寒い季節になると出番が増える暖房器具。実は、暖房器具の中でもっとも電気代が安いといわれているのがエアコンです。 電気料金は2021年から高騰し、さらに値上がりが続くと予想されています。そのため、家庭でエアコンの暖房費を節電・節約していくことで、家計を圧迫する電気代の負担が少し楽になるかもしれません。

そこで今回は、エアコンの暖房機能を使う際の電気代節約のために、設定温度の目安とやってはいけない暖房の使い方を3つ紹介します。

暖房は20度が設定の目安

環境省では、2005年から地球温暖化対策のために暖房の室温を20度に設定することを推奨してきました。20度はあくまでも目安なので、それぞれの家庭の事情で変更しても問題ありません。

環境省によれば、冬の暖房時の設定温度を1度下げると消費電力が10%削減できるとしています。つまり、暖房の電気代を節約したいなら温度設定がとても重要なのです。

設定温度が20度だと寒く感じるかもしれませんが、暖房の風向きを下にすると暖かい空気が循環し、体感温度が上がるでしょう。このようなちょっとした工夫で、室温が20度でも快適な暖かさを保てます。

電気代の節約のためにやってはいけない暖房の使い方3選

エアコンの暖房機能を効率よく使用するためには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか? ここでは、暖房の節電にならないNG行為を3つ紹介します。

1. 自動運転を使わないのはNG

エアコンの自動運転を使うと電気代が高くなると思い、弱運転を使用している人がいるようです。実は、弱運転はなかなか部屋が温まらないので、設定温度になるまでにかえって電気代がかかってしまいます。

また、何度も温度設定を変更すると、温度を上げるたびに電気代がかかるため非効率的です。

自動運転を使ったほうが一気に室温を上げられるため、結果的に電気代の節約になるでしょう。

2. フィルターのお手入れを怠るのはNG

エアコンのフィルターにホコリが溜まると暖房機能が低下し、モーターに負担がかかって電気代が高くなってしまいます。フィルターの掃除によるお手入れは、2週間に1回が目安です。掃除機でホコリを吸い取るだけでOKなので、お手入れは怠らないようにしましょう。

3. 乾燥対策をしないのはNG

冬は部屋が乾燥しがちです。湿度が低いと体感温度が下がるため、暖房の設定温度を上げたくなってしまいます。そのため、電気代を節約するために乾燥対策をすることも重要です。

加湿器を使ったり濡れタオルや洗濯物を室内に干したりして、乾燥対策をしましょう。暖房効率が上がって、設定温度を上げなくても暖かいと感じられます。