かつて北海道の海の玄関口として栄えた小樽には、たくさんの市場がありました。1980年代には20数軒あったといわれていますが、近年はスーパーやコンビニの普及によって多くの市場が姿を消しました。しかし今なお地元客や観光客に愛される市場が残っています。活気あふれる地元の日常にふれるひととき、観光スポットとはひと味違うグルメやお土産を見つける楽しみは、市場めぐりの大きな魅力。JR小樽駅や南小樽駅から徒歩で行ける市場も多く、旅のついでに足を運びやすい小樽の市場をご紹介します。

1 小樽三角市場

海鮮グルメに心が躍る、便利な駅近市場

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=小樽駅からわずか3分程の立地のため観光客で大賑わい。威勢の良い呼び込みが心を浮き立たせる、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

終戦後に数軒の露天商が店を出したのが始まりで、土地と屋根が三角形をしていることからその名がついた「小樽三角市場」。全長約200mの場内はゆるやかな坂道になっており、細い通路の両側にカニやホタテ、ウニなどの高級海産物から、地元の食卓を日々彩る旬の魚や青果まで、15店舗が軒を並べます。そのうち6店舗は食事処で、市場の営業中はいつでも食事が可能です。鮮魚店直営の食堂も多く、鮮度抜群の魚介を使った丼ものや日替わり定食、購入した鮮魚をその場で調理してもらうオリジナル丼など、バラエティ豊かなメニューに目移りしそうなほど。小樽市内の市場で唯一毎日営業しているので、旅程を気にせず足を運べるのもうれしい限りです。

ご当地サポーターコメント
寿司店よりも敷居が低く、鮮度抜群の海鮮丼を味わえるのが市場食堂の魅力。お買い物では、個性豊かな店員さんとの値引き交渉を交えたおしゃべりも楽しいですよ。

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽三角市場

北海道小樽市稲穂3丁目10-16
JR小樽駅から徒歩約3分
8:00~17:00 ※店舗により異なる
定休日:1月1日
0134-23-2446
Ⓟ:2,000円以上購入で提携駐車場が1時間無料

2 小樽中央市場

昭和レトロな空間に個性豊かな若手のお店が調和する

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=老舗と新店が共存しながら市場の可能性を切り拓く。これぞ「市場魂」、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

戦後から昭和30年代、一斗缶(ガンガン)に鮮魚を詰めて売り歩く行商人、通称「ガンガン部隊」で賑わったという「小樽中央市場」。その歴史により、市場としては唯一、日本遺産の構成文化財に選ばれています。
市場は3棟の共同ビルで構成されており、鮮魚や精肉、青果、惣菜などを扱う昔ながらのお店に加え、おしゃれなカフェやスタンドバー、フラワーショップなど28軒が軒を連ねています。場内のフリースペース「ガンガンギャラリー」では、アートの展示やワークショップなども随時開催。市民の台所として歩んだ昭和レトロな雰囲気と、若い世代のチャレンジ精神が混じり合う独特の空気感こそ、小樽中央市場の大きな魅力です。

ご当地サポーターコメント
小樽駅から徒歩約5分とアクセス抜群。毎週火・金曜は1回の買い物200円以上で1枚抽選券が配布され、棒引き抽選会に参加できます。地元の方々に混じってチャレンジしてみてください。

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽中央市場

北海道小樽市稲穂3-11-2
JR小樽駅より徒歩約5分
9:00〜18:00 ※店舗により異なる
定休日:日曜・祝日
0134-22-5384
Ⓟ:無し(近隣の有料駐車場を利用)

3 南樽(なんたる)市場

朝から地元客で賑わう小樽市民の台所

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=購入したお惣菜やかまぼこで小腹を満たすのも市場めぐりの楽しみ、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

