こんにちは。マッチングアプリ専門家のおとうふです。

マッチングアプリエチケット
マッチングアプリ専門家・おとうふ
夏休みの宿題をやらなければいけないとわかりつつも、つい先延ばしして最終日を迎えてしまうことってありましたよね。婚活も同じように、高望みをしてはいけないと頭では分かっていても高望みをやめられないことも。そんな時には無理して理想を下げず、むしろ積極的に高望みしたほうがいいこともあると聞いたら驚きでしょうか?

前回の記事では「高望みになってしまう理由」や、「高望みかどうかを見極める方法」についてお伝えしましたが、今回の記事では、実際に高望みをやめるためには具体的にどういったステップを踏んでいけば良いのかについて、筆者の事例とともにお伝えしていきます。

◆高学歴の塩顔イケメンがいい! 高望みだった20代

20代も半ばにさしかかると周りが結婚し始め、SNSを見れば婚姻届に指輪が並べられた写真や、キラキラした結婚式の写真の嵐。私自身、結婚への憧れはそこまで強いほうではありませんでしたが、この頃から友人の結婚式に参加することも増え、ロマンチックなプロポーズや華やかな結婚のイメージに憧れを抱くようになりました。

しかし、以前の記事「ペアーズで惨敗だった私が突然『県内No.1人気』に。“たった1つ努力したこと”」でもお伝えしましたが、「よし彼氏を作るぞ~!」と意気込んでマッチングアプリを始めるもすぐに玉砕。いいなと思える人とはまったくマッチングしませんでした。

スマートフォンを見る女性
写真はイメージです(以下同じ)
それもそのはず。私は学生時代にヴィジュアル系バンドのおっかけをしていたこともあるほど、かなりのメンクイだったのです。今思うと「恋人や結婚相手に芸能人レベルのかっこよさを求めるのは現実的ではないだろ!」とツッコミを入れたくなりますが、恥ずかしながら当時の私は「坂口健太郎みたいな、高身長の塩顔イケメンと付き合いたい!」と本気で夢見ていたのです…。

さらには相手に求める条件は外見だけに留まらず、「できれば学歴はMARCH以上、性格は穏やかで、愛情表現豊かで…」と、学歴や性格にもこだわりを持って探していたのでした。

◆「斎藤工似のライターさん」にも出会ったものの…

そんなメンクイで高望みの私でしたが、プロフィール写真やプロフィール文を研究するようになり、好みの人ともマッチングできるように。始めて1~2年くらいすると「斎藤工似のライターさん」「韓国の俳優イ・ジョンソク似のエンジニアさん」など、好みの男性とお付き合いに発展することも増えてきました。

めでたしめでたしと思いきや…ところがどうでしょう。蓋(ふた)を開けてみれば複数人と同時に交際していたり結婚願望がないことが判明したりと、ことごとくうまくいかなかったのです。

◆高望みをやめるには「一度絶望してください」

理想の条件にぴったり合致している人とお付き合いしても、「なんか思ってたのと違う…」とガッカリするばかりで幸せからはどんどん遠ざかっていました。今思えば、スペックや外見に囚われて相手の本質的な部分をきちんと見ていなかったのだと思います。

「このままでは、一生独身になってしまう…!」

落ち込む女性
度重なる失恋に危機感を覚え、ついに自他共に認める高望みの私も相手に求める条件を見直すことに。ずっと「妥協したくない」と思っていましたが、不思議なことにその時には妥協という意識はありませんでした。

おそらく、数々の失敗を通して「自分が本当に求めているものが何か?」が分かり、自然と異性に対して多くを求めなくなったからだと思います。かつての私と同じように、「高望みしてはいけないと分かっていてもやめられない」という高望み沼のループにハマってしまっている人にとっては、荒療治ですが一度徹底的に理想を追い求めて絶望するのも一つの手なのかもしれません。

◆それでも高望みをやめられない人へ「魔法の言葉」

それでもどうしても高望みをやめられないという方に、実は高望みをやめるための魔法の言葉があります。それは「理想にこだわってご縁を逃し、生涯独身になっても後悔しないか?」。

生涯独身の人生を想像した時に、後悔しないでしょうか。後悔しないのであれば、誰になんと言われようと自信を持って理想を追い続けてほしいと思います。

◆「結婚=幸せ」と勘違いしないように

結婚はあくまでも、幸せになるための手段の一つ。婚活している人の中には、手段が目的化してしまい「結婚=幸せ」と勘違いしてしまう人も多いですが、理想を追い求めた結果不幸になってしまうのでは本末転倒です。婚活を続けるにせよやめるにせよ、「自分が幸せであること」の最優先が大事なのではないかなと思います。

青空と女性
今回の記事では、「高望みをやめるためのきっかけ作り」についてお伝えしてきましたが、次回以降の記事では「具体的にどのように希望条件を見直すべきか」「どのようなマインドでマッチングアプリを利用すればいいのか」についてお伝えしていきます。

<文/おとうふ>

【おとうふ】

マッチングアプリ専門家。日本心理セラピスト協会認定心理セラピストの資格を活かし、プロフィール添削のプロとして活躍。マッチングアプリのプロフィール添削を行い、自身もマッチングアプリで300人以上と会った経験がある。TBS「マツコの知らない世界」などのメディアにも出演。著書に『今すぐ!最高の彼に出会うための マッチングアプリ恋愛術』(KADOKAWA刊)がある。Twitter:@o10fusan