人は完璧ではいられない。それは頭でわかっているのに、どうしても自分のダメな部分を認めることができない……。今回は完璧主義者さんにオススメするダメな自分を受け入れるヒントをご紹介。
失敗は、正しい転び方を知ること
これまで失敗した経験が少ない方ほど、失敗を恐れる傾向にあります。当たり前といえば当たり前なのですが失敗の経験がないということは、そこから立ち直る術が分からないということ。どう立ち直れば良いのか分からないし、人にダメなやつというレッテルを貼られるのも怖い。そう思うほどに「絶対に失敗したくない!」と意気込むのでしょう。
しかし、失敗をしない人間はいません。これまでは失敗知らずで生きてこれた人でも、この先何十年も同じように失敗もなく走り続けることはできるでしょうか?そのほうが稀です。大事なのは、失敗を失敗と思わず、大きな学びの機会と捉えることです。
失敗は、いわば自転車に乗る練習のようなもの。
転ぶまではすごく怖いけれど、一回転んでしまえば自分に立ち上がる力があることを覚えます。さらに、なぜ転んだのかを分析できるようになります。ペダルを漕ぐ力加減の問題なのか、ハンドルを握る強さが問題なのか、どこに問題があり、どう解決すればうまくいくのかを転ぶという痛手を負いながら学んでいくのです。
失敗は恥ずかしいものでもなんでもないというご自身の考え方のスイッチを切り替えましょう。
実は、人は失敗に寛容であることを知る
自分のせいでトラブルが起こったり、何か大きな失敗をするとついそればかりに目がいきがちですが、他人からすれば人の失敗って実はなんでもないこと。もちろん立場上、失敗をした相手に叱らなくてはいけないケースもありますが、そうした人たちも内心では相手の失敗に対して「こういう時もあるよね」と寛容な心構えでいる場合が多いです。
それは、自分にも同じように失敗したという経験があるから。失敗したケースは違えど、「失敗」をしたという事実は誰しもが持っている経験の一つです。むしろ相手のちょっと失敗してしまったところに、どこか完璧ではない人間味を感じて親近感を持ってくれることもあります。
普段から失敗しないようにと努力をしているあなたなら、失敗をしてもその信頼が簡単に崩れたりはしないのではないでしょうか。