鮮魚や精肉、青果、惣菜、日用品など27店舗が並ぶ、地元の暮らしに密着した市場。小樽市内はもちろん札幌など市外からも多くの客が訪れ、開店直後からあふれんばかりの活気が満ちています。丸々と太った生のホッケ、びっくりするほど安値の毛ガニなど、道外ではお目にかかれない品々を見て歩くだけでもワクワクするに違いありません。
小樽市民の台所として親しまれているだけあって、お惣菜の充実ぶりも目を引きます。コロッケやきんぴらと一緒に「つぶ煮」や「いかザンギ」が並ぶのも北海道の市場ならでは。場内には広い休憩スペースがあるので、気になるお惣菜を購入してその場で味見するのもおすすめです。

ご当地サポーターコメント
場内には寿司店や食堂、ベーカリー、コーヒーショップもあり、お買い物とグルメをたっぷり満喫できます。

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

南樽市場

北海道小樽市新富町12-1
JR南小樽駅から徒歩約8分
9:00〜18:00 ※店舗により異なる
定休日:日曜
0134-23-0722
Ⓟ:無料

4 新南樽(なんたる)市場

小樽の食卓と暮らしを支えるお店がずらり

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=ハタハタ、カスベ、ヤナギノマイなど地元でおなじみの魚が並ぶ、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

南樽市場の利用客が増えたことから1999年(平成11年)に造られた、小樽市内で最も新しい市場。広い駐車場を完備しており、日曜日も営業しているので、地元客はもとより観光客も数多く訪れます。鮮魚や水産加工品、青果、惣菜など20店舗が並び、カニやホタテ、エビ、アスパラガスやとうもろこし、メロン、小樽の地酒など、お土産にぴったりの旬の味覚が手に入ります。
衣料品や日用品のお店のほか、地元で100年以上続く長靴メーカー「ミツウマ」の専門店があるのも小樽の暮らしに密着した市場ならでは。アウトドア仕様やタウンユースのおしゃれな長靴もあり、一見の価値があります。

ご当地サポーターコメント
新鮮なネタを使った海鮮食堂、市内の人気居酒屋2店がコラボしたラーメン店もあり、空腹を満たしたい人におすすめです。

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

新南樽市場

北海道小樽市築港8-11
JR南小樽駅から徒歩約12分
9:30〜18:00 ※店舗により異なる
定休日:水曜
0134-27-5068
Ⓟ:無料

5 鱗友(りんゆう)朝市

小樽市内唯一の朝市で贅沢な朝食を

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=種類豊富な海鮮丼をリーズナブルに味わえる「朝市食堂」、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽市内で最も早い早朝4:00から営業している朝市。場内12店舗のうち2軒は食事処で、市場の新鮮な食材を使った寿司や海鮮丼、定食などを味わえるのも朝市ならではの贅沢です。
7:00〜8:00頃には、卸売市場から届いたばかりの鮮魚を求める地元客で大賑わい。場内には鮮魚を中心にカニや干物、かまぼこなどの専門店が並び、それぞれに異なる品揃えを吟味するのも楽しいものです。冬には魚と野菜を麹で発酵させた北海道の郷土料理「飯寿司(いずし)」や「ニシン漬け」も並び、小樽に受け継がれる家庭の味に出合えます。

ご当地サポーターコメント
専門店の目利きが選ぶ品々は、地元の人々も納得する鮮度と価格。早起きして買いに行く価値があります。

山海の幸と地元の活気を楽しめる、小樽の市場5選
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

鱗友朝市

北海道小樽市色内3-10-15
JR小樽駅から車で約6分
4:00~14:00 ※店舗により異なる
定休日:日曜
0134-22-0257
Ⓟ:無料

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

記事公開:2022/10/11

提供・星野リゾート みちくさガイド

【こちらの記事も読まれています】
雨が降っても楽しめる。箱根のおすすめ観光スポット5選
アートとクラフト、美食を巡る金沢の女子旅
大町エリアでお土産選びにおすすめの店5選。ご当地グルメから民芸品まで
旭川エリアで地元の方々がおすすめする穴場のランチスポット5選
神話伝説が息づく、霧島市の気候と服装を知っておこう!