株を保有する楽しみの一つに株主優待があります。主に、自社商品の詰め合わせや割引券・金券などがもらえますが、エンターテインメントを主な事業とする会社の株主優待はどんなものがもらえるのでしょうか。

ここでは、オリエンタルランド<4661>、東宝<9602>、バンダイナムコホールディングス<7832>の株主優待をご紹介。エンタメ好き、その企業のファンにはたまらない優待となっています。ぜひチェックしてみてください。

1. オリエンタルランド――TDLまたはTDSの1デーパスポート

オリエンタルランド<4661>は、大人気のテーマパーク「東京ディズニーリゾート」を運営している企業です。同社の株式を100株以上保有すると、『東京ディズニーランド(TDL)』または『東京ディズニーシー(TDS)』で利用できる1デーパスポートがもらえます。

TDLやTDSでは、日付によって料金が変わる「変動価格制」を導入しています。大人1人の入場料金は、高い時には1万円近くになることも。1デーパスポートなら東京ディズニーリゾートを無料で楽しめるので、ディズニー好きにはとてもうれしい優待といえるでしょう。

株主優待は、保有株数に応じてパスポートの配布枚数が増える仕組みです。100株保有は年1枚ですが、400株以上保有すると年2枚になります。以降は400株ごとに年間2枚増え、最大で年12枚(2,400株以上保有)もらえます。

ファンにとっては、「大好きなディズニーを応援しながら定期的にパスポートをもらえる」という魅力もあります。株価が比較的高く、まとまったお金が必要なので、まずは100株取得を目指しましょう。

証券コード 4661
権利確定月 3月末日・9月末日
株価
(2022年10月14日終値)
19,920円
優待取得に必要な最低株数 100株
優待取得に必要な最低投資金額 199万2,000円
優待利回り 0.43%(*)
配当利回り
(会社予想)
0.15%
公式サイト
(株主優待情報)
http://www.olc.co.jp/ja/ir/benefit.html
※大人1人8,650円として算出

2. 東宝――映画の招待券

東宝<9602>は、映画やアニメの企画・制作、配給を行っている企業です。同社の株式を100株以上保有すると、「映画株主ご招待券」を年2枚(半年ごとに1枚)もらえます。全国の『TOHOシネマズ』などで1枚につき1名利用可能です。

TOHOシネマズの通常料金は、一般が1,900円程度です(2022年10月時点)。東宝の株主優待を活用することで、年間3,800円分の映画料金が無料になります。映画が好きな人にとって、年2回無料で映画を楽しめるのはとても魅力的ではないでしょうか。

招待券の発行枚数は500株以上の保有で年6枚(半年ごとに3枚)に増え、以降は最大で年40枚(半年ごとに20枚)もらえる仕組みになっています。招待券の有効期限は半年間で、有効期限が過ぎると利用できなくなる点に注意が必要です。

映画好きで定期的に映画館に足を運ぶなら、東宝はぜひ取得しておきたい優待銘柄といえるでしょう。

証券コード 9602
権利確定月 2月末日・8月末日
株価
(2022年10月14日終値)
5,090円
優待取得に必要な最低株数 100株
優待取得に必要な最低投資金額 50万9,000円
優待利回り 0.74%
配当利回り
(会社予想)
0.78%
公式サイト
(株主優待情報)
https://www.toho.co.jp/company/ir/shareholders_treat