少額から手軽に投資をやりたいと思っている人は少なくないでしょう。最近では、知識もまとまったお金もない人でも気軽に始められる投資があります。買い物のおつり相当額を積み立てて投資する「おつり投資」がその典型です。
おつり投資の特徴とメリット
「おつり投資」はクレジットカードや電子マネーによる買い物のおつり相当額を投資の元手にするサービスです。買い物のおつりを貯金箱に入れるように、家計簿アプリなどと連携してあらかじめ設定したおつり相当額で金融商品を購入していく仕組みです。
積み立てたお金の運用は“ロボアドバイザー”などが自動的に行うので、設定さえすれば手間がかかりません。
家計簿アプリと連携しておつりを設定
おつり投資では、電子マネーやクレジットカード決済で買い物をしたときの金額の一部を自動的に投資に回します。一般的におつりの設定は100円・500円・1,000円単位から選びます。たとえば、350円の買い物をしたときのおつりは以下のとおりです。
・設定金額100円→おつり50円
・設定金額500円→おつり150円
・設定金額1,000円→おつり650円
設定金額を大きくすれば、おつり額も大きくなります。100円に設定すれば少額で始められ、慣れてきたら増やしていくことも可能です。
おつりの運用を投資サービスに一任
おつり投資で投資に回すお金の運用は、それぞれの投資サービス(ロボアドバイザーなど)に一任します。それぞれのサービスで提供されているプランで自動的に運用されるため、直接金融商品を買い付ける必要はありません。
おつり投資アプリ①「トラノコ」
「トラノコ」は最低投資額5円でおつり投資ができるサービスです。おつり投資の設定をし、3つのファンドから自分のリスク許容度に合ったものを選ぶだけで、自動的に買い付けが行われます。
「トラノコ」の運用報酬は0.33%と他のサービスに比べて低めです。ただし、固定の月額利用料300円(当初3ヵ月間無料)がかかります。また、出金時には1回につき300円の手数料が差し引かれます(すべて税込)。
最低投資額は低いですが、固定費がかかるため、あまりに少額の運用ではコスト倒れになる可能性が高い点に注意が必要です。
「トラノコ」は家計簿アプリをはじめ多くの金融サービスと連携している点が強みです。自分がすでに利用しているサービスを利用しながら、気軽におつり投資を始められます。