シンプルかつ使い勝手の良いデザインで、さらには手に取りやすい価格の商品を多く取りそろえる「無印良品」。インテリアから日用品まで、無印良品で統一している人も少なくありません。

無印良品500の看板
写真提供:「無印良品 500 アトレヴィ三鷹」(以下店内写真は同)
 そんなファンの心を掴んで離さない無印良品ですが、「無印良品 500 アトレヴィ三鷹」が9月30日にオープンしました。「無印良品 500」の500は“500円以下の商品を主に取り揃えている”という意味らしく(※一部500円をこえるものもあり)、今まで見落としていた、コスパに優れた商品と巡り合えるかもしません。というわけで、新しい店舗に行ってきました。

◆駅構内に出店。都心を中心に続々展開するらしい

 三鷹駅の構内に店舗があるため、わざわざ改札を出る必要はありません。エスカレーターを上がったらすぐ目の前に店舗があるため、仕事や学校の帰りなどにふらっと立ち寄れます。

無印良品500の店舗外観
無印良品 500 アトレヴィ三鷹
 駅構内に出店しているため、店舗の面積はそこまで広くありません。筆者は金曜日の17時ごろに行ったのですが、人はパラパラといった感じです。混雑時にはすれ違う人に気を使ったり、商品を眺めている人が背負っているバッグを避けて通ったりなど、もしかするとちょっぴりイラっとする場面もあるかもしれません。

 2023年春以降は500円以下の日用品のラインナップを拡大する予定で、「無印良品500」自体も都心を中心に続々展開するそうです。三鷹駅が遠い! という人は、他店舗の登場をお楽しみに。

◆地味だけどそこがいい。日用品や生活必需品に特化

 無印良品と比べると、商品がバーッと陳列されている…という印象が薄いかもしれません。商品が目に入りやすく、手に取りやすい並べ方がされていました。

無印良品500の商品各種
 また、レトルト食品やカバンなど無印良品でもよく見かける商品もありますが、トイレットペーパーや食器、歯ブラシスタンドなど、日用品がとても多く扱われているため、結構地味です。ただ、「そういえばアレを切らしていたかも」と気付いた時、ふらっと立ち寄れるのではないでしょうか。

無印良品500の食品各種
 化粧品スペースもあり、テスターが充実しているのがありがたい空間。店内は全体に落ち着いた雰囲気ですが、店内の狭さなどを鑑みると、長い時間を潰すことには向いていないかもしれません。

無印良品500の商品各種
◆3COINSや100円ショップとの差別化も意識?

 今年初めて展開された「無印良品500」。株式会社良品計画のESG推進部広報課・有山美恵氏に、お店のコンセプトなどお話を聞いてみました。

無印良品500のディスプレイ
 まず、「無印良品」との違いを聞くと、「『無印良品 500』は家具、家電、ファッションなどは取り扱いがありませんが、毎日の生活に欠かせない日用品や生活必需品を主に集めた店舗です」とのこと。

 実際、売れ筋商品としては「軍手、三層スポンジ、泡立てボール、泡立てネット、携帯用ペーパーナプキン、トイレットペーパー、キッチンペーパー、頭皮ケアブラシといった、毎日使う日用品がよく売れています」と、なかなかしぶい商品名が挙がりました。

無印良品500の商品各種
 “500円以下”にこだわった理由も気になります。3COINSや100円ショップとの差別化を意識したのか聞くと、「ワンコインで価格と品質への安心感を持って買っていただける商品を集めました。低価格で生活を支えようと思った時、最適な価格で作った商品が500円以下の商品群だったためです」と話してくれました。

◆筆者も売れ筋商品を買ってみた

 せっかくなので、筆者もこのお店の人気商品を何点か購入してみました。

●ウレタンフォーム三層スポンジ 3個入 299円(税込、以下同)

無印良品500のスポンジ
●ポリプロピレン頭皮ケアブラシ 690円

無印良品500の頭皮ブラシ
●泡立てボール・大 150円

無印良品500の泡立てボール
 どれも無印良品らしい白を基調としたシンプルなデザイン。真新しさはないけれど、手にするとやっぱり落ち着きますよね。

◆さくっと立ち寄りお買い物できる無印

 有山さんは店舗の混雑状況について、「一日の中で客層が変化します」と話します。

無印良品500の店舗外観
「日中は買い物がてら利用する主婦やご年配の方が多く、夕方ごろに学生さん、夕方以降は仕事帰りの会社員の方が多いです。その中でも、特に夕方以降の時間が一番混雑します。エキナカという立地もあり、さくっと立ち寄りお買い物していただく、そんな存在になれているのではと実感しています」

 最後に「無印良品500」をどのように利用してほしいのかを聞きました。

無印良品500の商品各種
「思わず手に取ってしまいたくなるような、ワクワクを詰め込んだお店ができ上がりました。『無印良品』では気づかれなかった商品も以前より見つけやすい見せ方で、使い方が想像しにくかった商品もお試しいただけるサンプルを用意して展開しています。ぜひ『無印良品500』の雰囲気を感じていただき、沢山の商品に触れながらお買い物を楽しんでもらえると嬉しいです」

「無印良品500」が日常に定着する日は近そうです。気になる方は三鷹駅に寄って「無印良品500」の雰囲気を感じてみてはどうでしょうか。

<取材・文/高萩陽平>

【高萩陽平】

恋愛系のメディアで多数執筆。10年前からmixiやスカイプちゃんねるなどでネットナンパに没頭。数年前からマッチングアプリに参戦して結果を出し続けている。元アイドル、100キロ越えのふくよかさんなど、多種多様な女性との交際歴を持つ。