年齢を重ねる中でなんとなく肌質が変わってきた、シミやシワが前よりも気になるようになってきた……このような悩みを抱えている方は少なくありません。さらに乾燥肌や敏感肌ともなれば、自分に合ったスキンケアと出会うのも一苦労。今回はそんなもやもやに一縷の望みを与えてくれる商品を見つけてきたのでご紹介します。
緊急事態宣言が解除されたものの、ここ数カ月はいつもと違う生活状況が続いて心身ともに疲れが溜まっていませんか?
夏は紫外線によるお肌へのダメージも気になる季節。長期間に渡る自粛生活で凝り固まった心と体をしっかりケアして本格的な夏の到来に備えたいところです。
そんな中、 「敏感肌は、どこまでも美しくなれる」 をブランドステートメントに掲げるポーラ・オルビスグループの敏感肌専門ブランドDECENCIA(ディセンシア)が、シミ研究の中で「角層コリ」=「シミ部位の角層細胞が何層にも接着・堆積して隙間がない状態」を新たに発見。
これはつまり「どんなに肌が健康な人でもシミ部分の角層はターンオーバーがうまくいっていない=敏感状態である」ということ。
そんなシミ部分の角層コリに対して、「コリ部分を柔らかくすることによって美白有効成分のビタミンC誘導体のデリバリーと、メラニンリリースの効率を良くする」という新しいアプローチをするディセンシアの「サエル ホワイトニング エッセンス コンセントレート EX」が今年、新登場しました。
今回はディセンシアとのタイアップ企画として、“コリ”をテーマに 「体のコリ」「心のコリ」そして「お肌の角層コリ」を解消するための方法 を、美容家の千波さんと、「美容を教える化学の先生」かずのすけさんにそれぞれ伺います。
体のコリを柔らかくする、超簡単な姿勢習慣
まずお話を伺ったのは、美容家の千波さん
千波さんが普段から行っているトレーニングレッスンに参加していた方々からは「自宅でのトレーニングはモチベーションが上がらない」「ストレスが溜まっている」「“自粛太り”で困っている」、また在宅ワークによる「むくみ」「肩首のコリ」で困っているという声が数多くあがっているそう。
――自粛生活や気軽に外出できない状況は心も体も凝り固まってストレスがたまりやすい状況です。
千波さん(以下、千波): そうですね。ただ同じ自粛生活の中でも、ストレスと不安で暴飲暴食してしまっている人もいれば、それなりに楽しく過ごしてる人もいるんです。
両者の違いは「今できることに意識を向けているかどうか」だと私は考えています。さまざまなことを我慢しなければならない生活の中で、できないことばかり考えるのではなく、むしろ「人生の変化のタイミング」と捉え、今までの考え方や概念を一度捨ててみたり、今できることとその先の未来に目を向けている人は、自粛生活によるストレスの影響を受けにくいと感じています。
――体の面と心の面のケア、具体的にどういった対処法があるのでしょうか。
千波: まず、体のコリほぐしに効果的なもののひとつは肩回しです。猫背になってPCに向き合っていると肩甲骨が凝るうえに、肩も首も前に出て背中が丸まり、お腹が出てきます。
そんな悪循環を防ぐためには、基本的ではありますが「肩甲骨を回して後ろで寄せる動作」がおすすめです。
仕事中も50分経ったら10分くらい休憩しながら体を動かしたり、肩を回したり、歩き回ったりするとコリの予防になりますし、集中力がより続くようになりますよ。
また、椅子に座っているときに骨盤が倒れていると背中が丸まってしまいます。これだと肩や首が前に出てしまうので凝りやすくなるんですね。なので座って作業するときにはお尻の後ろあたりに巻いたタオルを入れてみてください。骨盤が立つので、自然と背骨が骨盤の上に乗って姿勢が伸びてコリ予防になります。
心のコリはストレスニキビの原因になる? イライラを減らす方法
――今回、不安になったりイライラしたりして心に余裕がなくなってしまう状態を「心のコリ」と称してその対処法を探っているのですが、千波さんはこの心のコリをどのようにほぐしていますか?
