柔らかい身体作りも大事だけれど、意外と忘れてしまうのが柔らかなお顔作り。藤原美智子さんが40代後半から始めたというスパルタ式揉みほぐしをご紹介してくれました。

前回は「柔らかな身体作り」が美と健康と心の基本の”キ”という話でしたが、今回は顔も"柔らかな顔作り"をしましょ! という提案です。これは文字通り、顔の筋肉を柔らかくするということ。とは言え、私がしている方法はいたって単純。顔の中で硬くて押すと痛いという部分を、指で圧をかけながら揉みほぐすというもの。
 

■顔を柔らかくするマッサージのやり方

実行しているのは、朝晩のスキンケア中。
乳液やクリームを塗った後に、力が入りやすいように顔を少し下に向けて親指の腹などで、硬い部分(私の場合は右頬骨の下側や眉頭の下、左の顎先)をグルグルと小さな円を描くようにしながら揉みほぐしています。ポイントは指を滑らせずに、強く圧迫しながらその部分だけを揉みほぐすこと。そして肌の表面ではなく、奥にある筋肉のかたまりをほぐすような気持ちでするということです。

そのためにも「気持ちいい~」ではなく、手加減しないで「痛いー!」と悲鳴をあげるくらいの圧をかけるのが大事。ただし"グイッ、グィッ!"と弾みをつけて強く押すのはNG。"グゥイ~、グゥイ~"と柔らかく押し回すという感じかしら。
 

■顔のマッサージはやっちゃダメ! という人もいるけれど……

ただし、この方法は「肌に力を入れてはダメ!」という美容家が多いので、反対されてしまうものなのかも……。でもでも、20代や30代の凝りだったらソフトタッチでも効くかもしれないけれど、私のような長年、積み上げてきた立派な凝り(!)はちょっとやそっとでは全然ほぐれない。

私がこのスパルタ式揉みほぐしを始めたのは40代後半。

そうしたら、それまで硬く骨にへばり付いているような感じだったのが、筋肉が緩んでフワッとふっくらとしてきたの。そして以前よりも確実に頬の位置は高くなったし(チークを入れるときに実感)、固まって縮んでいた右の眼輪筋が緩んで右目の幅が広がったの(アイシャドウを塗るときに実感)。他にも耳と首の付け根の硬さを緩めていたら、顎のラインもスッキリ。これは即効性もあるので撮影のときに、メイクを始める前にモデルや女優さんにもしているんですが、皆さん、痛がるんですが効果があるので涙しながら耐えてくれています(笑)。

ところで最近、「かっさマッサージ」という中国に伝わる、水牛や石でできたヘラで筋肉を揉みほぐすという美容法が人気があるようですね。試してみたんですが、確かに細やかに筋肉をほぐすことができるので、いいですね、コレ!でも"かっさ"を使う場合は筋肉やリンパの流れを意識してマッサージしてくださいね。

こんな風に私が"顔の凝りほぐし"を重視しているのは、それが顔の歪みやシワの原因になるからだけでなく、悪化すると"険のある顔付き"になってしまうから。大人の女性がそのような顔付きになるのは絶対に避けたほうがいい! たとえ、どんなに美人でも周りに人は寄りつかなくなってしまいますもの。それに顔の筋肉の硬さを緩めると、気持ちもホーッと緩むし解放感も味わえる。それに表情も自然と柔らかくなるの。

DRESS世代は仕事量や責任感、それに上司や部下に挟まれて大変なことが多くて、ついつい顔の表情も硬く強張ってしまいがち。でも、そんなときにこそ「顔揉み」をして筋肉と心を緩ませて、「全然、余裕です~」という柔らかな表情になってみて。ホントにそんな気になれるし、物事もスムーズにいく確率が高くなりますよ!

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