海と山に抱かれる小樽は自然の恵み豊かな町。前浜で水揚げされる鮮度抜群の魚介類、余市町や仁木町など近郊で育まれる旬の野菜やブランド豚など、良質な食材をふんだんに使用した絶品ランチを味わえるお店もたくさんあります。老舗の逸品やご当地グルメ、豪快な海鮮料理、おしゃれな洋食など、個性豊かな7店をご紹介します。

1 洋食屋マンジャーレTAKINAMI

食の宝庫・後志の恵みが一皿に凝縮

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=「しりべしコトリアード」単品1,700円、ランチ(サラダ、ライスまたは自家製パン、ドリンクバー付き)2,150円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽および近郊産の山海の幸を使ったオリジナルの洋食が人気のレストラン。中でもおすすめの一品は、魚介のクリームスープ「しりべしコトリアード」です。「しりべしコトリアード」は、フランスの郷土料理「コトリアード」をヒントに、地元の料理人有志が開発したご当地グルメ。小樽がある後志(しりべし)地域で獲れた魚介類や野菜、果物、北海道産乳製品など規定の食材を使い、各店が個性豊かな一皿を提供しています。「洋食屋マンジャーレTAKINAMI」ではニシンとカズノコの自家製スモーク、バジル風味のクネル(すり身)などを取り入れているのが特徴。昼からワインが欲しくなる奥深い味わいです。

明治期の面影を残す店内で楽しむ昼下がり

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=古い木骨と軟石が残るレトロモダンな空間は、天井が高く開放的な雰囲気、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

店内は明治期の木骨石造倉庫の一部が残されており、歴史の重みと素朴な味わいを感じさせます。窓からはお店に寄り添って枝を伸ばす桜の木が見え、春には満開の花を愛でながらゆったりと食事が楽しめます。
時間に余裕があるなら、魚介をたっぷり使って米から炊き上げるパエリア(2人前から)もおすすめ。余市産のブランド豚で作った自家製生ハムをつまみに、注目を集める小樽市内のワイナリー「OSA WINERY」のワインを飲みながら炊き上がりを待つのも楽しいものです。

ご当地サポーターコメント ランチメニューはしりべしコトリアードをはじめ、パスタやピッツァ、ステーキ、カレーなど種類豊富。魚のソテー2種類を盛り合わせた「お魚のランチ」もおすすめです。

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

洋食屋マンジャーレTAKINAMI

北海道小樽市色内2丁目1-16
JR小樽駅から徒歩約10分
ランチ 11:30~15:00(L.O.14:00)
ディナー 17:30~21:30(L.O.20:00)
※混み具合により閉店時間を早める場合あり
定休日:水・木曜
0134-33-3394
Ⓟ:無料

2 海鮮食堂 澤崎水産

丼からはみ出るほどの海鮮を味わい尽くす

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=人気No.1の「特選ちらし丼」4,500円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

新鮮な魚介をふんだんに使った海鮮丼は、小樽に来たらぜひ食べたいグルメのひとつ。澤崎水産の「特選ちらし丼」は、丼に収まりきらないほど大きな海鮮ネタが豪快に盛り付けられた、ボリューム満点の一品です。旨みが凝縮した太いタラバガニや舌の上でとろける甘いウニ、肉厚でサクッとした歯応えのホタテ、プリプリとした甘エビなど、多彩な具材がぎっしりと敷き詰められ、なかなかご飯にたどり着けないほど。キラキラと輝く自家製イクラやトビッコも美しく、写真映えも十分です。

水産会社直営だから味と鮮度に自信あり

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=カウンターのみの店内はコロナ対策もしっかり行われていて安心、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

澤崎水産はもともと根室で創業した水産会社で、現在は小樽に製造拠点を置いて海産物の加工・販売を行っています。冷凍ものではない生のカニを朝ゆでして使用するなど、味と鮮度の良さは言うまでもありません。カウンターのみの店内では、スタッフの手際の良い仕事ぶりを間近に見ることができ、期待と食欲がかき立てられます。お店がある屋台村「小樽出抜小路」は小樽運河の人気フォトスポット「浅草橋街園」のすぐ近くと、ロケーションの良さも抜群。小樽観光でぜひ立ち寄りたいお店です。

ご当地サポーターコメント 澤崎水産は小樽出抜小路内に2店あり、どちらでも同じメニューが味わえます。

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

海鮮食堂 澤崎水産

北海道小樽市色内1丁目1 小樽出抜小路
JR小樽駅より徒歩約10分
11:00〜20:00
無休
0134-23-2112
Ⓟ:無し(近隣の有料駐車場を利用)

