診断の血液検査で心臓のホルモン検査をオプションとしてつけると格段に見つけやすくなるそうです」 拘束型心筋症の早期発見ポイントをそう語る飼い主さんは絶望と真正面から向き合ったからこそ、愛猫が同じ病気で苦しんでいる人に、こんなメッセージを贈ります。 「この先どれぐらい生きてくれ、どう亡くなるのか不安だと思いますが、今日はまだ愛猫たちは生きていて、おでこをぶつけてくれたり撫でてと喉を鳴らしたりします。治療をしても必ず死んでしまうけれど、今日生きて一緒にいてくれる愛猫との時間が、少しでも楽しく穏やかであるといいなと思います」
「最期まで共に生きる」と覚悟を決めた飼い主さんと、全力で生きるさぶくん。その日常が1日でも長く続くよう、祈りたくなります。
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
提供・女子SPA!
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