まだまだ家にこもる日々が続く中、誰に見せるわけでもないけれど、自分のためだけにしたい贅沢がある。自分の気持ちや暮らしを豊かにするために買ってみた、特別な“贅沢品”について、イラストレーターとして活躍するヤベミユキさんが綴ります。

緊急事態宣言は解除されたとはいえ、まだまだ手放しでは外出できない世の中。こんなときだからこそ、自分の気持ちを上げるために、たまにはとっておきの“贅沢”をしたくなってしまう。

自分のためだけの贅沢品は、きっと毎日に彩りを与えてくれるはず。自粛生活の始まりに私が真っ先に買い揃えたものは、「lululemon(ルルレモン)」の高級レギンス。

■毎日穿くものだからこそ、一切妥協したくない

今までは1日の半分を外出着で過ごしていたけど、ほとんどの時間を自宅で過ごす生活にシフトして早3カ月、私は周りの人に「常に黒スパッツの人」だと思われていることだろう。

自宅で過ごす日々の中で、楽だからもうパジャマで過ごそう(本音)とか、毎日メイクしておしゃれしなくちゃ(憧れ)とか、試行錯誤して行き着いた私の“制服”は、レギンスにクロップ丈のトップス。

どこかの美女が「美しくいるために全裸で過ごすんです」と言っているのを聞いたことがあるけれど、全裸とまではいかなくても、ヒップラインが常に見える環境は適度な緊張感を与えてくれるし、自分のコンプレックスでもある下半身も、毎日見ていればなんだか愛おしく感じてくる。

体と心に、少しの緊張感と同時に自由も与えてくれるこの格好は、おしゃれでもなんでもないけれどなんだかんだで私らしく、気に入っている。仕事部屋に大きな鏡を設置して、気を緩めるとついつい現れる猫背とぽっこりお腹を、ぐっと引き締める。

仕事に行き詰まったら、そのままの格好でトレーニンクやストレッチをしたり、庭先で子供と縄跳びをしたり、ちょっとゴミを出しにも行ったりしてしまう。

lululemonのレギンスには、「毎日穿くものだからこそ、一切妥協したくない」と考えて行き着いた。lululemonはカナダ・バンクーバー生まれのアスレティックウェアブランドで、アスレジャースタイルの火付け役となったことでも有名。

ヨガやピラティスにも最適なAlign (アライン) シリーズは、初めて身に着けたときから、あまりにも穿き心地がよくて感動。これまで履き心地のよさとサポート力は比例しないと思っていたのだけど、これは何も穿いていないかのように柔らかいのに、しっかりとサポート力もある。
さらに、チクチクと痒くなってしまうこともない(私の場合、プチプラだと太もも内側の痒みが気になり、脱ぎ捨てたくなってしまうのでかなり大事!)。

ちなみに穿くのは決まってブラック。lululemonの計算された美しいシルエットも相まって、現実よりも“ちょい細”に見せてくれるのも、穿き続けられるポイント。
 

■運命の服を、いつかとびきり素敵にまとうために

本音を言えば、ドラマチックな柄のブラトップと一緒にコーディネートしたり、パステルカラーにも挑戦したい。そして願わくば、レギンス1枚で街を歩けるオーラと度胸がほしい(体型に関わらず、レギンス1枚で堂々と歩いている他国の方がまぶしい!)。
いや、ゴミ出しには行けているのだから、まずはスーパーに行ってみるのはどうだろう。……なんて想像していると、ふと、クローゼットが目に入る。
春先から止まってしまっている私のワードローブ。うっすらとほこりがかぶっている。
絶対に試着をしてから洋服を買うようにしている私は、トレンドの服を適当にオンラインでポチってしまいたい衝動に駆られては、やっぱり試着なしでは買えない……と踏みとどまっている。加えて、最近はレギンスオンリーの毎日。
その結果、オシャレの思考停止中。正直今は、着たい服がない。
この3カ月の間に、よくも悪くも変わったものがあり、失ったものもある(すっかりと落ちた筋肉も含め)。ぱっとしない。だけど、今はそれでいい。自分に向き合って、深く潜ってから伸ばしたい方向にゆっくりと手を伸ばせばいいことは、自粛を通して知ることができた。
いつか運命の服に出会ったときに、とびきり素敵に着るのだ。その服をまとって、いつか動くべきときに思いきり動くのだ。
そう思い、お気に入りのくすんだブルーのヨガマットを敷いた。

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