腸活の研究家ざっきーです。えのきといえば、何となくヘルシーで健康的なイメージがあるかもしれません。えのきは「腸の掃除屋」とも呼ばれています。食物繊維が豊富な食材なので、高い整腸作用が期待できるのです。
でも、えのきは料理のバリエーションが少ない...とお悩みの方も多いのではないでしょうか?シャキシャキした独特の食感がおいしいですが、毎回同じようなレシピだと飽きてしまいますよね。今回は、えのき“だけ”で作ることができる、簡単かつヘルシーな腸活レシピをご紹介します。
◆えのきの腸活&健康効果
レシピの前に、えのきの腸活効果を簡単に見てみましょう。えのきには「食物繊維」「カリウム」「βグルカン」など、さまざまな成分が含まれています。これまでに分かっているえのきの主な効果は、次の3つです。
・整腸作用や便通の改善(※1)
・免疫力の向上(※2)
・抗酸化作用(※3)
3つ目に出てきた「抗酸化作用」は、もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。簡単に言うと「抗酸化作用がある」=「体(腸)を錆びつかせない効果がある」ということです。
もちろん、金属が錆びるみたいに、体がぼろぼろになる…なんてことはありません!でも、体の錆び(酸化)が進めば、疲労が溜まりやすくなったり、糖尿病など生活習慣病の原因になる可能性も。(※4)
えのきに限らず、きのこ類には抗酸化作用があります。その中でも、えのきはその効果がもっとも高いと分かっているのです。
とはいえ、きのこは全般的に健康効果がありますので、えのきしか食べない!みたいに極端なことはしないでくださいね…!ここからは、そんな効果があるえのきをたっぷり食べることができる、腸活カリカリえのきの作り方をお伝えします。
◆<材料>腸活カリカリえのき
・えのき…1パック(200g)
・醤油麹(こうじ)…小さじ2(又は醤油を同量)
・片栗粉…大さじ2
・ニンニクチューブ…2cm(又は生のニンニク1片をすりおろす)
・黒コショウ…お好みで適量
・お好きな油…適量
◆<作り方>腸活カリカリえのき
1. えのきの根元を切ったら、さいて袋に入れる。(お子さんも食べる場合はえのきを小さく切りましょう)
2. 醤油麹(醤油)とニンニクチューブも入れて振り混ぜ、全体が馴染んだら片栗粉も入れて混ぜる。(ここで、お好みで黒コショウも入れましょう!)
3. フライパンに小分けにしながら並べる。
4. お好きな油を少しかけて弱中火で焼き、カリカリになったら完成。焼くのは片面4分ずつくらい!
◆全部食べてしまってもヘルシー
できたてをすぐ食べれば、えのきの周りのカリカリした食感を味わえます。時間が経った後でも、独特のもちもち食感が美味しいですよ。ほぼえのきと片栗粉だけのカロリーなので、全部食べてもヘルシーです。ぜひ作ってみてくださいね!
◆腸活カリカリえのきを食べる時の注意点
今回ご紹介したカリカリえのきを食べる時は、「よく噛むこと」を改めて意識しましょう。えのきに限った話ではないのですが、上述の通りキノコは繊維質(食物繊維)がすごく多い食材です。
基本的には、繊維質が多い食材を食べても体に問題はありません。しかし、繊維質が多い食材をよく噛まずに飲み込むと、ごく稀に腸の中で詰まってしまう場合があるのです。また、小さいお子さんが食べる時は、喉に詰まる可能性もあります。
そのため、「よく噛む習慣がない」「小さいお子さんが食べる」場合は
・えのきをあらかじめ小さく切っておく
・焼く時に大きすぎる塊を作らない
などの工夫をしてみましょう。どれだけ腸活に良い食材でも、食べ方によって逆効果になる可能性もあります。少しだけ意識して、美味しく食べてくださいね。
◆えのきは立派な腸活食材!
今回は、食材たった1つ。えのきだけで作ることができる腸活レシピをご紹介しました。本当にありがたいことに、今はスーパーやドラッグストアなど、いろいろな場所でえのきを買うことができます。
えのきは良い意味できのこ感が少ないので、きのこ嫌いのお子さんでも食べられるのではないでしょうか。ぜひ一度試してみてくださいね!
出典(※1)渡邊 智子, 高居 百合子, 土橋 昇「ラットの成長および腸内菌叢に及ぼすえのきタケ投与の影響」(1998)
(※2)Gaullier JM, Sleboda J, Øfjord ES「Supplementation with a soluble β-glucan exported from Shiitake medicinal mushroom, Lentinus edodes (Berk.) singer mycelium: a crossover, placebo-controlled study in healthy elderly」(2011)
(※3)苔庵 泰志, 西井 孝文, 杉山 泰崇, 古市 幸生「食用きのこのラジカル消去能について」(2007)
(※4)健康長寿ネット「抗酸化による老化防止の効果」(2019)
<レシピ写真&文/腸活の研究家ざっきー>
【腸活の研究家ざっきー】
腸活の研究家。「健康と体作りを後回しにしない」をモットーに、フォロワー11万人のInstagramでは、論文を元にした腸活情報や腸が整うレシピを発信中。Instagram:@zakii312、Twitter:@chokatu_zakii