女性が成長して仕事を頑張って稼ぐには、そばにいる男性(夫・恋人)のタイプも大きく影響することと思います。

あなたが仕事を頑張っても、夫や恋人にネガティブな態度をとられたらーー。成長の足をひっぱられているようなものですよね。

貧乏神男
画像はイメージです(以下同)
そういった相談をよく受けるという、ライフコンサルタントの奥井まゆさん。

奥井さんは「人を見下してくる男性は、実は、自分を承認できていない」と語ります。女性の活躍を素直に応援できない男とは、いったいどのような言動をするのでしょうか。

(以下、奥井さんの寄稿)

◆特徴1:「俺のほうが稼いでる」アピールをしてくる

私が「この人は、女性の足をひっぱるタイプだな」と感じる男性には、3つの特徴があります。

まず一つ目は「人生における優先順位(=価値観)を押し付けてくる」こと。

こういう人は実は自信がないので、「認めてほしい」という欲求をベースにしたコミュニケーションでしか、相手と接することができないのです。

そして、あなたの中での優先順位を尊重していない上に、自分が優位に立つ条件を押し付けてくることが多いです。その一例が、「稼いでいるほうが偉い」など、自分が優位に立てる基準で相手を見下してくるのです。

たとえば、あなたが仕事に熱中していて家事に手が回らないと、「俺のほうが稼いでるんだから、家事はキミの仕事でしょ」などと言ってくる。それに意見すれば、今度は「俺に収入で勝ったら、俺が主夫をやるよ」なんて、勝ち負けを持ちだして嫌味をかます。

人生において「稼ぐこと」が最優先なのは、別に悪くはありません。ただ、その価値観を押し付けるという行為がよくないのです。

◆夫・彼氏を「見返したい」という気持ちの明暗

そういう男性を「見返す」ことが大きな原動力になってしまう女性もいます。私のセミナーに参加する女性で、「夫を見返して離婚するために起業したい」と語る人は結構いますよ。

この気持ちが、やる気につながる面もあるでしょう。けれど、劣等感を持ったまま相手を見返すという暗い動機付けでは、エネルギーもそのうち枯渇してしまいます。

しっかり活躍している女性起業家のパートナーは、多くの場合、前述のようなことは言いません。「あなたは偉いよね」「頑張ってるよね」などと言って、女性をサポートしてくれる男性がそばにいるのです。

男性から価値観を押し付けられた時、「本当に対等なパートナーがそういう発言をしてくるか?」と、一度立ち止まって考えてみることをお勧めします。私なら、「貧相な考え方だね」と言い返しますけどね。

◆特徴2:女性の話をじっくり聞けない

2つ目の特徴は「相手の言葉を聞くことができない」男性。

偉い上司には頭を下げられるけど、部下には下げられない人の心理にも繋がります。自分の価値基準の中で、自分より下だと思う人の話は聞く必要がないと思っているわけです。

さらに、話題のすり替えもすぐにしてきます。

男性たち
仕事の悩みを口にすれば、「もっとこうやって頑張るべきだ」などと聞いてもいないアドバイスをしてきたり、すぐに「俺なんかもっとヤバくてさ~」と自分語りにすり替えたり。

パートナーは今、そんな話を聞きたいわけじゃないのに、それがわからない。相手が求めていることがわからない。つまりそうした会話は、その男性に余裕がないことの表れでもあるのです。

◆特徴3:女性の選択に、いちいちカラんでくる

3つ目の特徴は「自分への依存度を上げようとしてくる」こと。女性がなにか自力で選択したときに、いちいち傷つける言い方をしてくるような男性です。

あなたの周りにもいませんか?「ほらね」「俺の言った通りだろ?」が口癖の男性。

あなたが失敗すれば「やっぱり一人じゃ何もできないじゃん」と言うし、起業したりして「仕事が大変」と口にしたら「おまえが選んだんだろ、自己責任だよ」なんて返してくる。

そういう男性にとっては、結局、あなたが失敗しても成功しても同じことなんです。目的は「妻・カノ女のひとり立ちを阻止する」ことなのですから。自分に依存していてほしいのです。

以上の3つの特徴に1つでも当てはまる男性は、活躍したい女性の足を引っ張る「貧乏神男」の可能性が高いです。

◆“貧乏神男”を選ばないためには

そういう男性を選ばないようにするにはいったいどうしたらいいのか?

まずは、いくらハイスペックでも「人を見下してくる男には近づくな」。これが鉄則です。

デート
そして、出会って早い段階で「価値観のすり合わせ」をすることが大事です。

婚活の場面でも、自分が人生で何を大事にしているのかを話すことなく帰ってくる女性は意外と多いです。

でも、仕事で頑張りたいのなら、「2回目のデートまでに、自分の仕事について話すべき」だと私は言っています。「私はこの仕事が好き」「結婚後も続けたい」などと伝えるのです。

一方で、すでに足を引っ張るような男と結婚してしまっていたら?すっぱり別れるのが理想ではありますが、それができないのなら「あなたなしでも生きていける」という空気を出していきましょう。

内面に自立性、主体性がある女性なら、それは雰囲気に表れるものです。

◆自立した女性は愛されない…なんてウソです

でも、主体性、自立性を出すと、男性から避けられてしまう……と思っている女性は割と多いのではないでしょうか。

私は少女漫画によくある、「キミは強い。俺がいなくても生きていける」とフラれてしまうシーンを、よくない文化だなと思います。本来は「あなたが好き、でも自力で稼ぎたい!」ってはっきりと言える女性であるべきなのです。

仕事を頑張っている女性は自己責任ですべてを背負いがち。でも、足をひっぱられたのならば、その時は「男のせい」にしていいんです。

一生懸命働くことに罪悪感を持つ必要なんてありません。あなたはもう「貧乏神男」に傷つかなくていいんです!

<奥井まゆ 構成/もちづき千代子>

【奥井まゆ】

1986年生、ライフコンサルタント。関東在住。16歳で複業をスタートし、就職後もイベント業・紹介業・ホステスなど複数ビジネスを経験。20代で借金や大失恋を体験し、コーチングを体系的に学び人生が一変。結婚や起業について、講座や個別コンサルティングを行っている。著書『決めるだけ。 「お金」も「恋」も勝手にうまくいく、人生を変えるレッスン』。公式ブログ【酒と男と女とお金〜経営者夫婦の人生の愉しみ方】