千波: ひとつは日光を浴びることです。
「日光を浴びていないとストレスが溜まりやすくなる」というデータもあるので、散歩をしたりベランダに出たり、短い時間でも良いのでなるべく日光浴をすることをおすすめします。
あとは「マインドフルネス瞑想」もとても効果的です。
ただ「瞑想」と聞いた瞬間にハードルの高さを感じてしまう方もいて(笑)。ですが、マインドフルネス瞑想は「長く息を吸って長く吐く」という、呼吸にだけ意識を向ければ良いもの。お風呂に入っているときやお仕事のちょっとした休憩中など、最初は5分、慣れてきたら10分と少しずつはじめてみましょう。
瞑想は集中力を高めたり、ストレスやを軽減したりといった効果が医学的に認められていて、凝り固まった心をほぐすのにとても良いですよ。
――瞑想……興味はあるけどその効果をほんとに実感できるのか半信半疑ではありました……。
千波: 人が不安になったりイライラしたりするのは「過去の嫌なできことを思い出しているとき」か「未来への不安を感じているとき」が大半だと思います。たとえば今なら「コロナの影響でこれからの仕事どうなるんだろう……」とか。
でも、今この瞬間のやるべき作業に目を向けることができたら、モヤモヤした不安が無暗に襲ってくることはありません。マインドフルネス瞑想で「今この瞬間の呼吸に意識を向ける」ことは「今この瞬間に集中する」訓練になるんですよ。
――心にストレスを溜めたままでいるとお肌にはどういった影響が出てくるのでしょうか?
千波: 精神的なストレスを受けると男性ホルモンが優位になって皮脂分泌が盛んになり、吹き出物が出やすくなったりターンオーバーがしにくくなったり、あとは免疫が下がって肌が荒れることがあります。たとえば顎まわりにできるニキビはその代表例で「ストレスニキビ」と言われています。
また、ストレスは肌の免疫に関わるので、いつも使っている化粧水がしみてしまったりすることもあります。さらに、自粛生活で肌が荒れたり体が凝ったりすると「自分はどんどんダメになっていっている」と感じて自己肯定感が下がってしまうこともあります。なので今できるケアや運動を無理のない範囲でやってみてほしいです。
――とはいえ、トレーニングやお肌のケアって「やらなきゃ」と思っていてもなかなか難しいです……。
千波: 大事なのはまずモチベーションをアップさせてから行動に移すことです。同じ出来事が起こってもポジティブに捉える人もいればやる気がなくなる人もいるように、気分は自分でコントロールできるんですよ。
気分を上げるための3つの方法は 「表情」と「動作」と「言葉」による感情表現 です。
具体的には、「表情」で口角を上げてとびっきりの笑顔を作り、「動作」でガッツポーズをして、「言葉」で「最高!」とか「やるぞ!」とか元気の出るワードを言ってみましょう。試しに毎朝一週間やってみてください(笑)。仕事やお肌のケア、トレーニングなどに前向きに取り組めるようになるはずです。
また、朝の運動はやる気や幸福に繋がるホルモンが出るだけでなく、体温が上がって血液が循環することで体の機能もアップして、一日を前向きに過ごしやすくなります。何時間も激しい運動をする必要はなく、20分のウォーキング程度でOKですよ!
敏感肌ほどシミができやすいのに、美白にトライしにくいジレンマ。お肌のコリはどう対処する?
「美容に詳しい化学の先生」として、美容と健康にまつわる情報を科学的な側面から解説し、化粧品のレビュー・解析を発信しているかずのすけさん。「お肌のコリ(=角層コリ)」について伺いました。
――かずのすけさんはディセンシアさんによる”角層コリ”の発表を受けてどのように感じましたか?
