多くの市販シャンプーに含まれる『ラウレス硫酸ナトリウム』とは?危険性について調べてみた!
(画像=『ORGANIQUE MAGAZINE』より引用)

皆さんが毎日のように使うシャンプーですが、その成分について気にしたことはありますか?

シャンプーは少なくとも1日1回は接するものです。

夜に寝る前だけでなく朝にも、いわゆる「朝シャン」でリフレッシュしてから1日が始まる方も多いのではないでしょうか。

そんな私たちにとってかなり身近な「シャンプー」。

実は、“良いシャンプー”を見極めるコツとして「ラウレス硫酸ナトリウム(Na)」が含まれているかどうかがポイントの1つとなってきます。

ラウレス硫酸ナトリウムとは?

ラウレス硫酸Na とは、“界面活性剤(かいめんかっせいざい)”という洗浄成分の1つです。

シャンプーの主成分は主に”水”と「界面活性剤(かいめんかっせいざい)」で、この界面活性剤というのは洗浄成分で必要不可欠です。

界面活性剤(かいめんかっせいざい)は悪いものと思うかもしれませんが、実は必要不可欠です。

水とくっつきやすい“親水基(しんすいき)”と油にくっつきやすい“親油基(しんゆき)”、この二つの性質を持つために、皮脂汚れを落とす“脱脂力”が優れ、簡単に汚れを落とせる、という仕組みになっています。

界面活性剤について詳しく知りたい方はシャンプーの界面活性剤と洗浄成分 – 種類と選び方:アニオン界面活性剤の良さは? をご覧くださいね。

しかし、この界面活性剤が強力すぎるとどうなるでしょう?

必要以上に洗浄され、髪・頭皮から汚れだけでなく、潤いも奪ってしまうのです。

潤い成分が必要以上に洗い流されてしまうと、かゆみ・ふけ・抜け毛等の症状が出ることもあるため、注意が必要です。

そして、この洗浄成分の中でも、「ラウレス硫酸ナトリウム」は洗浄力に優れ、原価がかなり安いこともあり、ほとんどの市販シャンプーに使われているのです。

皆さんも現在お使いのシャンプー、裏側の成分表示を見てみると「ラウレス硫酸ナトリウム」と書いていませんか?

また、このラウレス硫酸ナトリウムとほぼ同等の洗浄力の界面活性剤として、

・ラウレス硫酸アンモニウム
・ラウリル硫酸アンモニウム
・スルホン酸ナトリウム
・パレス-3硫酸ナトリウム

といったものがあります。

ラウレス硫酸アンモニウムについて知りたい方は、合わせて『ラウレス硫酸アンモニウム』を徹底解剖 – 危険性・毒性は?もご覧くださいね。

シャンプー成分中の「◯◯硫酸」という名前のもののほとんどは、ここでお話ししている「洗浄力強めで頭皮・髪にとって刺激の強い界面活性剤」と考えていただいて構いません。

また、先ほどもお話ししたように、シャンプーの成分のほとんどが界面活性剤であるため、シャンプーにこだわる際には

“どのような種類の界面活性剤が使用されているか”

まずココに注目することが、良いシャンプーに出会うための近道です。

頭皮のかゆみや刺激はこうした界面活性剤が原因の1つとなることも珍しくありません。

『ラウレス硫酸ナトリウム』と『ラウリル硫酸ナトリウム』の違いは?

ラウレス硫酸ナトリウムについて気になって検索された方の中で、『ラウリル硫酸ナトリウム』というかなり似た名前のものが関連で出てきた方も多いのではないでしょうか?

