3~4月は環境が変わって、カップルが別れやすい季節だと言われます。たとえば離婚件数は例年、3月がトップ(人口動態統計)。そこで、別れの季節にちなんで、「自分史上、最悪の恋愛」にまつわる人気記事を再掲載します。女性たちが振り返る、最悪恋愛の思い出とは…?

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 地味でパッとしない女性が、ある日突然イケメンから熱烈なラブコールを受ける……。そんな少女漫画のようなシチュエーションが現実に起きたら、どうなると思いますか?

非モテOL、27歳。社内一のイケメンに告白され「壮絶なイジメが始まりました」
(画像=『女子SPA!』より引用)

 皆の憧れるイケメンから告白を受け、天にも昇るような気持ちで舞い上がったのもつかの間。天から地面へ急降下に叩き付けられた不運な女性もいます。

地味でも平凡でも平和な毎日を過ごしていたのに!

 青木里奈さん(27歳・仮名・総合事務)は、彼氏いない歴27年という生粋の“ピュア”な女性です。

「自分でも分かっているんですが、私はお世辞にも美人とは到底いえないルックス。人見知りでノリも良くない。女子校出身で男性とどういう風にコミュニケーションをとっていいのかも分からず、社内でも空気のような存在でひっそりと過ごしていました」

「立場をわきまえて地味に生きてきた」と語る青木さん。「女性同士のマウンティングや、派閥争いとは無縁な生活を過ごせた」とそれなりにメリットもあったようです。

「社内では『○○男性社員をどこの部署の女性社員が落とそうと必死になってる』『○子は友達より彼氏最優先だから、みんなでハブっちゃお』とか、男性絡みでしょうもない陰口やイジメみたいなことも日常的に起こっていました。でも私は不細工だからまず標的にならないし、話題にも上がらない。ある意味ブスでよかったな~(笑)なんて思ってました」

非モテOL、27歳。社内一のイケメンに告白され「壮絶なイジメが始まりました」
(画像=『女子SPA!』より引用)

ギラギラ&ガツガツした周りとは一線を画し、のほほんとマイペースで過ごす平和な日々に、青木さんは満足していました。

 しかしそんな生活も、ある日を境に一変してしまうのです……。

少女漫画のようなシチュエーションで、奈落の底に落ちた

 青木さんに突然訪れた爆弾級の変化。それは“社内一のイケメンからの突然の愛の告白”でした。

「いつものようにお昼休みに食堂で一人でお弁当食べていると、いきなり目の前に年下のイケメン君が立っていたんです。俳優の菅田将暉をさらに洗練したような雰囲気で、毎日女性社員に取り囲まれているような別世界の人。そんな男性が『卵焼き一個もーらい!……やっべ、超うまい』と、まるで少女漫画のようなシチュエーションでちょっかいをかけてきたんです。そして、卵焼きをゴクっと飲み込んで一言。

『俺と、付き合ってくれませんか。マジで』と」

 人で溢れる社員食堂での告白に、周囲からの視線も一気に集中。しかし、一瞬にして女性社員からの鋭すぎる視線も突き刺さったといいます。

「告白の返事はできずに、慌てて立ち去っちゃったんですが、もう一気にあちこちから『え、ブスのくせに何しゃしゃってんの』『身分わきまえなよ』『まじないわ……』と“敵認定”されてしまったのがわかりました」

非モテOL、27歳。社内一のイケメンに告白され「壮絶なイジメが始まりました」
(画像=『女子SPA!』より引用)

 告白だけでも青木さんの脳内はパニック寸前。さら追い打ちをかけるように、それまで無縁だった女性同士の泥沼の戦いの場へと引っ張り出されてしまったのです。

「すれ違いざまに舌打ちをされて、陰口も当たりまえ。村八分にされて無視されたり、私服や私物を隠されたこともありました。ほかにも、社内会議のウソの時間を教えられたり、緊急で必要な資料もパスワードをかけて私だけ教えてもらえなかったり……。もう、『平和な日々を返してー!』って、イケメン君を恨んだこともありました」