かずのすけ先生(以下、かずのすけ): 肌が上手くターンオーバーができなくなって、角層が分厚く蓄積してしまった状態のことを「角質肥厚(かくしつひこう)」と言うのですが、その原因には加齢によるターンオーバーの遅れ、刺激の蓄積による角化亢進(かくかこうしん)などが挙げられます。
今回ディセンシアさんが研究結果として発表した、シミ部位の角質が堆積している状態である「角層コリ」も、角質肥厚の症例のひとつなのではないかと僕は解釈しました。「美白化粧品を使っているとシミがかえって目立ってくる」という話は昔からよく聞いた話でしたが、角層コリの話を聞いてなるほどと思いました。
この「角層コリ」はすごく新しい知見だと思います。ただどういったメカニズムで発生するのか……たとえばシミが発生したから角層コリができるのか、角層コリが発生したからシミになるのか、などについてはまだ研究の余地があるとは思うので、今後どんな発見があるのか楽しみです。
――かずのすけさんご自身も敏感肌だと伺いました。「敏感肌の方がシミやくすみができやすい」という声もありますし、「敏感肌だと刺激が強い美白化粧品にトライしにくい部分もある」と聞いたこともあります。そういったジレンマを感じられることはありますか?
かずのすけ: 「敏感肌の人の方がシミができやすい」というのは本当だと実感しています。理由のひとつとして、敏感な肌はダメージを強く受け取ってしまうため、紫外線や摩擦刺激といったシミの原因ができやすいことが挙げられます。
また、「美白化粧品」は基本的に敏感肌には使いにくいという場合が多いです。「美白有効成分」には微弱な刺激を持つ成分が多いからですね。なので「本当は美白したいけど、美白化粧品を使うと刺激を感じて使い続けられない……」なんてお悩みもよく聞きます。
――かずのすけさんはどのようなケアをされているんですか?
かずのすけ: 僕自身は先程の理由から美白化粧品を使うことは少なく、「とにかく刺激を避ける」ケアを徹底しています。
たとえば、スキンケアのなかでもっとも摩擦刺激を受ける「洗顔」をする際には、敏感肌に優しい成分を選ぶことはもちろん、とにかく”優しく”を心がけています。泡を顔に乗せている時間は20秒以内にして、泡を転がすような感覚で洗う「20秒洗顔」を日々実践しています。
他には、メイクをするときに摩擦を与えにくいツールを使用するとか、化粧品を塗るときにスライドしたり叩いたりして塗らないとか。日常のケアの中で少しずつ摩擦刺激を抑えるように気をつけていけば、積もり積もって結果が肌に出てくると思っています。
――美白化粧品はどれくらいの期間使い続ければ一定の効果が得られるものなんでしょうか。
かずのすけ: 理論上は少なくともターンオーバーの周期を一周はしないと、美白化粧品の効果を得るのは難しいと思います。だいたい1カ月以上、優しい成分を含むものを使うのであれば半年から1年ほどの期間使ってみると、効果が見えてくると思います。
――今回の「saeru」はラインナップになっているのですが、「ライン使いした方が効果が出る」などといったことはありますか?
かずのすけ: 僕は基本的には化粧品のライン使いをおすすめしていません。というのも、医薬部外品や薬用化粧品(有効成分を配合していて、何らかの予防的効果や改善効果があることが公に認められている化粧品)って、洗顔料から化粧水・乳液・美容液までの全製品で、入っている有効成分が共通していることが多いです。
これらをライン使いした場合、同じ有効成分が重複するため単純にもったいないということや、重ねつけによって安全に使用できる有効成分の量を超えてしまうなどの懸念があります(医薬部外品は各製品単品での安全性試験を行っているが、複数重複した場合の安全性は未知数)。
ここは専門家によって意見が別れるところですが、どうせなら多様なブランドのものを織り交ぜて複数の成分を取り入れた方が効果的です。
ただ、今回のディセンシアの「saeru」シリーズのラインナップだと、ライン使いも問題ないと思っています。というのも、「saeru」の美容液とクリームは、含まれている美白有効成分が違っているからです。なので効果の重複による肌へのリスクが低く、ラインで使っても安心して美白にトライできると思います。
――DRESS読者の皆さんに肌の悩みを聞いたところ「シミとシワが悩み」と答えた方が一番多かったんです。化粧品を使って改善していければもちろんうれしいことだと思うのですが、どうしても効果を実感できず落ち込んでしまうこともあると思います。シミ・シワで悩んでいる人へのアドバイスはありますか?
