仕事も恋愛も人間関係も、何もかもがうまくいかない。その原因を突き詰めていくと「自分に自信がない」ことが発端だった――。そんなケースは少なくないようです。

自信がない
画像はイメージです(以下同)
実際、ライフコンサルタントの奥井まゆさんは、セミナー等の参加者から「自信がない」という悩みをよく打ち明けられるといいます。

奥井さんはこう断言します。ある行動で成功しても失敗しても、その結果にかかわらず「自信を持つことはできる」というのです。これは意外! 一体どうしたらいいのでしょうか?(以下、奥井さんの寄稿)

◆「自信がない」の正体とは?

不安感が強い、過去の失敗を思い出して二の足を踏んでしまう、間違ったらどうしようと怖い……そんな気持ちをまとめて、「自信がない」という言葉で表しているのでしょう。

例えば、恋愛をしていても「自分に自信がない」と、恋人からしばらく連絡がないだけで、不安になって何度もLINEしてしまう。でも、仕事が忙しいイイ男が、何日か連絡がないからと大騒ぎする女性を選びますか?

また、自分に自信がない状態で、彼がいくら連絡をくれても、本質的な不安や自己不信の解消につながっているでしょうか?

ほとんどの人の答えは「NO」です。

自信がなければ、結果的に彼から連絡が増えても、他に不安材料を探し出してしまいます。私たちは最初にわき起こった感情の、原因や根拠を追求します。ここで言う「自信がない」の理由を、いい結果からも探してしまう。

◆少しずつ“自信を貯める”3ステップ

「自信」と「結果」は関係はありますが、「自信がない状態」での「結果」は、「自信がある」状態を作ってくれるわけではないのです。

そしてそれを知らないままでは、結果的に「自信がない」ことを言い訳にして行動ができなくなっていきます。

とはいえ、急に「自分に自信を持て」なんて言われても、無理ですよね。「自信がない」状態を打破するにはどうすればいいのか。

それは、「結果」を目的にしない「行動(プロセス)」にポイントがあります。

今回は「自信がある」という状態を作るために、少しずつ「自信を貯める」有効な3つのステップを紹介します。

◆STEP①「もし自信があったら、やるであろうこと」をしてみる

例えば、忙しい彼氏に「そろそろデートしたい」と自分から連絡をすること。これは、愛されている自信があれば、できる行動です。この時に、彼の返事は「OK」でも「NO」でもかまわない。「自分の気持ちを言えた」という事実が自信を持つキーポイントになります。

あるいは、好きな人に告白するとしましょう。答えは「NO」だったとしても、「想いを伝えられたこと」自体に価値があると思えれば、十分に成功体験になり得ます。

ここで大事なのは、ゴール設定を間違えないこと。デートが実現することではなく、告白してイエスと言われることではなく、チャレンジした自分を肯定してあげることが自信につながるのです。

自信とは、形のないものです。だからこそ「チャレンジした」という事実を自分で肯定してあげれば、不安が自信へと変化していきます。

最初はほんの小さな行動が重要です。でも、それを積み重ねて「自信を貯めていく」ことで大きな自信になっていく。ですから「もし自分に自信があったら」と仮定して、「やるであろうこと」を実践してみることから始めましょう。

◆STEP②「もし自信があったらしないこと」はやめる

彼に愛されているのか不安になって、つい鬼ラインをしてしまう。何度もしつこく「私のことを好き?」と確認してしまう。相手をつなぎとめるために体を捧げてしまう……。

SNSをスマホでチェックする女性
こういった行動の数々は、せっかく自信を持つためにアクセルを踏んでも、自ら急ブレーキをかけるようなもの。絶対にやめるべきです。愛されている自信があれば、するわけがないことばかりですから。

以前、とある女性が相談を持ちかけてきた際、私に対しては「ただ彼の連絡を待っただけなのにフラれた」と嘆いていました。でも実際は、彼に対して「なぜ会えないのか」と延々責めていたようで、そりゃフラれるだろうなという感想を抱きました。

この話は恋に限りません。起業して稼げない女性も、ビジネス相手に対して、似たような行動をしていることがあります。商談の返事を待てずに焦って連絡したり、値引きをもちかけたり。

その行動、本当に自信があったらしてると思いますか? アクションを起こす前に立ち止まって考えてみてください。自信がない時にしてしまいそうなことを想像して、「絶対にやらない」と決めることも、自信を持つためには必要です。

◆STEP③周りからホメられること=自分の才能に気づく

自信がない人は、誰かに「かわいいね」とホメられても、「うそでしょ」「お世辞だ」なんて思ってしまいがちです。自信のなさは、他人の話を素直に聞けない姿勢につながることがあるのです。

でも、先ほど挙げた①と②を繰り返していくと、少しずつでも自信が貯まっていき、ホメ言葉がすんなり入ってくるようになります。「かわいいね」→「ありがとう」と、素直に受け止められるでしょう。

そのうちに、自分の長所や才能に気づくことができるのです。

どうか、小さな自信を積み上げて、自分へのホメ言葉に敏感になってください。そして、自分の才能に気づいてください。

才能とは、言ってみれば他人から喜んでもらえること。周囲に喜ばれることで才能を磨き、さらにホメられる相乗効果で、あなたの自信を確固たるものにしていきましょう。

<奥井まゆ 構成/もちづき千代子>

【奥井まゆ】

1986年生、ライフコンサルタント。関東在住。16歳で複業をスタートし、就職後もイベント業・紹介業・ホステスなど複数ビジネスを経験。20代で借金や大失恋を体験し、コーチングを体系的に学び人生が一変。結婚や起業について、講座や個別コンサルティングを行っている。著書『決めるだけ。 「お金」も「恋」も勝手にうまくいく、人生を変えるレッスン』。公式ブログ【酒と男と女とお金〜経営者夫婦の人生の愉しみ方】