こんにちは、ファッションスタイリストの角佑宇子(すみゆうこ)です。昨年あたりからジワジワと人気が再燃している「レギンス」。レギンスは暖かいし、何より脚のラインをカバーしてくれるので再ブームが巻き起こっているのは、なんともありがたい話。

レギンス
画像:WEAR
ですが、大人女性にとってはうっかり“以前の流行時と同じ着こなし方”をしてしまいそうで、ちょっとキケンなアイテムとも言えます。そこで今回は、古見え・ダサ見え・太見えしちゃうレギンスコーデの特徴と今っぽコーデのポイントをご紹介します。

◆古い!ダサい!太見え!?確定なNGレギンスコーデ

やってはいけないのは、かつての定番であった「チュニックワンピースに9分丈の黒レギンス」コーデ。以前の流行では当たり前かのように受け入れられていたコーデも、一度廃(すた)れればレギンスブームが再燃したって古臭く見えてしまうものです。リバイバルブームに乗ったアイテムの難しいところは、コーデそのものもアップデートさせないといけないという点ですよね。

要注意なレギンスコーデのイラスト
まず、ワンピースの丈はふくらはぎよりも長めのロング丈に切り替えて。かつてはフワッと広がるチュニックワンピースでしたが、今のトレンドはストンと落ち感のあるIラインシルエットのワンピースでスッキリまとめるのが正解。

◆足のラインが生々しくなるレギンスにも注意

このほか、ゆるっとトップスにスポーティなレギンスをはくスタイルはたまに見かけますが、足のラインが生々しさを感じる要注意コーデです。他7分丈の裾レース付きレギンスも昔を引きずるアイテムですので避けたほうがベター。

さらにもう一つ注意したいポイントがレギンスの色です。黒はコントラストが効きすぎるので一番におすすめはしませんが、かといって白・ライトグレーもワンピースとの色合わせが少々難しいので、ダークグレー・ブラウン・モカブラウンといったメリハリが強すぎないけれど引き締まりが感じられる色を選ぶと良いでしょう。

◆今っぽいレギンスコーデのポイントは?

今っぽいレギンスコーデでもっともイチオシなのは、Iラインのワンピースorナロースカートで組み合わせるスタイルです。とくにボトムスとレギンスがセットになっているアイテムは今回のリバイバルで新しく登場した新定番のレギンスアイテムです。

今っぽなレギンスコーデのイラスト
もちろん、セットアップでなくてもレギンスとスカートの色を合わせればそれっぽく着こなせるので今っぽコーデの鉄板スタイルとして押さえておくと良いでしょう。

◆ゆるっとシルエットのレギンスも◎

また、レギンスはかつてのように脚のラインにぴたっとフィットしたデザインだけでなく、パンツのようなゆとりのあるシルエットも登場しています。そういったゆるっとしたレギンスパンツを組み合わせる場合は、ダボっとしたオーバーサイズのプルオーバーと組み合わせてワンマイルウェアを完成させても良さそうです。

ただ、このコーデの場合は脚のラインに自信がないとなかなか難しいので、やはり安定かつハズレがないのはワンピース+レギンスでしょうか。先にもお伝えしましたがワンピの丈は膝下~足首までのロング丈で取り入れるのをお忘れなく。

◆レギンスでも、ほどほどに“ゆるいシルエット”が今っぽい

レギンス単体を見ても、今と昔ではデザインに違いがあると感じます。その大きな違いといえば、やはりシルエットの緩さ。以前は足にぴちぴちにフィットするデザインが主だっていましたが、現在のレギンスはふくらはぎ下から裾にかけては、ある程度ゆるみのあるシルエットのレギンスが多いです。

レギンス
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とくに10分丈、12分丈と裾がくしゅくしゅと余る長い丈が人気の模様。ぜひ、この流行に乗じて新たなレギンスアイテムをGETして最新版のレギンスコーデに挑戦してみてくださいね。

<文&イラスト/角佑宇子>

【角 佑宇子】

(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。インスタグラムは@sumi.1105