若いうちからバリバリ稼ぎたい!そう考えるビジネスパーソンは多いかもしれませんね。でも実際に20代で年収1,000万円などの高収入を得ることは可能なのでしょうか。今回は、20代で年収1,000万円が狙える業界や企業について解説していきます!

20代で年収1,000万円は狭き門

国税庁発表の「民間給与実態統計調査(平成30年分)」によると、年間給与が1,000万円を超えている人は全年齢階層を通して5.0%しかいませんでした。男女別では男性が7.7%で、女性に至っては1.2%という低水準です。

ちなみに、20~24歳の男女の平均給与は267万円で、25~29歳では370万円です。平均給与は50~54歳でピーク(529万円)をむかえ、その後低下していきます。

このことからも、20代で年収1,000万円を稼ぐのがいかに狭き門であるか理解できるのではないでしょうか?

20代で1,000万円稼げる5つの業界

しかしいくら狭き門でも、若いうちから多額の給料を得ている人はいますよね。

20代で1,000万円プレーヤーを狙うなら、勤める「業界」の選定が非常に重要です。キーとなるのは“どういった環境に身を置くか”ではないでしょうか。

そこで高年収が期待できる業界を5つご紹介します!

1. 金融

就職人気ランキングで常に上位に位置する金融業。福利厚生、知名度、安定感に加えて給与水準が高いのも魅力的です。

前掲の国税庁の調査によれば、「金融業・保険業」では従業員の25%が年収800万円を超えています。金融業界の中には若手のうちから成果をきちんと給与に反映してくれる企業も少なくありません。

安定感のあるメガバンクや、インセンティブ制度が充実している証券会社や保険会社など、選択肢の幅もあります。

2. マスコミ

マスコミを含む情報通信業では、従業員の20.9%が年収800万円を超えています。マスコミのなかでも、大手テレビ局や新聞社では平均年収1,000万円超えの企業も多くあります。

出版不況といえども、小学館、集英社、講談社など大手出版社もまだまだ人気。華やかかつ刺激的で魅力的な業界といえます。

3. 商社

「商社で働く」と聞くと、世界中を飛び回る高年収でエリートなビジネスパーソンを思い浮かべる人は少なくないでしょう。

実際に、商社の中でも国内外問わず幅広い事業に携わっている「総合商社」は特に年収が高い傾向にあります。代表的な総合商社である伊藤忠商事の平均年収は約1,520万円、三菱商事はなんと1,600万円を超えているんです!

職種によっては多忙を極める可能性はありますが、若手でも高年収を得られやすい業界といえそうですね。

4. コンサルティング

コンサルティング業界も高年収を狙える業界といえます。もし20代で年収1,000万円を稼ぎたいのであれば、コンサルティング業界のなかでもより成果主義の傾向が強い外資系企業を狙うといいのではないでしょうか。

日系企業の中では、たとえばドリームインキュベータは平均年収が1,150万円を超えています。平均年齢が34歳と比較的低いので、若いうちから成果を出せれば1,000万円到達も射程圏内といえそうです。

5. 難関資格が必要な業界

弁護士や公認会計士、税理士など、難関資格が必要となる専門職は、資格取得の難易度から報酬が高くなる傾向があります。

公認会計士や税理士は、所属組織の規模によって収入が大きく変わってきます。多数の大手企業をクライアントに抱えているような規模の大きい事務所であれば、若手のうちから高収入を得ることも可能といえるでしょう。

苦労して資格取得した分、できる限り高い報酬をゲットできるように所属先も慎重に検討したいものです。

実力次第で高年収も!インセンティブ報酬のある営業職

業界だけでなく、業種によっても年収に大きな差が出る場合があります。

例えば証券会社や保険会社、不動産会社などの、売上に応じたインセンティブ報酬の高い業種の営業職は、実力次第では20代で年収が1,000万円を超えるケースもあります。

営業力に自信があるという人は、インセンティブ報酬の高い企業への就職に挑戦する価値はあるでしょう。

ただし高収入を得られるのは一部の好成績の従業員に限られる可能性も。インセンティブ報酬の高い会社に入社したからといって、必ずしも年収が1,000万円を超えるとは限りません。