株式投資における楽しみの1つに株主優待があります。株主優待は、自社商品や割引券・金券などがもらえるうれしい制度です。運輸を主力事業とする会社では、どんな優待品がもらえるのでしょうか。

ここでは、ANAホールディングス<9202>、西日本旅客鉄道(JR西日本)<9021>、商船三井<9104>の株主優待を紹介します。旅行好きの人にとってはどれもうれしい内容です。ぜひチェックしてみてください。

1. ANAホールディングス――国内全路線を利用できる「株主優待番号ご案内書」

ANAホールディングス<9202>は、国内最大級の航空会社です。航空事業を中心に旅行や商社、人材、不動産など、さまざまなビジネスを展開しています。

同社の株式を100株以上保有すると、ANAの国内全路線(片道1区間)を株主優待割引運賃で利用できる「株主優待番号ご案内書」が年2枚(半年ごとに1枚)もらえます。ANAにはさまざまな料金プランがありますが、株主優待番号を使うと通常料金の約50%割引で利用できます。

株主優待番号ご案内書の配布枚数は、保有株数に応じて変わります。100株保有は年2枚ですが、200株以上の保有で年4枚、300株以上保有すると年6枚になります。以降も保有株数が一定以上になるごとに、配布枚数が増える仕組みです。

他にも、「ANAグループの提携ホテルが10%以上割引」「ANAの国内・海外ツアー商品が割引」「空港内売店での買い物が10%割引」などの特典が用意されています。国内線によく搭乗する人や旅行好きな人にとっては、とてもうれしい内容といえるでしょう。

証券コード 9202
権利確定日 3月末日・9月末日
株価
(2022年10月17日終値)
2,871円
優待取得に必要な最低株数 100株
優待取得に必要な最低投資金額 28万7,100円
優待利回り -
配当利回り
(会社予想)
0.00%
公式サイト
(株主優待情報)
https://www.ana.co.jp/group/investors/stock/benefit/

2. 西日本旅客鉄道(JR西日本)――JR西日本路線を利用できる鉄道割引券

西日本旅客鉄道<9021>は、西日本を中心に旅客鉄道を運営している会社です。鉄道事業が中心ですが、流通業や不動産業なども展開しています。

同社では100株以上株式を保有すると、JR西日本の路線内で利用できる「株主優待鉄道割引券」を年1枚もらえます。割引券1枚につき、片道1名の運賃・料金が50%割引になります。乗車券だけでなく、特急券やグリーン券、指定席券なども割引の対象です。

鉄道割引券の発行枚数は、保有株数に応じて変わります。100株保有は年1枚ですが、1,000株までは100株増えるごとに1枚追加され、以降も一定株数に達するごとに発行枚数が増える仕組みになっています。

他にも「JR西日本グループホテルの宿泊料金・飲食料金の割引」「日本旅行の国内・海外旅行商品の割引」「JR西日本レンタカー&リースの料金割引」など、優待内容はかなり充実しています。JR西日本の鉄道を使って旅行に行く機会があるなら、ぜひ取得しておきたい株主優待です。

証券コード 9201
権利確定日 3月末日
株価
(2022年10月17日終値)
5,865円
優待取得に必要な最低株数 100株
優待取得に必要な最低投資金額 58万6,500円
優待利回り -
配当利回り
(会社予想)
1.67%
公式サイト
(株主優待情報)
https://www.westjr.co.jp/company/ir/stock/shareholder/