かずのすけ: 自分の肌をご本人がどう思うのかが大事だという前提があった上での話になるのですが、最近は”エイジング”に対する考え方も変わってきていると感じます。「何歳になってもツルピカの肌が一番美しい」という考え方から、世界的にもかっこよく年齢を重ねた女優さんがフィーチャーされるようになったりと、今後は「シミやシワがあってもいいよね」という時代に近づいていくのかなと思っています。
日本人は昔から美容の広告やメディアの発信などで「シミやシワはよくないもの」という強いマインドコントロールをされています。しかし、シミやシワを気にしすぎて悩み続けてしまっては、大切な人生の時間がもったいないですよね。もちろんケアを頑張ることは悪いことではありません。ですが、ケア自体を億劫に感じてしまったり、逆に悩みのタネになってしまったりするのであれば本末転倒です。
人それぞれ自分が良いと思うラインを決めて、その中で無理なく美白やシワのケアをすれば良いのではと考えています。
■DECENCIA「saeru」シリーズを使ってみた
最後に、今回お話をお聞きしたお二方に、DECENCIAの「saeru」シリーズを堪能できるこの夏限定の「サエル ホワイトニング キット」を実際に使ってみた感想を伺いました。
※サエル ホワイトニング キットはDECENCIA伊勢丹新宿店、三越伊勢丹ECサイトmeecoでのみのお取り扱いとなります。
千波さん
まず「目に入ってもしみない」のがよかったです。低刺激だったり敏感肌用と書いているものでも、目に入ったときにしみてしまうものってけっこうあるんですが、「saeru」シリーズは大丈夫でした。
化粧水・美容液・クリームをつけただけの状態で、しばらく経っても乾燥しないのところもうれしいポイントです。敏感肌用のものだと、使用感がさっぱりしすぎていて保湿力が物足りなく感じることもあるんですが、その点は心配いらないですね。
私もそうなのですが、敏感肌の人って鏡を見るのも嫌になってしまったり、自己肯定感が低くなってしまったりしがち。自信をつけていくには「この化粧品を使ったら肌の調子が良くなっていくかも」「このケアを続けたら自信がいてくるかも」と“可能性に意識を向ける”ことが大切です。新しいコスメを使ってみて、肌が変わっていく過程を楽しめるようになると良いなと思います。
かずのすけさん
美容液(※サエル ホワイトニング エッセンス コンセントレート EX)は浸透感がとても良いですね。たしかに使用後にお肌が柔らかくなった感じがしました。ほとんどの美白化粧品は敏感肌の人が使うとピリッと感じてしまったり、使いにくい処方のものが多いため、僕自身も今まであまり美白化粧品というものは使ってきませんでした。
しかし、今回のDECENCIA「saeru」シリーズの処方は敏感肌向けにできているし、浸透を無理に促進するような構成ではないので、敏感肌の方でも使いやすいですね。また「角層を柔軟にして美白有効成分を浸透させる」という新しい切り口からのアプローチが面白いなと思いました。
***
なにかとストレスが多い自粛生活が落ち着いてきたと思いきや今度は紫外線……とくに敏感肌の方にはお肌への負担が多い今日この頃。そんな毎日のなかでも、自分にできる範囲で心と体、そしてお肌のコリをほぐして、少しでも前向きに過ごしていけたら良いですね。
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