【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.84】

 ふたりの深い絆が微笑ましい!ジェリクルさん(@jIcyoBQbkwFz0Za)が投稿するいちゃラブシーンを目にすると、そんな気持ちで胸がいっぱいになります。

悶絶必至なウサギリュック
悶絶必至なウサギリュック
 仲良く寄り添っているのは、猫のビビくんとウサギのキナオくん。ふたりは種族の壁を越え、日々、愛を深め合っています。

◆心の隙間を埋め合ったウサギと猫

 キナオくんがおうちにやってきたのは、2016年のこと。お子さんから「ウサギを飼いたい」と言われた時、ちょうど知り合いのところでたくさんのウサギが生まれたため、そのうちの1匹を譲り受けました。

赤ちゃん時代のキナオくん
赤ちゃん時代のキナオくん
 一方のビビくんは、2020年頃に道端で衰弱していたところを保護された保護猫です。

「離れて暮らす長女が保護しました。自分で飼うつもりだったようですが、夜な夜な鳴き続けるビビに降参し、実家である我が家にやってきました」

思いっきりイタズラを満喫した時の1枚
思いっきりイタズラを満喫した時の1枚
 当時、生後3ヶ月ほどだったビビくんは人慣れしておらず、ジェリクルさんたちに対して警戒心をむき出しにしていました。

「小さいのに、かなり凶暴。近づこうものなら噛まれそうだったので、厚手のスキー用手袋をしてご飯をあげていました」

◆新顔のビビくんに歩み寄ったキナオくん

 そんなビビくんに歩み寄ったのが、キナオくん。ちょうどその頃、お子さんが進学し、実家を離れたことにより、溺愛されていたキナオくんは毎日寂しそうにしていました。

 ジェリクルさんは、「猫とウサギだから喧嘩するだろう」と思ったものの、ひとまず2匹を対面させてみることに。すると、キナオくんの目がキラキラと輝きました。

くつろぐふたり
「仲間だと思ったのでしょうか。すぐに、ビビに近づいて挨拶。ビビもキナオを仲間だと思ったのか、嫌がるそぶりはなくて、むしろ安心したように見えました」

◆うらやましい…!いちゃラブシーンを繰り広げる毎日

 こうしてすんなり家族になった2匹は、見ているこちらが嫉妬してしまうほどのラブシーンを繰り広げるほどの仲良しさんになっていきます。

 キナオくんは、ビビくんにキスを迫ることも。

 過去にはビビくんを追いかけ、壁に設置したキャットウォークに登っていったこともありました。

キャットタワーに登るビビくん
「とても驚きました。けれど、ひとりで降りてこられないので、以降、キナオが登れないように手直ししました」

◆ぎゅっとする姿がたまらない

 そんなキナオくんの愛をビビくんもしっかり受け止めており、体をぎゅっとホールドすることも。

キナオくんをぎゅっとするビビくん
 時には丁寧に毛づくろいをし、キナオくんを労わります。

 ふたりは、大好きなダンボールに入って遊んだり、プロレスや追いかけっこをしたりと、アクティブに日常を謳歌中です。

あくびをするビビくんに寄り添うキナオくん
◆ひとりになれる時間を作ることが仲良しの秘訣

 ジェリクルさんは仲睦まじい関係が、この先も続くよう、双方がひとりになれる時間を持てるよう、配慮しています。

「一日中ベッタリと生活しているのではなく、日中はキナオのいる部屋を開けっぱなしにしています。ビビは、遊びたい時に自由に出入りしていますね。お互いがプライベートな時間を持つことで、ちゃんと休息できている。適度な距離感が、仲良しの秘訣かもしれません」

ビビくんの背中に乗るキナオくん
 人見知りでビビりなビビくんと天真爛漫で人懐っこいキナオくんは、正反対の性格。だからこそ、自分にはない部分に魅力を感じ、互いに惹かれていったのかもしれません。

 2匹の微笑ましい姿を目にするたび、ジェリクルさんはいつも「仲良くしてくれてありがとう」と思うのだとか。

「同じように猫ちゃんとウサギちゃんを飼っていらっしゃる方からTwitter経由でメッセージを頂くようにもなり、ビビとキナオは今まで知らなかった世界に気づかせてくれました。感謝です」

同じ方向を向くふたり
 固い絆で結ばれた2匹は、これからも目尻が緩む仲良しショットをたくさん披露しながら、豊かな日常を楽しんでいきます。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291