ネット証券って多いですよね。「利用してみたいけど、どこがいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。ネット証券の利用を検討している方のため、ネット証券大手「SBI証券」と「マネックス証券」について、サービスの内容や外部の評価を比較してみましょう。
「SBI証券」と「マネックス証券」の概要
「SBI証券」と「マネックス証券」はどちらもネット証券です。対面式の証券会社と比較して割安な手数料が設定されており、私たちに低コストで投資できる機会を提供してくれます。
両社とも多くの金融商品を用意している点が特徴です。たくさんの種類から商品を選べますから、さまざまなニーズに応えられます。
さらに、どちらも100円から投資できます。「ちょっとだけ投資してみたい……」という方でも気軽に始められますね。
ネット証券といっても、取り扱いは同じではありません。株式やFXといったトレード主体のところや、必要最低限の商品を揃えスマートフォンの取引に特化したネット証券があります。 「SBI証券」と「マネックス証券」は、国内株式のほか、外国株式や債券、投資信託といった商品を豊富に用意しています。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
「SBI証券」と「マネックス証券」の比較
「SBI証券」と「マネックス証券」にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは次の3点で比較します。
・取扱商品の数
・口座の数
・預かり資産
それぞれ確認してみましょう。
取扱商品は「SBI証券」の方が多い
投資できる商品はネット証券によって異なります。取り扱う商品が多いほどさまざまな投資ができるといえます。
両社の取扱商品の数は次の通りです。
投資信託 | 2,658本 | 1,281本 |
---|---|---|
内、つみたてNISA | 185本 | 157本 |
内、iDeCo | 37本 | 26本 |
外国株式 | 9ヵ国 | 2カ国 |
内、アメリカ株式 | 5,823銘柄 | 4,897銘柄 |
投資信託と外国株式で比べたところ、数はいずれもSBI証券の方が大きくなりました。取扱商品はSBI証券の方が豊富といえそうです。(2022年11月17日時点)
口座の数はどちらが多い?
「SBI証券」と「マネックス証券」の口座数は以下の通りです。
口座の数は「SBI証券」が圧倒しています。両社とも多いですが、選ばれているのは「SBI証券」といえそうです。(2022年9月末時点)
手軽に口座開設したいならオンライン開設を検討してみましょう。自宅にいながらスマホやパソコンで口座開設が可能です。
「SBI証券」と「マネックス証券」は、どちらもオンライン開設に対応しています。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
人気が高いのは?預かり資産比較
「SBI証券」の預かり資産は「マネックス証券」の約3.5倍となりました。預かり資産が単純に人気を表すわけではありませんが、より選ばれているのは「SBI証券」のようですね。
評判はどうなの?ZUUとオリコンの調査をチェック
ここで両社の評判をチェックしてみましょう。「株式会社ZUU」(以下:ZUU)と「オリコン」の調査結果を紹介します。
ZUUの調査
SBI証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|
投資目的で口座開設を検討した会社はどれですか? | 2位(33.7%) | 4位(10.6%) |
投資目的で実際に口座開設をした会社はどれですか? | 2位(29.7%) | 4位(8.7%) |
メインで利用している会社はどれですか? | 2位(21.7%) | 5位(4.4%) |
株式会社ZUUは、証券口座を保有する1,000名の方にアンケート調査を行いました。保有する証券口座の満足度や利用方法について質問するもので、2022年6月に実施されました。
調査では保有する証券口座について3つの質問があり、「SBI証券」はその全てで「マネックス証券」を上回っています。
ZUUの調査では、「SBI証券」の方が高い評価になったといえそうです。
オリコン調査
SBI証券 | マネックス証券 | |
---|---|---|
総合ランキング | 2位 | 5位 |
口座開設・特典 | 67.1 | 65.9 |
取引手数料 | 69.6 | 66.1 |
取扱商品 | 71.4 | 69.1 |
取引のしやすさ | 68.8 | 67.9 |
分析ツール | 70.7 | 71.3 |
資産管理 | 69.3 | 68.7 |
提供情報 | 64.2 | 65.0 |
問い合わせ | 62.2 | 62.1 |
システムの安定性 | 69.9 | 69.3 |
オリコンも実際の利用者1万2,997名を対象に調査を行い、2022年版の「オリコン顧客満足度ネット証券ランキング」を公開しています。
10の項目について調査がなされましたが、「SBI証券」は「分析ツール」と「提供情報」以外の項目で「マネックス証券」より高い評価を受けました。全体でも総合2位となり、「SBI証券」は高い評価を受けているようです。
なお「マネックス証券」も全体で5位であり、決して悪い評価ではありません。
ネット証券のメリット・デメリット
「SBI証券」や「マネックス証券」にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。一般的なネット証券について、メリットとデメリットをご紹介します。
それぞれ解説します。
手数料の安さが大きなメリット
ネット証券を利用するメリットは、やはり手数料の安さにあるでしょう。
特に「SBI証券」や「マネックス証券」のように、たくさんの商品を取り扱うネット証券は商品の比較検討もしやすいです。
低コストかつ多くの選択肢から選べる利点は大きいでしょう。
相談できない点はデメリット
どの証券会社でも投資は自己責任ではありますが、誰にも相談できない点はデメリットです。
ネット証券は原則店舗を持たず、営業員も基本的に在籍していません。そのため小さい費用で運営することができ、私たちも少ない手数料で投資できる仕組みとなっています。低コストで投資できるメリットはありますが、投資相談できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。
このデメリットは、私たちが投資の知識を身に付けることで対策できます。投資の際はリスクや費用の説明をよく読み、慎重に判断しましょう。
ネット証券の多くは投資に役立つ情報を積極的に提供しています。それらの情報を活かし、知識を身に付けるようにしましょう。オンラインセミナーへの参加や取引ツールの利用も有効です。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)
最低限の知識を身に付け利用しよう
気を付けたいデメリットはありますが、「SBI証券」や「マネックス証券」のように、たくさんの選択肢から低コストで投資できるネット証券は便利な存在です。投資の最終判断は、あくまで自分です。投資の知識を身に付け上手に活用しましょう。
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高いリターンが期待できる株式は資産形成に役立ちます。銀行預金にはない株式ならではの強みといえるでしょう。
ただし「老後への備え」なら他の方法も選択肢に含めた方がいいでしょう。
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・税金の面でとても優遇されている
・毎月5千円から始められる
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出典:国民年金基金連合会 『iDeCoってなに?』
老後に向けた準備としてiDeCoを始めるのに、おすすめのネット証券をご紹介致します。
2022年11月時点
会社名 | |||||
投資信託本数 | 37本 | 31本 | 26本 | 26本 | 39本 |
加入手数料 | ¥2,829 | ¥2,829 | ¥2,829 | ¥2,829 | ¥2,829 |
口座管理料 | ¥171 | ¥171 | ¥171 | ¥171 | ¥171 |
サポート体制 | 平日・土日 (年末年始と祝日を除く) 8:00~17:00 ※土曜は新規加入に関する 問い合わせのみ受付 |
平日10:00~19:00 土曜9:00~17:00 (年末年始を除く) |
平日10:00~19:00 土曜9:00~17:00 (年末年始と祝日を除く) |
平日9:00~20:00 土日9:00~17:00 (祝日を除く) |
平日8:30~17:00 |
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「SBI証券」と「マネックス証券」の比較 Q&A
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
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