恋愛ライターの高萩陽平です。マッチングアプリで知り合った女性と「これまでにどんな異性と会ったのか」というトークテーマになることはしばしば。
女性たちによると、単純に縁がなかったためフェードアウトしたケースが大半らしいですが、中には明らかにヤバい男性と遭遇して、帰りの電車で速攻でブロックしたという話もしばしば。そこで筆者が聞いた「マッチングアプリで会ったクセが強いヤバ男たち」をまとめます。
◆インスタで拾ったイケメンの写真を使う男性
最もエンカウント率の高いヤバい男は、プロフィール写真詐欺男ではないでしょうか。特に最近は写真を加工する男性は珍しくなく、写真詐欺に遭った女性は多いです。
ただ、加工を過剰にして別人に変身するのではなく、最近ではインスタから拾ってきたイケメン男性の写真を使用する男性も少なくないとか。もはや赤の他人です。そんな男性と会ったという女性は「違う写真を使う」というあまりに非常識なアクションをとったことに、「何か事情があるのでは……」と深読みしてツッコめなかったそうです。
◆パーティーグッズを持参する男性
パーティーグッズを持ち出す男性に会ったという女性もいました。会った時にその男性はパンパンに膨れたカバンを背負っており、女性も不信感を覚えていたそうです。ただそんな思いとは裏腹に、一軒目のお店はそこそこ盛り上がったため、その流れで二軒目に移動。
そして、ついに男性はカバンの中に手を突っ込み、トークテーマが書かれたトランプのようなパーティーグッズを出したそうです。
『ごきげんよう』(フジテレビ系、2016年放送終了)のサイコロよろしく、カードを引いてそこに書かれたトークテーマを話さなければいけないらしく、「テーマに引っ張られて全然上手く話せなくて盛り上がらなかった」と当時を振り返りました。
ちなみに、その後もカバンから様々なパーティーグッズを出しては、それらの魅力を喜々としてプレゼンを続けたそうな。トークを盛り上げるため、というよりはパーティーグッズ好きな男性だったみたいです。
◆「『トイストーリー1』は存在しない」と譲らない男性
次は、実際にマッチングアプリで出会って付き合ったけど、ヤバさに気付いて別れたという女性の話です。
その男性にはこだわりの強い傾向があり、モヤっとしたことには指摘・訂正しないと気が済まないのだとか。一応、彼氏のそんな性格に違和感を覚えつつも、なんとか交際を続けていたある日、『トイストーリー』の話題に。女性が「『トイストーリー1』って面白いよね」と口にすると、男性は「『トイストーリー1」はないから。それを言うなら『トイストーリー』だから」と一蹴。
確かにシリーズ最初の作品名は『トイストーリー』であり、『トイストーリー1』という作品は存在しません。ただ、続編も出ているため1作目のことを便宜上『トイストーリー1』と表現したほうがわかりやすいのですが、男性は『トイストーリー1』という表現を頑(かたく)なに認めようとしません。このことをキッカケに「これ以上に一緒にいるとマズイ」と考え、別れを決意したようです。
◆突然「合格です」と言い出した男性
最後に、個人的に深く記憶に刻まれたヤバい男を紹介します。
話をしてくれた女性が出会ったとある男性は、「普段はどんな仕事をしてるんですか?」「大学はどこですか?」などなど、矢継ぎ早に質問をぶつけてきたそうです。「面接かよ……」と思いつつも質問に丁寧に答えると、男性は突然「合格です」と言ったそうな。
全く嬉しくない合格通知ですが、どうやらその男性のお眼鏡にかなったようです。とはいえ、面接官っぽい男性はちょくちょくおり、ここまでは筆者の記憶に残るキャラではありません。ですが、その男性がヤバいのは、合格を伝えた後に「僕の家に招待するので鹿児島に行きましょう」と提案したこと。
その男性は、居住地を東京に設定していたものの本当は鹿児島在住。たまたま出張で東京に来ていたため、居住地を東京に設定して出張期間中に会ったようです。無論、面接官のようなコミュニケーション、プロフィールでウソをつく、しまいには急に家に誘う、というレッドカードが何枚あっても足りないヤバい男だったため、「そのままフェードアウトした」と話してくれました。
今回は、勧誘やヤリ目といったわかりやすいヤバい男ではなく、トリッキーなタイプを紹介しました。他人事のように話して申し訳ないのですが、こういった話が聞けるのも、マッチングアプリの醍醐味の一つです。
<文/高萩陽平>
【高萩陽平】
恋愛系のメディアで多数執筆。10年前からmixiやスカイプちゃんねるなどでネットナンパに没頭。数年前からマッチングアプリに参戦して結果を出し続けている。元アイドル、100キロ越えのふくよかさんなど、多種多様な女性との交際歴を持つ。