子育て中の家庭にとって貯金はいつでも悩みの種ですよね。子供の将来の教育資金、いざというときの備え、いくら用意しておけばよいのでしょうか。年齢別の平均年収と平均貯蓄額を紹介! 年齢別に目標の貯金額も解説します。

子供の将来のために今どれくらい貯金しているべき?

子供の将来のため、毎月しっかりと貯金しているつもりでも、 「これで本当に足りるの?」と不安になる こともあるでしょう。もし貯金額が少ないようなら、早めに対策したいと思っているパパママも多いでしょう。 貯金額はそれぞれの家庭の状況によって変わってくるものですが、ほかの家庭がどのくらい貯金しているのか、気になりるのでは? 平均的な額を知っておけば、将来への心構えができるはず。

年齢別の平均貯金額を参考に、家計の見直しをしてみませんか?

年齢別平均年収と平均貯蓄額

まずは世帯主の年齢別に、手取り収入と貯金額の平均を見てみましょう。

「金融広報中央委員会 金融資産の状況等(2018年)」より
世帯主の年齢 手取り年収(税引後) 貯金額平均値(万円)
平均値(万円) 中央値(万円)
20代 453 400 123
30代 535 500 142
40代 576 500 232
50代 687 600 274
60代 533 400 615

「平均値」と「中央値」という項目に、とまどってしまう人もいるかもしれません。 平均値とは、すべてのデータを足して個数で割った値 です。上の表でいうと、すべての手取り年収を足して、人数で割った金額です。

中央値は、平均値とはまた違う計算方法で「真ん中」を示したものです。上の表でいうと、 年収の少ない順にデータを並べて、ちょうど真ん中に位置する人 の年収を指します。

平均値は、飛び抜けて年収の高い人がいると、それに引きずられて高い金額になってしまいます。 中央値はちょうど真ん中の人の金額なので、飛び抜けて年収が高い人がいても、ほとんど変化はありません。 平均値と中央値の差が少ない場合、データがきれいに分布しているといえます。 手取り年収のデータとしては、中央値を参考にするといいでしょう。

大学生がいる家庭は学費や仕送りがある

データを見てみると、20代なら年収が400万円前後で、120万円くらい貯金があるということがわかります。でも30代以上では、年収額にくらべて貯金額が少ないことに気がつきませんか? これは、 子供の教育資金などに使われるお金が多くなるため です。その証拠に、ほとんどの人が子育てを終える60代になると、貯金額は飛躍的に多くなります。
子育てで最もお金がかかるのは、子供が大学に進学する時期でしょう。学費の安い 国立大学でも、入学金と4年間の授業料で約250万円、私立大学は学校によって違いますが約450万円 といわれています。さらに地元から離れた大学に進学した場合は、毎月の生活費も仕送りしなければなりません。つまり大学生の子供をもつ家庭では、上の表の平均貯金額のほかに学費や仕送りの額を捻出していると考えておきましょう。