「いざ働いてみたら面接と話が違う・・・」「毎度、毎度、サービス残業・・・もう、うんざり!」と、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最近では主婦パートにも「ブラック企業」の魔の手が忍び寄っています。

そこで今回は、 ・タイプ別ブラックパート体験談
・ブラックパートの実情
・見極め方(求人編/入社後編)
・「ここ、ブラックパート…?」と感じた時にとるべき行動
の4点から、ブラックパートの傾向と対策をご紹介します。

入ってみて超後悔!タイプ別ブラックパート体験談

ブラックパートにも様々なタイプがあります。

運悪くブラックパートに就いてしまった主婦の生の声を、タイプ別にご紹介します。


•放置タイプ

ろくな教育をしてもらえず、それでいて責任はとらされるタイプ。

「仕事を教えてくれる人も上司もいない、そこに居させられるだけだった」

「入社した途端、クレームの電話を延々受けさせられて、マニュアルもない。聞いても教えてもらえず、ただただお詫びをするしかなかった」

という体験談がありました。

•オレ様タイプ

ワンマン社長や上司が、雇用環境を勝手に変えてしまうのがこのタイプ。

「残業代が出ないのに、毎日のように残業を強いられる」

「始業30分前には来いと言われていた。」

強制的に時間外労働やシフト外の出勤を命じられるような場合は、契約違反の可能性もあるので、専門機関への相談も視野に入れましょう。

ワンマン上司(店長)の場合、本社人事は知らない可能性もあります。人事が入ったら改善された、というケースも聞くので、

また、一人で抱え込まないようにするのが良いでしょう。

•差別タイプ

正社員とパートの労働環境に差が開きすぎていることも。

「正社員がパートに挨拶もせず、話しかけても返事もしない。何か頼みごとがあるときだけ話しかけられる。」

「パートは給水機や社員食堂を使わせてもらえなかった」

他にも、正社員から高圧的な態度を取られる、パートはエレベーターを使わせてもらえないなど、嫌な気持ちにさせられることもあるようです。


「もう辞めたい!」ブラックパートの実態と見極め方 お仕事探しのポイントとは?
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

パートにもサービス残業?ブラックパートの実情と対処法

サービス残業は、ブラック企業が「ブラック」と呼ばれるゆえんの一つ。

労働者に時間外労働をさせているのにもかかわらず、その賃金を支払わないことを指します。

サービス残業というと、残業が何日にも続いたり、深夜まで勤務があって社員が苦しんでいる…というイメージがありますが、パートでも決して、他人ごとではありません。

あるパート主婦は、ランチタイムのみのシフト制、という契約で働き始めたにもかかわらず、ランチタイムが過ぎても、与えられた仕事を終えるまでは帰らせてもらえない雰囲気の中で働いているのだとか。

サービス残業では、このように上司・同僚からの圧力や、職場の空気によって、契約に違反した労働が強いられることが多くあります。

もしタダ働きがあまりにもひどい場合は、パート先に残業代を請求するというのもありでしょう。

しかし一般的に雇用側とパートでは力関係的にパートのほうが弱く、残業代の交渉がしにくいというのが実情です。

また、中には「サービス残業はあるけれども、仕事が楽しいから気にしていません。」と頑張っている人もいるため、黙っている……というケースもあるようです。

「もう辞めたい!」ブラックパートの実態と見極め方 お仕事探しのポイントとは?
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

ブラックパートの見極め方(求人編/入社後編)

それでは、ブラックパートに引っかからないためにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか? 「求人編」「入社後編」に分けてご紹介します。


•【求人編】

・年間を通していつも同じ求人が出ている

→近くに複数の店舗があったり、同じ求人でも配属される場所が違ったりする場合は、通年で採用を行っていることもあります。中小企業で同じ求人がずっと出ている場合、退職が続いているケースもあります。

求人サイトにより「新着」の表示があったり、求人内に掲載日や更新日が表示されていることもあるので、確認してみてください。

・履歴書不要、即時採用など、採用に関する判定が甘い

→成長著しいから通年採用をしているのか、それとも労働環境の悪さからパートの出入りが激しいのか、の見極めが重要。まずはパートの定着率を調べてみると良いでしょう。

・求人サイトの口コミ評価が低い

→複数の批判的な口コミがある職場は要注意です。ただし、単なる誹謗中傷の可能性もあります。すべて鵜呑みにせず、サービス業など職場環境を確認できる場合は、応募前に働いている人の様子を見に行くなど、真偽のほどを確かめるようにしましょう。


•【入社後編】

・商品を自腹で購入させようとする

・給与日が遅れる

→お金にルーズな会社は要注意!計画倒産、残業代の未払い、罰金など、契約違反、法に抵触するようなケースも少なくないので、早めの対処が必要です。

・定時に帰ると嫌な顔をされる

・勤務時間外に仕事のメールや連絡がくる

・「あんた」「お前」など言葉使いが乱雑、日常的に怒声が響いている →個人の生活への介入や、怒鳴り声がする職場は、パワハラ系の職場である可能性が高いです。

パート先でのいじめや、いやがらせの体験談と対処法もチェックしておきましょう!