“ラウレス”と“ラウリル”、かなり似ていますよね・・・。

しかし、この二つには大きな違いがあります。

それは一言でいうと、洗浄力の強さと頭皮への浸透のしやすさです。

まず、ラウリル硫酸ナトリウムはラウレス硫酸ナトリウムより洗浄力が強く、その分頭皮への刺激が強くなっています

また、なぜラウリル硫酸ナトリウムはより頭皮に浸透しやすいかというと、それはそれぞれの成分の分子の構造が違うからです。

1つのラウリル硫酸ナトリウム分子に、『ポリオキシエチレン』という物質がくっついたものがラウレス硫酸ナトリウムです。

そのため、ラウリル硫酸ナトリウムの方がラウレス硫酸ナトリウムよりも小さな構造を持つ物質ということです。

“小さな構造を持つ”ということは、それだけ“皮膚に浸透しやすい”ということです。

そのため、ラウリル硫酸ナトリウムの方がラウレス硫酸ナトリウムよりも頭皮への刺激が強くなっているのです。

ラウリル硫酸ナトリウムは、非常に強力な界面活性剤で、洗い残し等があると頭皮が炎症を起こしたり・・・なんてことも多く報告されていたようです。

また、ラウリル硫酸ナトリウムは動物実験において、かゆみを誘発したり皮膚炎を生じさせたりするために使用されることもあります。

アニオン性界面活性剤の中でも強力な皮膚刺激性を有する SDS は動物実験で皮膚炎や皮膚乾燥を誘発するために使用されている

出典リンク:井浪 義博「界面活性剤によって誘発される痒みとケラチノサイトによる histamine 産生に関する薬理学的研究」

SDSとはラウリル硫酸ナトリウムのことを表しています。

そのため、現在ラウリル硫酸ナトリウムは、シャンプーの界面活性剤としてはほとんど使われていません

その代わりに現在多く使用されているのが“ラウレス硫酸ナトリウム”なのです。

ラウレス硫酸ナトリウムとラウリル硫酸ナトリウムが同じ強さだといっている人がいたら間違いですので、そうした情報は信用しないほうがよいでしょう。

多くの市販シャンプーに含まれる『ラウレス硫酸ナトリウム』とは?危険性について調べてみた!
(画像=『ORGANIQUE MAGAZINE』より引用)

ラウレス硫酸ナトリウムはそこまで悪い成分じゃない!?

ラウレス硫酸Naについて詳しく調べたことがあるという方の中には、「ラウレス硫酸ナトリウムはそんなに悪いものじゃない!」といった情報を見つけた方もいるのではないでしょうか?

結論から言うと、“ラウレス硫酸Naは極悪成分ではないが、できることなら避けたい!”成分だと私は考えています。

それについてここから詳しくお話しいたします。

皆さんは“経皮毒(けいひどく)”という言葉を聞いたことがありますか?

経皮毒(けいひどく)とは、“皮膚から有害な物質が浸透して取り込まれること”を意味しています。

ラウレス硫酸Naが良い成分ではないと主張をするにあたって、先ほどお話しした“洗浄力が高い”こと以外に、“経皮毒(けいひどく)がある”といった意見を持つ方たちがいます。

それについては多くの議論がされていますが、現在、“シャンプーをすることによるラウレス硫酸ナトリウムの経皮毒性(けいひどくせい)はほとんど認められない”と考えられています。

シャンプーに使用されるラウレス硫酸ナトリウムは、通常のシャンプー使用時の濃度レベルにおいて生体への影響はないと考えられた。

出典リンク:東 恵美子 中島 孝江 マウスに対する ラウレス硫酸ナトリウム吸入の生体影響について

シャンプーには、パッケージ裏面の成分一覧表を見ても分かる通り様々な成分が含まれているのですが、それぞれの成分の原料を水に溶かす関係で、一つ一つの成分濃度はかなり低くなります。

そのため“シャンプー中のラウレス硫酸ナトリウムの濃度では、経皮毒性を発揮しない”ということなのです。

要は、あり得ないほど爆発的な量のラウレス硫酸ナトリウムに日常的に触れるわけではないのなら、経皮毒を気にする必要はなくて全然オッケーということです。

したがって、ここで皆さんにお伝えしたいのは

“ラウレス硫酸ナトリウムは洗浄力が強いが、毒性が高いわけではない”

ということです。

じゃあ、結局ラウレス硫酸ナトリウムを避けた方がいいの?どっちなの?

ということになりますが、日常的にラウレス硫酸ナトリウム含有のシャンプーを使うことで、多くの人に健康被害が出るというわけではありません。

しかし、“髪を日頃からケアしたい!”、“頭皮の状態を改善したい!”という人は間違いなく界面活性剤にこだわるべきです。

もちろん、ワックスなどのスタイリング剤をたくさんつけた日には、洗浄力が低く刺激の抑えられたシャンプーだと汚れが落ちず、髪にとって逆効果ということもあります。

また、もともと頭皮がかなりオイリーで、しっかり皮脂を取らないとスッキリしない!という場合もあるでしょう。

そういう場合は洗浄力も重視しなければなりませんが、常にスタイリング剤をつけているということでなければ、洗浄力に重きをおく必要はないと思います。

(ですが、オイリーだと思っていても、乾燥が原因で頭皮が皮脂の分泌を促進している場合もありますので気をつけてくださいね。)

