パートの面接でほぼ必ず聞かれる志望動機。

どこまで本音で話したらいいのか、悩んでしまいますね。

今回は、本音の志望動機でありがちな「近いから」という理由について「あり?なし?」、また、印象良くアピールするコツをご紹介します。

志望動機に「近所だから」は、あり? なし?

実は、「自宅から近い」という理由でパート探しをした先輩主婦は、どんな事情でそのパートに応募したのでしょうか?

本音や意見を見てみましょう。


「通勤電車が苦手。徒歩か、自転車で通える範囲がいい」

首都圏で多いのが、この意見。

満員電車に乗るのが辛い、という理由もさることながら、ただでさえ家事や育児で忙しいのに、公共の乗り物に乗るために、しっかりメイクや服装を気にするのは面倒、という主婦は多いようです。

「子どもがまだ小さいので、保育園や幼稚園にすぐ迎えに行ける範囲で働きたい」

特に自転車で子どもの送迎をしているママは、そのまま自転車で職場に直行したいという人が多いよう。

子どもを保育園に送ったあと、自転車を駐輪場にとめて、電車に乗って、また歩いて…と考えると、体力的にも大変です。

駐輪場も駅前にある駅なら便利ですが、駅から離れている場合、駐輪するのもひと仕事…と思ってしまうことも。

ただ、通勤途中に事故になってしまったら…と考えて、時間がかかっても徒歩+電車を使用する方もいます。

「主婦の朝は時間がないので、通勤時間を節約したい」

洗濯干し、朝食、お弁当作りなど、主婦の朝は大忙し。

通勤時間が長いほど、毎朝早起きしなければなりません。

正直、それだけは避けたい!というのが本音のよう。


このような理由から、「通勤時間は短いほどイイ!」「できれば公共の乗り物に乗らずに通勤したい」というのが本音と言えるようです。

でも、本音をそのまま採用担当者に伝えた場合、ネガティブなイメージを持たれそうで、心配ですよね。

では、実際に「近いから」という志望動機を聞いた担当者は、どんな印象を持つのでしょうか?

通勤時間・距離で考えるパート選び!近所で働くメリット・デメリット

パート先を選ぶ際、とても重要なのが自宅とパート先との距離。

自宅の近くは便利だけれど、あんまり近すぎてもちょっと……ということも。

家から近い勤務先、遠い勤務先のメリット・デメリットは?

◆家から近いパート

メリット・・通勤時間の分を、勤務時間、家事にまわせる
デメリット・・知り合いに遭遇する確率が高い

◆家から遠いパート

メリット・・選べる仕事が増える、地元から離れてリフレッシュできる
デメリット・・時間がかかる、体力的にキツイ

パートを距離で選ぶ際に考えたいのは、「何のためにパートするのか?」という基本的な問題です。

空いた時間で家計を助けたいと思うなら近くのほうが便利でしょうし、どうしてもやりたい仕事がある、将来的に正社員になりたい、などの目標があるなら遠くてもがんばれるはず。

近くの職場にこだわるか、遠くてもいいか迷ったら、一度、「何のためにパートするのか?」という働く目的に立ち返ることをお勧めします。

パートの志望動機「近いから!」言っても許される?
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

採用担当者から見た「近所」という志望理由

パートの面接で「近所」という志望理由は、採用側にとってもメリットがあります。

それは、「近ければ通いやすい=長く働いてくれる可能性が高い」「交通費を払う場合でも、安くて済む」ということ。

パートやアルバイトはそもそも時給制で、空いた時間を有効活用したいという志望動機の人がたくさんいます。

数時間のパートのために、何時間もかけて通勤してくる人の方が、違和感を覚えやすいのかもしれません。

そのため「近くて通いやすい」というのは採用側からしても、もっともな理由です。

ただし、「近い」という理由を前面に押し出しすぎると、「それだけ?」という印象を持たれることもあります。

うまく伝えないと、「近い以外にメリットはなかったのかな…」「仕事自体には、興味がないのかな?」というように「やる気が感じられない」、というマイナスイメージにつながることもあります。

面接でマイナスにならないように、「近さ」を印象良くアピールする方法を知っておきましょう!

パートの志望動機「近いから!」言っても許される?
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

「近いから」を印象良くアピールするコツ

「近いから」という理由を印象良くアピールするためには、「近さ」を付加価値として、伝えることです。

つまり、

「希望する職種だった」さらに「近いから」
「前職のスキルを活かせるから」さらに「近いから」
「社風にひかれた」さらに「近いから」

というように、まず「希望する主な理由」があり、さらに「近いので通いやすい」と駄目押しする形でアピールするのが鉄則です。

具体例を挙げてみましょう。

・ずっと販売の仕事がしたかったので、雰囲気が良く、よく利用する御社に応募しました。家から近いので、天候などにも左右されず勤められると思いました。

・パソコンの入力事務をしていたので、前職のスキルを活かせると考え応募しました。家からも近く、子どもの保育園の経路でもあるので、無理なく通えると思います。

このように、先に「近い」以外の志望動機を伝えることで、だいぶ印象が違ってきます。

「近い」という理由は決してマイナスな理由ではありません。ただし伝え方によっては諸刃の剣にもなりうる、ということを覚えておきましょう。

パートの面接に使える!採用担当者の本音とは?

面接官も同じ人間ですから、

「この人は家から近いという理由もあってウチを選んだんだな」

ということくらい、履歴書を見ればわかります。

肝心なのは、それをうまくオブラートに包みながらやる気をアピールできる、気遣いと、人間性です。

家から近い、休みが自分に合っているなど、自分都合の話ばかりではなく、「どうして働きたいと思ったのか」という動機を、いかに前向きに納得できるように話せるかが重要になります。

また、面接は基本的に減点方式。

少しでも印象を残したい!と思って下手に奇をてらった行動に出てしまうと、マイナス評価になりかねません。

採用者が見ている意外なポイントがあります。

●履歴書との矛盾・・資格や住所、家族構成など
●面接に臨む姿勢・・遅刻、日にちの変更など
●自己主張グッズが多い・・好きなバンド、キャラグッズなど

採用担当者も一社会人ですから、ごく一般的な感性を持っています。

自分でも失礼だと思うこと、人にされたら不快になることを避け、清潔感のある服装で、真摯に面接を受けましょう。

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まとめ

「家が近い」ということは、応募側、採用側、双方にとってメリットがあります。

もしも同じスキルの人が同時に応募してきたら、企業は近くて通いやすい人を選ぶでしょう。

応募に有利となる「近い」という志望理由を伝えない手はありません。

ただ、気をつけたいのはそのアピールの仕方。

企業や仕事内容への興味ややる気を伝えてから、「近さ」を付加価値として伝える、という方式を忘れないようにしましょう。

提供・しゅふJOBナビ

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