婚活アドバイザーの田中亜依です。突然ですが、年収が5,000万円もあったらどんな生活ができるでしょうか?

年収5,000万円オーバー男性と出会う方法
写真はイメージです。(以下同じ)
 平日は友達と高級ホテルでランチ、そのあとは百貨店の外商スペースでお買い物。最後はエステでマッサージを受けて帰宅。休みの日は家族で別荘で過ごす…こんな生活が余裕でできるでしょう。

 今回は、そんな生活を可能にした経営者と彼が選んだ女性のエピソードから、選ばれる女性に必要なことや出会いの可能性を高める方法をご紹介します。

◆年収5,000万円以上の男性はかなり少ない

年収5,000万円以上の男性はかなり少ない
 国税庁が発表している令和元年分の「申告所得税標本調査」の結果によると、確定申告した方のうち、所得金額が5,000万円を超える方は6万7000人。 これは確定申告した方全体のうち1%相当ですが、確定申告をしていない給与所得者のような方を含めると、1%をはるかに下回ることになります。

 この中で、結婚適齢期で独身という条件が重なると、出会える確率はかなり下がります。実際に私自身が600人以上とデートをしてた中でも、年収5,000万円以上稼いでそうな男性は数人。しかも、当時26歳の私よりも20歳以上年上で、最も離れていた人は30歳以上でした。

 同年代の男性で年収5,000万円以上稼ぐ人と結婚することは、宝くじを当てるくらい難しいかもしれませんね。

◆年収5,000万円以上の男性に話を聞いてみた

年収5,000万円以上の男性に話を聞いてみた
 今回ご紹介する経営者の和也さん(51歳、仮名)は、港区タワーマンション在住。彼は現在、複数の会社を経営しています。20代の頃は、日本で最も給料がよいといわれている会社にて最年少で部長クラスに昇進、その後独立をされたそうです。彼の親戚は経営者ばかりで、会社勤めをしていることを周りからは「まだ会社員なの。甘えているな」と指摘をよくされたと話してくれました。

 普段の家計について聞いてみると、「奥さんの両親は僕の家族以上に経済的レベルが上でね。多分お買い物するときに値札とかみる習慣がなかったんだろうな。家に帰ると高級ブランドのバッグがボンボン!って置いてある時もあるし、幼稚園から私立に行かせるために、紹介でしか入れない塾に僕に相談なしで入会してきちゃうときもあったかな。

 クレジットカードも渡しているし、家族が笑顔でいてもらえるためなら自由に使ってもらっても構わない。この前たまたまクレジットカードの明細を見た時があって、こんな物にこれだけ払ったんだと驚いたことはあったけな。ケチだよね~僕」と語る和也さん。

 お金の面では、やはり自分の使いたいところに思う存分かけられる生活をされているようでした。

◆自立していて、仕事に口出ししない彼女

 そんな羨ましい生活をされている奥様とは、同じ大学のテニスサークルで出会って結婚に至ったそうですが、どんな女性なのか聞いてみました。

自立していて、仕事に口出ししない彼女
「基本的に自立しているんだよね。昔から生け花をやってるんだけど、デートに誘ったのに生花のクラスがあるからって断られたことが何度もあった(笑)。僕に合わせるんじゃなくて、自分がやりたいことを優先できる人だったかな。今もそうだけど、彼女は基本的に仕事について口を出すことは無くて、それが居心地よくて癒されるんだよね。あとは、仕事上いろんな人と会う機会があるんだけど、彼女はどこに連れて行っても恥ずかしくない行動をとってくれる自信もあった」

◆尊敬できて背中を押してくれる存在

 さらに和也さんは奥様の魅力をこう語ってくれました。

「彼女をみてると、現状維持ではダメだと気付かせてくれる。学生の頃は僕よりも成績がよかった。でも成績以上に、頭が良いなって感じたことがサークルでの活動中に何度もあって、尊敬していたんだ。正直高嶺の花だったから、ずっと背伸びして生きていくことになると思ったけど、その方が僕も成長できると思ったんだ。仕事には基本的に口を出してこないけど、困ったり迷ったりしたときには当然背中を押してくれるし、尊敬している彼女のアドバイスなら聞こうって思う」

◆仕事にプラスになる「癒し」とは?

 年収が高い男性と結婚をすれば、金銭面で不自由のない理想的な生活を送れるかもしれません。しかし、その生活を維持するためには、女性自身も自分で楽しい人生を送りながら、男性も仕事に集中できたり、仕事のプラスになるような環境をつくることが必要なことも見えてきました。

仕事にプラスになる「癒し」とは?
 一般的に男性は、女性に癒しを求める傾向が強いです。私自身婚活コンサルタントをしていて、男性に女性から何を求めていますか?と聞くと大体90%は「癒し」と答えます。

 しかし、「癒し」は、いつも優しく包んでくれそうな言葉だけをいう事ではありません。和也さんのように仕事をバリバリこなし、常に仕事中心に生活している男性にとっては、奥様のように普段は自立して関与しないことと、必要な時に男性の支えになることのバランスが「癒し」につながります。

 お互いの生活にとって何が癒しになるのかよく見極めた方がよさそうです。

◆年収5,000万円以上の男性と出会うには

 今回の和也さんと奥様の出会いは、同じ大学でした。これは私の経験上の話ではありますが、経営者など経済的余裕がある男性と結婚した女性を見ると、出会いの場で最も多いのが「大学」や「(成功する前の)職場」です。

 つまり、「旦那さんと同じレベル」もしくは「同じフィールド」にいるというところがポイントです。学歴を気にしない男性は多いですが、会話をしっかり理解できるには結局男性と同じくらいのレベルの教養が必要とされます。

◆おすすめは「出会いの場に投資する」

 それでは、これからどうやって出会うチャンスを増やせばいいのでしょうか? 私がお勧めするのは、「出会いの場に投資をする」ということです。

 例えば、高級ホテルのバーやラウンジに行くことや、ビジネスの知識を学べる学校に通うとかです。極端ではありますが、MBAを取得しにいくことも1つです。和也さんもMBAを取得しましたが、MBAでは知識を得たというよりも人脈を得た方が多かったと言っていました。ある程度お金を出していく場所はそれだけお金を出せる人たちが集まるのでよい出会いの場の投資場所でもあると思います。

◆年収が高い男性と結婚するには、それなりの努力が必要

 いかがでしたでしょうか?

 年収が高い男性と結婚生活をするということは、当然生活面でのメリットもありますが、出会うための投資だったり、自立するための努力だったりが必要になります。

 年収が高い男性と結婚をすることを目指すよりも、自分自身が稼ぐために努力することの方がよっぽどご自身の人生に意味を持たせるような気も私はしてしまいます。

<文/田中亜依>

【田中亜依】

恋愛・婚活コンサルタント、デートコーチ。婚活歴10年、婚活に700万円を投資。マッチングアプリ、結婚相談所、合コンで600人以上の男性と出会い結婚。この経験を生かし、国内最大手結婚相談所にて「また会いたくなるデート方法」などのセミナー講師として活動。公式ホームページ/Twitter:@date_coach_ai/Instagram:@ai_tanaka1019