楽天銀行は、楽天系のサービスをよく利用する人にとってはメリットがたくさんあります。今回は楽天銀行の口座を開設するメリット・デメリットやポイント還元、使い方について解説します。

楽天銀行ってどんな銀行? 

(写真=PIXTA)

楽天銀行は、大手ネットショッピングモール「楽天市場」でおなじみの楽天の連結子会社です。口座数は800万口座を突破、預金残高は年々増えており、20代~60代以上まで幅広い年代が利用しています。

画像引用:楽天財務状況 2019年度第3四半期 決算参考資料
画像引用:楽天財務状況 2019年度第3四半期 決算参考資料

また、楽天銀行は取引に応じて楽天ポイントがたまったり、普通預金の金利がメガバンクの100倍になるなど、うれしいメリットが多くあります。

楽天銀行の預金、利息はどのくらい?他行と比較! 

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楽天銀行の預金利息と、他のネット銀行やメガバンクの税引き前の利息を比較してみました。

普通預金の預金利息を他行と比較

銀行名 利息 口座区分
楽天銀行 0.100% 普通預金(マネーブリッジ利用時)
GMOあおぞら銀行 0.001% 普通預金
ジャパンネット銀行 0.001% 普通預金(100万円未満)
イオン銀行 0.001% 普通預金
じぶん銀行 0.001% 普通預金
セブン銀行 0.001% 普通預金
住信SBIネット銀行 0.001% 普通預金(100万円以上)
ゆうちょ銀行 0.001% 普通預金
みずほ銀行 0.001% 普通預金
三菱UFJ銀行 0.001% 普通預金

楽天銀行と楽天証券口座との連携サービス「マネーブリッジ」を利用すると金利が5倍の0.10%になります。メガバンクなどの金利0.001%の実に100倍!この好金利はうれしいですね。

定期預金の利息を他行と比較

続いて、楽天銀行と他行の税引き前定期預金利息です。今回は100万円を3ヵ月、それぞれの定期預金に預けた場合の預金利息を比べました。
 

銀行名 利息(3ヵ月) 最低預金額
楽天銀行 0.020% 1,000円
GMOあおぞら銀行 0.020% 1,000円
ジャパンネット銀行 0.020% 10,000円
イオン銀行 0.020% 10,000円(スーパー定期)
じぶん銀行 0.040% 1円
セブン銀行 0.015% 10,000円
住信SBIネット銀行 0.020% 1,000円
ゆうちょ銀行 0.002% 1,000円
みずほ銀行 0.002% 1円
三菱UFJ銀行 0.002% 1円

表内では、じぶん銀行の定期預金が0.040%と最も高くなっていますが、楽天銀行の「資金お引越し定期」を利用すると、金利は1ヵ月もので0.120%となります。資金お引越し定期は、自分名義の他行口座から振り込みして預ける定期です。これを利用するのが比較した銀行のなかではもっともお得です。

楽天銀行の口座開設はとっても簡単! 

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楽天銀行の口座開設はたったの3ステップです。

1:名前や住所を入力し、カードの種類を選択。
カードはデビットカード機能付キャッシュカードやクレジットカード一体型などから選べます。

2:本人確認書類の提出
書類によって利用できる提出方法が異なります。注意しましょう。
   

3:ThankYouレター;初期設定ガイドが届いたら初期設定
口座開設完了のお知らせをする郵便物「ThankYouレター 初期設定ガイド」に沿って初期設定を行いましょう。

楽天銀行のメリット・デメリット

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楽天銀行のメリット・デメリットを確認しておきましょう。

楽天銀行の5つのメリット

1.利用できるATMが多い
 

楽天銀行は利用できるATMが多く、コンビニやゆうちょ銀行、メガバンクなど他行のATMが利用できます。コンビニなら24時間365日利用可能です。

2.ATM利用料が最大7回まで無料
楽天銀行の「ハッピープログラム」にエントリーすれば、会員ステージに応じて最大月7回までATM利用料が無料です。ネット銀行は自行のATMがないため、他行のATMを利用しなければならず手数料がかかりますが、無料になるのはうれしいですね。

3.他行宛振込手数料が最大月3回まで無料
こちらも、ハッピープログラムにエントリーすれば、会員ステージに応じて月最大3回まで他行宛振込手数料が無料になります。

4.楽天スーパーポイントがたまる!
楽天銀行で楽天カードの引き落としをすると、楽天スーパーポイントが+1倍にアップします。また、給与の受取や振り込み、口座振替でもポイントがたまります。

5.マネーブリッジで普通預金金利が5倍に
マネーブリッジは、楽天銀行と楽天証券を連携するサービスのことをいいます。マネーブリッジを利用すると、楽天銀行の普通預金金利が5倍の0.10%にアップしたり、手数料無料で楽天証券口座に自動入出金(スイープ)したりすることができるなどのメリットがあります。

楽天銀行のデメリット2つ

1.預金残高が少ないとATM利用無料回数が少ない
楽天銀行の預金残高が50万円未満の場合、ATM無料回数は月1回しかありません。預金残高を増やさなければ、メインバンクとしてはやや使いづらい印象です。

2.他行振込手数料の条件が最大でも3回しかない
楽天銀行の振込手数料が無料になる条件が厳しく、最大でも3回までしか無料になりません。10万円未満では1回も無料で利用できず、月に何度か振り込みが必要な人にとっては回数が少ないといわざるをえません。

楽天銀行のお得なポイント還元!貯め方を解説

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楽天スーパーポイントは、ネットショッピングでも実店舗でも1ポイント1円として使えます。

ハッピープログラム

ハッピープログラムは、さまざまな特典が付与されるお客様優遇プログラムです。

会員ステージがあがると、楽天スーパーポイントの獲得倍率があがってポイントがたまりやすくなります。

さらに、振り込みや口座振替を利用してもポイントがたまり、たまったポイントは振込手数料やデビットカードの支払いにも利用できます。

マネーブリッジ

マネーブリッジは、楽天銀行と楽天証券口座を連携させることで利用できる各種サービスのことをいいます。マネーブリッジを利用すると、楽天銀行の普通預金金利0.02%が5倍の0.10%にアップします。

また、楽天銀行と楽天証券口座との間で自動入出金(スイープ)ができますので、楽天証券での買い注文時に資金が不足していても、楽天銀行の口座から自動で入金することが可能になります。

楽天銀行でたまったポイント、どう使えばいい?使い方を解説

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楽天スーパーポイントは、ハッピープログラムやマネーブリッジ、楽天カードを利用するとザクザクたまっていきます。たまった楽天ポイントは、楽天市場や、楽天トラベル、楽天Kobo電子書籍ストアなど、楽天グループで利用できます。

また、ファストフード店や、ホームセンター、ガソリンスタンドなど、楽天ポイントが使えるお店が街中にあります。

ほかにも、地域の書店やホテルなど使えるお店は日々増えていますので、楽天ポイント公式サイトから確認しておきましょう。

楽天銀行は、楽天系サービスを使うなら開設すべき

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楽天銀行はネットから簡単に申し込みができます。普通預金の金利が高く利用できるATMが豊富など、多くのメリットがあります。

お客様優遇サービスのハッピープログラムにエントリーすれば、預金残高に応じて最大月7回までATM利用料が無料になり、便利でお得な銀行です。たまったポイントは楽天グループで利用できますので、楽天系のサービスを利用するならぜひ開設しておきましょう!
 
文・ことりえ
所属・ファイナンシャルプランナー
奈良県在住のフリーライター。長年生命保険の営業に従事した後、ライターとして独立。会計・税務・保険の記事を中心に執筆活動をしています。FP資格保有

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