2022年6月27日、山梨県警は、富士河口湖町に住む50代の男性が1億5,400万円をだまし取られたと発表しました。

その手口が、昨今消費者庁・国民生活センターなどから繰り返し注意喚起がされている「国際ロマンス詐欺」と呼ばれる手法です。

男性だけではなく多くの女性も被害に遭う国際ロマンス詐欺ですが、その手口は年々巧妙化しています。

国際ロマンス詐欺の実態

国際ロマンス詐欺とは、「SNSやマッチングアプリなどインターネットで知り合った外国人と親しく連絡を取り合ううちに送金を迫られる」詐欺のことをいいます(引用:独立行政法人国民生活センター「愛のギフトを受け取ってほしい!?それってもしかして『国際ロマンス詐欺』?」)。

恋愛関係をもとに金銭をだまし取るという意味では、構造的には結婚詐欺・恋愛詐欺と呼ばれるものと変わりません。

しかし、インターネット・スマートフォンの普及に伴いSNSやマッチングアプリを利用する人が増えたことで数が多くなっていること、相手が外国人であること、という点に特徴があります。

国民生活センター越境消費者センター(CCJ)に寄せられた相談のうち、出会い系サイト・マッチングアプリなどに関する相談は2018年には合計で12件であったにもかかわらず、2021年には187件にも増加しており、非常に注意が必要です。

国際ロマンス詐欺の手口とは?

国際ロマンス詐欺の手口の特徴として、以下のようなものが挙げられます。

1)外国人がSNSやマッチングアプリで接触してくる。
2)仲が深まってくると(恋仲になってしまうケースが多い)、その外国人が聞いたことのない事態に巻き込まれ、「お金が必要になった!」と切り出してくる。

外国人がSNSやマッチングアプリで接触してくる

全世界の人が利用しているSNSやマッチングアプリなら、外国人でも日本人にアプローチすることが容易です。国際ロマンス詐欺の犯人は、SNSやマッチングアプリを通じて日本人に接触してきます。