自らのイライラや怒りをコントロールする「アンガーマネージメント」が徐々に知られてきましたが、怒りを我慢するにも限界があるというもの。おさえてきた怒りが、ある日突然、爆発することは誰にでも経験があるでしょう。

ミスばかりの後輩に女性社員がブチ切れた。ザワつく社内で我に返り…
(画像=※イメージです(以下、同じ)、『女子SPA!』より引用)

 介護用品メーカーで働く西川早希さん(仮名・31歳)も、職場で我慢していた怒りを爆発させたことがある一人。そのときのエピソードを語ってくれました。

ミスが多い、20代の後輩社員

 当時、西川さんは顧客と連絡を取って注文を受け付ける仕事をしていました。

「今ではネット注文が当たり前になりましたが、その当時はパソコン操作が苦手な顧客のために、FAXでの注文も受け付けていました。私がいる営業部に届いた注文書を発注部門にいる内勤スタッフが取りに来て、パソコンで入力して発注するという流れです」

 なるほど。今回、ブチ切れたというのは誰に対してだったのでしょうか?

「内勤スタッフのA子(当時20代半ば)です。入社して半年ほど経ってから発注部門に異動し、一緒に仕事をするようになりました」

 しばらくして、A子さんが仕事のミスが多いことに周囲が気づき始めます。

日常的なケアレスミスに、イライラが募る

ミスばかりの後輩に女性社員がブチ切れた。ザワつく社内で我に返り…
(画像=『女子SPA!』より引用)
「とにかく些細なミスが多いんです。入力ミスや書類の紛失は日常茶飯事。内勤のミスでも顧客に謝罪したりフォローしたりするのは私たちの仕事なので、A子に仕事を任せるのがだんだん不安になっていきました。いつ、どこで、どんなミスをするかと戦々恐々としていました。本人も『次回から気をつけます』と何度も言っているのですが、定期的に何かしらのミスをやらかすんです」  ある日、顧客から商品未着の問い合わせがあり、発注を担当したA子さんに確認すると「こちらには注文書は来ていない」との返事。顧客に「注文書は確かにFAXで送った。探してみてほしい」と言われて探してみると、A子さんが間違えて別の書類と一緒に保管していました。 「それ以来、A子に注文書を渡すときは目の前でお互いに枚数を数えるようになりました。本来ならそんな作業は必要ないのに、A子のせいで余計な仕事が増えたとうんざりしました」