・引継ぎがまったくない、上司がいつも不在

→すべてまかせっきりにされる、放置タイプのブラックパートな可能性があります。


求人の時点ではなかなかブラックパートを見極めるのは難しいものですが、求人に掲載されている写真や資料から雰囲気は感じ取れることもあります。

サービス業や販売業など、応募前に職場を観察できるような職種の場合、事前に店舗観察してみるのも、判断の一助となるでしょう。

さらに、面接のときに社内のやりとりや言葉遣いなど、できるだけ観察しましょう。

「もう辞めたい!」ブラックパートの実態と見極め方 お仕事探しのポイントとは?
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

「ここ、ブラックパート…?」と感じた時にとるべき行動

最後に、 「もしかしてここ、ブラックパート…?」と感じた時、どのように行動すれば良いのかをご紹介します。

•【求人へ応募前の場合】

・周囲の人の口コミを聞く
→ネットの口コミ、自宅近辺のパートなら働いていたママさんの意見などを聞ける場合もあります。

・疑問に思ったことは応募前に聞く
→給与の幅が広すぎる、勤務時間がわかりにくいなど求人情報に、腑に落ちない部分がある場合は、事前に問い合わせましょう。そのときの受け答えで会社の雰囲気がわかる場合もあります。

•【入社後の場合】

・同僚パートに話を聞く
→実際に働いている人に話を聞くのが一番よくわかります。ただし、正社員など立場が違う人には聞き込みをしない方が無難です。

・周囲の人に相談する
→金銭的なペナルティ、時間外勤務、暴言など、明らかにおかしい事態が起きた場合は一人で考えこまずに家族や友人に相談しましょう。冷静に判断した上で、これはおかしいと感じたら、職場の上司に相談しましょう。

・専門機関に相談する
→上司に相談しても、改善される様子が見られない場合は、専門の相談窓口に相談しましょう。
例えば、各都道府県の労働基準監督署の労働相談コーナーや、法テラス、ブラックパートユニオンなどに相談するのが良いでしょう。

また、相談前には、契約書を確認したり、実際には契約と何がどのように違うのか具体的に整理をしておくと、話しやすいですよ。

「もう辞めたい!」ブラックパートの実態と見極め方 お仕事探しのポイントとは?
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

退職したほうがいいの?パートを辞める理由の見極め方

退職するか迷う時、まず、自分が置かれている状況を客観的に見極め、整理することが肝要です。

ただ、ブラックパートを続けていると、心身に不調が出てしまうことも。

不眠や胃痛、頭痛など、ストレスが既に体に出てしまっている場合は、パートをやめたことで体調不良が改善・解消されることもあります。

辞める・辞めないの答えをすぐに出す必要はありませんが、何をするにも体が一番の資本です。

心身の大きなトラブルが生じる前に、一度自分の気持ちを見つめて、必要なら退職を考えることも大切かもしれません。

そうはいっても、迷ってしまう…という方に、こちらの記事もおすすめです。実際にブラックパートをやめた人の、退職して良かった/困った体験談・口コミを紹介しています。

「もう辞めたい!」ブラックパートの実態と見極め方 お仕事探しのポイントとは?
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

辞めたい!と心に決めたら?退職するときの伝え方とタイミング

いざ退職!と決意したら、その意思を職場に伝える必要がありますね。

退職を伝える時期として、1ヶ月前には、直属の上司に退職の意思を伝えると良いでしょう。

また、伝える時は、辞める意思と、退職希望日を伝えましょう。

ブラックな環境が理由で退職を決めた場合、辞める理由も考えものですよね。

パート主婦の場合、もっとも角の立たない理由は、やはり「家庭の事情」です。

ある程度具体的に伝えたほうが、話がスムーズにいきます。

ただし、理由によっては、退職するとはいえ印象やあたりが悪くなったり、引き留められてしまうケースも。

会社や在席している人をけなすような理由は避けたほうが良さそうです。

また、引越しを理由にする場合にも注意が必要です。

もちろん、本当に夫の転勤や引越しが理由の場合はその旨を伝えたほうがスムーズですが、例えば引越しすると嘘を言ってやめる場合、離職票の発送などで住所を聞かれてしまう場合もあるので、おすすめできません。

まとめ

ブラックパートに引っかからないためには、まず、疑問点を残したまま応募しないことです。

求人情報を見て、おかしいな、と思ったら事前に確認しましょう。

疑問が解決しない場合は、無理に応募せず、違う求人を探すほうがよいかもしれません。

入ってからブラックパートではないか?と感じた場合は、周囲の人に話を聞いたり、相談してみてください。ネットの口コミや、社内の噂話も参考になります。

ブラックパートの傾向と対策をつかみ、よい職場に巡り合えるよう、アンテナを張っておきましょう。

提供・しゅふJOBナビ

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