3 小樽あんかけ処 とろり庵

あつあつ、とろ〜り。小樽市民のソウルフード

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=しょうゆ味としお味から選べる「あんかけ焼きそば」950円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽のご当地グルメとして親しまれるあんかけ焼きそば。昭和30年代に市内の中華料理店「梅月」が出した五目あんかけ焼きそばが市民の間で流行し、幅広いジャンルの飲食店の定番メニューとして定着したといわれています。「とろり庵」のあんかけ焼きそばは、海鮮や肉、野菜など10種類以上が入ってボリューム満点。焼き目のついた細麺にコクのある餡がよく絡み、どんどん箸が進みます。焼きそばと炒飯おこげか白飯いずれかのハーフ&ハーフもあり、いろいろな味を食べたい方に人気です。

地元好みの麺にこだわる老舗製麺所の直営店

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=厨房で腕を振るう料理長は、かつて有名ホテルの中華調理長を務めた経験もあるベテラン、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

「とろり庵」は、小樽市内で70年以上続く製麺会社「阿部製麺」の直営店。小樽市中心部から離れた住宅街にありながら、連日多くの地元客で賑わっています。人気の秘密は、小樽市民の好みに合わせて改良を重ねた自慢の麺。小樽のおいしい水を使い、気温や湿度に合わせて職人が毎日微調整しながら製造しています。焼きそばに使用するのは、小樽市民が好むといわれるコシが強い細めの低温熟成麺。製麺会社直営ならではの麺の旨さには定評があり、あんかけ焼きそばはもちろん、あんかけラーメンや特製ラーメンも人気です。

ご当地サポーターコメント
地元では家庭でもあんかけ焼きそばをよく食べます。小樽市内の土産店やスーパーなどで購入できます。

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽あんかけ処 とろり庵

北海道小樽市桜5丁目7-23
JR小樽築港駅から車で約8分
ランチ 11:00~15:00、ディナー 17:00~20:00 (L.O.19:30)
土・日曜、祝日11:00〜19:30(L.O.)
定休日:火曜
0134-54-8287
Ⓟ:無料

4 ル・キャトリエム運河通り店

地元の新鮮野菜とブランド豚を一皿で楽しむ

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=「ワンプレートメインランチ」1,500円(コーヒー付)。この他オリジナルカレーとオープンサンドもあり、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽で人気の洋菓子店が手がけるレストラン。1階のペストリーコーナーを通って2階に上がると、小樽運河を一望できる空間が広がります。ランチメニューの「ワンプレートメインランチ」は、余市のブランド豚「北島豚」のローストポークなどの肉料理をメインに、近郊産を中心とした10種類あまりの季節の野菜を添えた一品。小樽の人気ブーランジェリー「エグ・ヴィヴ」のパンと自家製キッシュも添えられ、地元の恵みをこの一皿でたっぷりと満喫できます。

老舗パーラー四代目の誇りが宿る珠玉のケーキ

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=看板商品「キャトリエム」(奥)420円をはじめ、繊細なフランス洋菓子が手頃な価格で揃う、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

「ル・キャトリエム」はフランス語で「四代目」の意味。オーナーシェフが、大正時代に北海道で初めてアイスクリームを売り出したといわれる小樽のアイスクリームパーラー「美園」の四代目にあたることから、この店名になりました。
1階のショーケースに並ぶケーキは、プラス350円でランチとセットにすることも可能です。店名を冠したケーキ「キャトリエム」は、2種類のチョコレートムース、クルミとマカロンのガナッシュ、スポンジ生地の4層仕立て。異なるチョコレートの味わいが複雑なハーモニーを奏で、後を引くおいしさです。

ご当地サポーターコメント
小樽市内では、ホテル以外で小樽運河を眺めながら食事ができるお店はごくわずか。この恵まれた立地もオーナーのこだわりです。

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

ル・キャトリエム運河通り店

北海道小樽市色内2丁目3-1
JR小樽駅から徒歩約10分
11:00〜19:00
定休日:火・水曜
0134-27-7124
Ⓟ:無し(近隣の有料駐車場を利用)

5 小樽・蕎麦屋・籔半

ウニの旨みと蕎麦の香りをたぐる贅沢な一杯

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=「雲丹とじ蕎麦」地物粉麺2,145円、並粉麺1,980円、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽駅のほど近く、静屋通りと呼ばれる路地裏にひっそりたたずむ「小樽・蕎麦屋・籔半」。1954年(昭和29年)に創業し、地元で愛され続ける老舗蕎麦店です。「雲丹とじ蕎麦」は、温かい玉子とじ蕎麦に蒸しウニがのった贅沢な一杯。生ではなく蒸したウニを使うことでふくよかな甘みが増し、つゆに溶け出したウニの旨みが奥行きのある味わいを生み出します。蕎麦は、香りと喉越しが際立つ道産そば粉100%の「地物粉麺」と、道産と外国産の更科系そば粉をブレンドした昔ながらの「並粉麺」の2種類から選べます。