しかし、

“お風呂上がりに頭が痒くなる”
“頭皮が乾燥している気がする”
“どんなにトリートメントでケアしても髪がパサつく”

と、もし少しでも違和感があるなら、一度シャンプーを“界面活性剤から選ぶ”ことをしてみた方が良いかもしれません。

※ラウレス硫酸ナトリウム(Na)が入っているシャンプー例

PANTENE(パンテーン

多くの市販シャンプーに含まれる『ラウレス硫酸ナトリウム』とは?危険性について調べてみた!
(画像=『ORGANIQUE MAGAZINE』より引用)

LUX(ラックス)

多くの市販シャンプーに含まれる『ラウレス硫酸ナトリウム』とは?危険性について調べてみた!
(画像=『ORGANIQUE MAGAZINE』より引用)

MILBON(ミルボン)

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(画像=『ORGANIQUE MAGAZINE』より引用)

Loretta(ロレッタ)

多くの市販シャンプーに含まれる『ラウレス硫酸ナトリウム』とは?危険性について調べてみた!
(画像=『ORGANIQUE MAGAZINE』より引用trset600sukkiri.jpg)

*上記のシャンプーが必ずしも悪いわけではなく、界面活性剤の1成分の観点からお話ししています。自分にあったものは実際に試してみないとわからないので、ぜひ使ってみてください。

※ラウレス硫酸ナトリウム(Na)が入っていないシャンプー例

ORGANIQUE(オーガニクエ)

多くの市販シャンプーに含まれる『ラウレス硫酸ナトリウム』とは?危険性について調べてみた!
(画像=DSCF0414-1-1-1024x768.jpg)

ベルタ(BELTA)シャンプー

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haru(ハル)

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KAMIKA(カミカ)黒髪クリームシャンプー ¥1,980円(税込) 400g

多くの市販シャンプーに含まれる『ラウレス硫酸ナトリウム』とは?危険性について調べてみた!
(画像=『ORGANIQUE MAGAZINE』より引用)

さいごに

今回は、シャンプーに含まれる界面活性剤について詳しく解説してきました。

最後に、シャンプーによく使われている界面活性剤についてまとめておきます。

刺激が強い界面活性剤

皮膚への刺激が強く、シャンプーによく使われている界面活性剤はこちらです。

・ラウレス硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸アンモニウム
・ラウリル硫酸アンモニウム
・スルホン酸ナトリウム
・パレス-3硫酸ナトリウム

特に上の二つの成分は原価が安く、多くのシャンプーに使われているので、注意が必要です。

刺激が低い界面活性剤

次に、皮膚への刺激が弱く、シャンプーによく使われている界面活性剤を紹介します。

・コカミドプロピルベタイン
・ココアンホ酢酸ナトリウム
・ココイルグルタミン酸TEA
・ラウロイルメチルアラニンナトリウム

特に、下の二つの成分が含まれているシャンプーは、アミノ酸シャンプーと呼ばれ、皮膚への刺激が弱く、頭皮の状態を改善してくれることで知られています。

他にも色々な種類の界面活性剤があるので、気になる方はご自身のお使いになられているシャンプーの界面活性剤をチェックしてみてくださいね。

ORGANIQUE(オーガニクエ)はこれらの低刺激の界面活性剤で作られています。おすすめのオーガニックシャンプーです。

多くの市販シャンプーに含まれる『ラウレス硫酸ナトリウム』とは?危険性について調べてみた!
(画像=『ORGANIQUE MAGAZINE』より引用)

近年、どんどんヘアケアに積極的な人たちが増えてきましたし、“サラサラ・ツヤツヤヘアー”はいつだって女の子の憧れです。

髪の毛は毎日洗うので、その際のダメージを最小限にしたい! ヘアケアにこだわってサラサラヘアーを手に入れたい! 頭皮の状態を改善したい!

という方は、まず“界面活性剤にこだわる”ことをしていきましょう。

多くの市販シャンプーに含まれる『ラウレス硫酸ナトリウム』とは?危険性について調べてみた!
(画像=DSCF0414-1-1-1024x768.jpg)

ラウレス硫酸が入っていない、アミノ酸系でおすすめの低刺激シャンプーにはORGANIQUE(オーガニクエ)があります。

ぜひ一度お試しください。



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