A. 「お散歩デビューして1ヵ月弱~」ということは、まだ3~4ヵ月くらいの子犬でしょうか?どんなものにも興味津々でしょうね。「拾い食い」を事前に防ぐには、犬より先に道路や公園などで拾い食いしそうなものを見つけ、全て取り除くことができれば問題はないのですが、これは実際には「無理」ですね。
リードをグッと引っ張って食べないように違う場所まで離したり、万一、先に犬が見つけて口に入れてしまった場合は、飼い主が慌てて取り出そうとする場合が多いと思います。しかし、毎日、散歩中にこのようなことが続くと、犬は「せっかくいい匂いのするおいしそうな食べ物があったのにじゃまをされた」「せっかく口に入れたのに取り上げられてしまった。早く飲み込んでしまわないと、また取られるぞ」と考えてしまうことがあります。そうなってしまうと、逆にそれまで以上にあちこちを勝手気ままに探し回ったり、どんなものでも口に入れてしまおうとする行動が強くなってしまいます。
散歩をする道路など屋外には、犬が口にしてしまうと大変危険なものが実際に多くあります。除草剤や農薬が蒔かれているかもしれませんし、腐っているもの、ねぎや塩分の高いものもあるかもしれません。木の実や庭の草花の中には、中毒症状をおこしてしまう植物がありますし、消化出来ないものを飲み込んでしまうと、腸などに詰まってしまうこともあります。水溜まりの水を舐めたり、飲んだりすることも伝染病の危険があります。
このように万一の大事故にもつながる場合がありますので、「拾い食いくらいで…」と簡単に考えず、絶対にしないように注意しなければいけません。拾い食いを止めさせる方法のひとつ「おいしいおやつが散歩中でももらえるぞ」作戦、を紹介しましょう。散歩の時にも好物のおやつ(犬用のフードやビスケットを少し)を持っていき、「オスワリ」や「マテ」を教えてみましょう。散歩の途中で立ち止まって「オスワリ」と号令をかけて、上手にできたらほめるのと同時にこのおやつをごほうびとして与えましょう。
ごほうびのおやつを手の中に入れて、犬に「ここにあるよ」と見せながら一緒に歩いてみるのも良い方法です。おやつ以外でも音の出るおもちゃを持っていってもよいでしょう。一番のポイントは「犬を飼い主に注目させる」ことと、「散歩は楽しいもの」と教えることです。「飼い主さんのそばを一緒に歩いてるといいことがあるぞ」と思わることができればOK。
そして散歩の後で、食事を与えてあげましょう。規則正しく、決められた場所・回数、食事を与える習慣を持つことで「おいしい食べ物は飼い主さんが与えてくれるもの」であることを覚えます。また、ジェントルリーダーという犬の頭部を固定するヘッドカラーがありますので、それを利用する方法もあります。ジェントルリーダーは犬の頭部をコントロールしやすいように工夫されていますので(ペピイでもお取り扱いしています。一度見ておいてください)、犬が興味のあるものに向かってあっちへいったり、急に引っ張ったり、ということを防ぐことにも効果的です。
ワンちゃんと楽しい散歩ができるよう、がんばってくださいね。
提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)
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