猫がしきりに頭を振ったり、耳の後ろをかいたりするときは、外耳炎が疑われます。外耳炎は、耳ダニの寄生、真菌(カビ)や細菌の感染、アレルギーなどによる外耳道の炎症で、かゆみ、耳垢、耳がにおうなどの症状が見られます。湿度が高くなる季節はとくに注意を。
治療は耳の洗浄が基本です。同時に、耳ダニが原因なら駆除剤の投与、真菌なら抗真菌剤、細菌なら抗生物質と、原因に応じた治療を合わせて行います。
毛色の白い猫が、強い紫外線を浴びることによって、毛の薄い耳の先端や、色素の薄い鼻先などの皮膚が赤くなったり、脱毛したりする皮膚炎です。かゆみを伴うので、かきすぎて出血し、かさぶたができることもあります。日光皮膚炎をくり返していると、耳の先端が変性して、皮膚がんに進行することもあります。外出自由の白い猫はリスクが高いので、注意してください。
日光皮膚炎の治療・予防は紫外線対策が中心です。完全室内飼育にしたり、窓ガラスにUVカットフィルムを貼ったり、外に出る猫なら、耳や鼻先に日焼け止めを塗ってあげるなどの配慮を。
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