狭い部屋で一人暮らしをしていると、梅雨の時期は湿気に悩まされることもしばしば。おうち時間が重要視される今、湿気のこもった部屋で1日を過ごしていると、体に良くないのはもちろん、なんだか気分まで沈んでしまいますよね。そこで今回は、一人暮らしの人でも今すぐ実践できる「カビ・湿気対策」を紹介します。
部屋にカビを発生させない!湿気対策の基本
カビが生えてしまうのは、空気の流れが悪く湿気がこもっていることが大きな原因のひとつ。湿気対策の基本は、部屋に「空気の通り道」を作ることです。
晴れた日にはこまめに窓を開けて換気することはもちろん、気付いたときに普段閉めっぱなしのクローゼットやキッチンのシンク下の扉なども換気してあげましょう。換気のついでに、賞味期限切れの食品など不用品を処理すると、スペースにも空きができて一石二鳥です。
そして、日常生活を送る上で室内の湿度を上げないように心がけることも大切です。部屋全体の湿度は、洗濯物の部屋干し、炊飯器や電気ケトルなどから発生する蒸気によって簡単に上昇します。
こうしたことが原因となって湿気を出してしまったら、換気扇を回す、窓を開ける、エアコンの「除湿機能」を使うなど、室内の湿度を下げることを意識するとよいでしょう。部屋に「湿度計」を置いておくと、部屋の湿度に合わせた対策が取れるので便利です。
「湿度を下げる」だけでは不十分!?カビが発生する3つの原因
湿度を下げることがカビ対策として有効なのは間違いないですが、湿度だけに気を配っていればいいという訳ではありません。カビの発生には、「湿度」だけでなく「温度」と「栄養分」が関係します。
一般的にカビは湿度の高い環境を好み、ホコリや食べかすといった「栄養分」を餌として繁殖します。髪の毛、石鹸カス、人の垢など、見落としがちなあらゆるものがカビの栄養になるので注意が必要です。さらに、カビは温度が20~30度のとき、最も繁殖しやすくなると言われています。
ちょうど夏に向けて蒸し暑くなってくる梅雨の時期は、カビが発生する条件が整っているため、しっかりとした対策が求められるのです。
カビの発生を未然に防ぐには、カビの好む条件をできる限り減らすことが必要です。湿気対策と同時に「こまめなお掃除」も忘れずに行いましょう。日頃から部屋を清潔に保ち、カビの発生を最低限に抑えてください。
一人暮らしのカビ対策について
ジメジメとした気候が続き、気分がすっきりしない梅雨の時期、一人暮らしのコンパクトな部屋は特に空気が滞りやすく、湿気による悪影響を受けやすいので注意が必要です。そこで湿気が溜まりやすい場所のカビ・湿気対策を紹介していきます。
キッチン
毎日の食事の準備に欠かせないキッチンは、特に入念にカビ対策をしておきたいところです。仕事から疲れて帰ってきたあと、カビや悪臭が気になるキッチンで自炊はしたくないですよね。
カビの発生を防ぐためには、キッチンを使ったあとのこまめなお手入れが欠かせません。キッチンにおけるカビ対策は、「消毒用エタノール」と「キッチンペーパー」を使った拭き掃除が効果的です。
食後の片付けと一緒にシンクの水分をしっかりと拭き取ること、そして消毒用エタノールを使った消毒を徹底することを意識しましょう。水気や食べ物のカスをそのままにしておくと、カビが発生しやすくなるので注意が必要です。
浴室
水気の多いお風呂場は、家の中でも特に湿気によるカビが発生しやすい場所です。一軒家であれば窓を開け、空気の通り道を確保できますが、マンションに多い「窓なし浴室」だと、そうはいかないですよね。
そんな湿度が高い浴室では、換気扇を24時間つけっぱなしにすることでカビの発生を防ぐことができます。電気代が心配という人も多いかもしれませんが、カビが大量発生した際のクリーニング費用と比べると案外安いものです。
押入れ・クローゼット
お気に入りの洋服や小物へのカビの発生は絶対に避けたいところです。湿気がこもってしまいがちなクローゼットには、置く・吊るすタイプの除湿剤や除湿グッズが便利です。
クローゼットには服と一緒にかけられる「吊るす」タイプのもの、靴収納には「消臭効果」を兼ね備えたものなど、収納場所に合わせて除湿剤を選んでみましょう。除湿剤は、スーパーやドラッグストアで簡単に手に入れることができますよ。