Jeremy Zucker(ジェレミー・ザッカー)
代表曲『comethru』はYouTube再生回数4.5億超え! Z世代から絶大な人気を誇る米ニュージャージー州出身のシンガー・ソングライター/プロデューサーであるジェレミー・ザッカーが、約3年ぶりとなる2度目の来日公演を実施! tvgrooveは2022年10月13日、ジェレミーの東京公演を鑑賞。少年のような気さくさと、包み込むような歌声で観客を魅了した彼のライブレポートをお届けする。
2曲目からいきなりの大合唱! 新曲『I'm So Happy』も披露・・バンドメンバーは意外な人物!?
小雨まじりの渋谷Spotify O-EAST。開場前にもかかわらず、たくさんの若者が開演を待ちわびていた。洋楽の人気が下火になってきたと言われて久しいが、確実にジェレミー・ザッカーはZ世代の心をつかんでいることがうかがえる。
19時を少し回ったころ、心地よいギターの音と同時に『we're fucked, it's fine』でライブが始まり、客席から歓声があがった。「Life would be quite boring without you…(訳:君がいないと人生はとてもつまらないだろう)」。コロナ禍のため今まで会えなかったファンへ語りかけるように歌いあげるジェレミー。
続いて『Therapist』『all the kids are depressed』『i-70』を歌いあげると、早くも観客は大合唱となった。「東京に戻ってこれて嬉しいよ。」ジェレミーの言葉に、「I love you!!!」と客席が沸き立つ。「ありがとう。少し日本語を学んだ」と言ったジェレミーは、さらに日本語で「ダイスキ」と日本のファンにあいさつ。さらに『always, i'll care』『better, off』と続け、待望の新曲『I'm So Happy』を披露した。
『not ur friend』『full stop』『julia』と続け、未発表曲『Internet Crush』を公演。そんな大盛りの中、ジェレミーがバンドメンバー2人を紹介した。なんと、2人のうち1人はジェレミーの実兄だという。
ときどき、MCを挟みながら冗談を言い観客を笑わせるジェレミー。『somebody loves you』で盛り上げたあとは、観客からポケモンボールを受け取るなどファンサービスも満点だ。
『comethru』の歌詞をファンに横取りされる!? 観客とツーショットの神対応にメロメロ
そしてライブはクライマックスへ。YouTube再生回数4.5億超えで自身の代表曲でもある『comethru』では最高の盛り上がりを見せた。サビのほとんどを観客がフルで歌いあげていたほど、この曲がいかにファンから愛されているのかがわかる。曲のラスト部分「Can you come through?」は客席一体となって大合唱。これにはジェレミーも「まだ僕が歌い終えてないんだけど…」と満足げに大笑いだった。
ここで、突然ジェレミーが客席に降りてファンとツーショットの大サービス! あまりの距離の近さに驚きを隠せないオーディエンス。しかも次の未公開曲『Cindy』は、ファンに歌詞を教えてあげるサービスぶり。世界的なスターとは思えないほど気さくな姿に、ファンはメロメロ。「Thank you, Jeremy♡」ファンの歓声が次々に沸き起こった。
『HONEST』『this is how you fall in love』『Cry with you』と続け、『you were good to me』では観客にスマートフォンの光を点灯するよう依頼。たくさんの光がゆらめき、ジェレミーの優しい歌声と合わさって、幻想的な空間を作り上げていた。
『18』を歌いあげたあとは、最後の曲『supercuts』。ジェレミー自身が観客にジャンプを要求し、会場が揺れるほどの盛り上がりを見せた。しかし、ここで一旦ライブは終了。手を振りながらジェレミーはステージから消えていった。
アンコール曲で3度目の来日を約束か? さらなるファンサービスに男性ファンも熱狂
しかし…もちろんファンは「ジェレミー」コールの嵐。その熱烈なアンコールに応え、再び登場したジェレミー。アンコール1曲目の『oh, mexico』の歌詞を、一部「Tokyo」に変え、「I’m going to Tokyo(本来はMexico)」で締めくくった。3度目の来日公演の約束をしてくれたのだと思いたい。
ここで、ファン待望の集合写真撮影タイム。なんとバンドメンバーとの3ショットや、ジェレミー自身も自撮りを撮影。写真共有アプリBeRealに投稿するのだという。観客との距離が近すぎるジェレミーに、男性ファンからも「Jeremy, I love you!!!」の声が飛ぶ。
そしてアンコール2曲目『talk is overrated』で、あっという間の90分は幕を閉じた。
こんなに楽しくアットホームな公演は久しぶりだった。ジェレミーの応援ボードをかかげるファン、花を渡すファン…そんな彼らとの交流を楽しんでいたジェレミー。楽曲もアコースティックなものからロックテイストのものまで幅広く、本当に聴き応えのあるステージだった。
今後のジェレミー・ザッカーの活躍が大いに期待される。