偕成社から、みやこしあきこさん作の絵本『ちいさなトガリネズミ』が、11月16日(水)より発売中だ。

働きもののトガリネズミの日常3話

トガリネズミは働きもの。朝おきてから夜ねるまで、毎日きまった予定をこなし、つつがなく暮らしている。でも今日はひとつだけ、いつもと違うことがあった!それは…?


『ちいさなトガリネズミ』1,400円(税別)は、トガリネズミのささやかでありふれた日常を、独特のおかしみをもって描く絵童話。第1話「トガリネズミのいちにち」、第2話「トガリネズミのあこがれ」、第3話「トガリネズミのともだち」の3話を収録する。


会社で働き、帰り道にお気に入りのパンを買ったり、テレビの向こうの南国の世界を夢みたり、年末には家に友だちを招いて、1年をねぎらったり。平和でささやかなトガリネズミの日常が、淡く美しい挿絵で浮かび上がる。

読み手を驚かせるようなどんでん返しの展開はなくとも、日々の暮らしが価値あるものであることがじんわりと心に染み渡り、読み終わるとあたたかな気持ちに包まれる。

作品を読んだ人からは、“等身大の希望をくれる物語でした”、“とても心に残る、これから寒くなる季節にぴったりの本”など、多くの声が寄せられている。

絵本作家・みやこしあきこさん


同書の作者である、みやこしあきこさんは、1982年埼玉県生まれの絵本作家。2009年に『たいふうがくる』で「ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞を受賞しデビュー、2012年『もりのおくのおちゃかいへ』では日本絵本賞大賞を受賞している。


また、数々の言語に翻訳出版されている『よるのかえりみち』は、ボローニャ・ラガッツィ賞(2016年フィクション部門Special Mention)を受賞したほか、ニューヨークタイムズ&ニューヨーク公共図書館The Best Illustrated Children’s Books of 2017、ミュンヘン国際児童図書館The White Ravens 2016に選ばれるなど、海外からも高く評価されている。

そんなみやこしさんは、今回『ちいさなトガリネズミ』で、はじめて絵童話を手がけている。“なぜトガリネズミを主人公に据えたのか?”、“本にしようと思ったきっかけは?”など、作品についてみやこしさんが語ったインタビューを、偕成社のウェブマガジンKaisei webで公開中だ。

『ちいさなトガリネズミ』を手にとって、愛らしいトガリネズミの暮らしを体感してみては。

『ちいさなトガリネズミ』詳細:https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784034395806
「Net Galley」刊行前レビュー:https://www.netgalley.jp/catalog/book/271936
Kaisei web「わたしの新刊」みやこしあきこさんインタビュー:https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/a/ath/ath221116/

(江崎貴子)