栄華の記憶を宿す空間で味わう大人の楽しみ

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=蔵戸前の板間は石蔵を融合させた独特の造り。囲炉裏や和箪笥が趣ある風情を奏でる、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

暖簾の向こうに広がるのは、かつて繁栄を極めた豪商の邸宅や大網元の石蔵、歴史ある料亭を移築・再利用した重厚な空間。揺るぎない風格をまといながら、敷居の高さを感じさせない接客も、籔半が愛される理由のひとつです。
蕎麦はもちろんお酒と酒肴も種類豊富に取り揃えており、昼飲みにもうってつけです。栄華の面影を味わいながら杯を傾け、香り高い蕎麦をたぐるひとときは、粋な大人に許される楽しみといえるでしょう。昼時は行列必至ですが、並ぶ価値は十分にあります。

ご当地サポーターコメント
お品書きにはメニューだけでなく、お店の歴史や蕎麦にまつわるコラムが掲載されています。とても充実した内容で、混雑時の待ち時間も退屈せずに過ごせます。

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽・蕎麦屋・籔半

北海道小樽市稲穂2丁目19-14 静屋通り
JR小樽駅から徒歩約4分
11:00〜15:00、17:00〜20:00
定休日:火曜、月2回水曜休
0134-33-1212
Ⓟ:無料

6 民宿 青塚食堂

小樽の海の恵みを豪快な炭火焼きで堪能

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=焼魚と刺身、貝焼きがセットになった「大漁定食」2,700円。自家製の塩辛や松前漬、稚貝の味噌汁も美味、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

1955年(昭和30年)、祝津漁港の近くに漁師だった先代が開業。地元はもとより札幌や道内外から訪れる人が絶えない人気店です。刺身や生ウニ、海鮮丼などの鮮度の良さは言うまでもありませんが、ニシン漁で栄えた祝津の海の恵みを実感できるのが、皿からはみ出るほど大きなニシンを炭火で焼き上げた一品。皮はパリッと香ばしく、身はふっくらと肉厚で旨みがギュッと凝縮していて、ニシンを食べ慣れた道産子もそのおいしさに驚嘆するほどです。

名物の浜焼きを目で味わい舌で楽しむ

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=旬の1〜3月は前浜産のニシンが登場。漁期以外は外国産も仕入れ、大きく脂の乗った魚を揃える、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

青塚食堂の炭火焼きは、店の前で炭をおこして魚介を焼き上げる浜焼きスタイル。ベテランの焼き手が長年の経験を活かし、絶妙な焼き加減に仕上げます。店内では網焼きのホタテや青ツブ、ホッケなどが香ばしい匂いを漂わせ、食欲をそそります。浜の食堂らしい気さくな客あしらいもうれしく、良い旅の思い出になりそうです。
青塚食堂は民宿も経営しており、宿泊も可能。ゆっくり泊まって前浜の恵みをたっぷり堪能するのもおすすめです。

ご当地サポーターコメント
開店直後から行列が絶えない人気店。事前に予約して行くことをおすすめします。

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

民宿 青塚食堂

北海道小樽市祝津3丁目210
JR小樽駅より車で約12分
10:00〜21:00(L.O.19:00)
定休日:無休(年末年始および春のメンテナンスに伴う不定休あり)
0134-22-8034
Ⓟ:無料

7 N.CREA

自家農園の恵みたっぷり、季節を感じるイタリアン

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=ピッツァかパスタが選べる「ランチセット」1,320円〜(サラダ・ドリンク付)、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

小樽市張碓(はりうす)町の住宅街にひっそりたたずむ隠れ家レストラン。敷地内にある自家農園で採れた野菜や、地元産の季節の食材などを使ったイタリアンが楽しめます。人気のピッツァは専用窯で約300℃の高温で一気に焼き上げて提供。北海道産の小麦を使った薄めの生地は、香ばしい香りとモチッとした食感が魅力です。ランチセットはたっぷりの新鮮なサラダとドリンクも付いておなかも大満足。パスタやアラカルト、デザートなどのメニューも豊富で、目移りしてしまいそうです。

ハイセンスな空間に満ちるぬくもりのひととき

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=個性的なデザインやカラーのアイテムがしっくりと調和した空間に、オーナーのセンスが感じられる、『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

お店の外観は切妻屋根が印象的なアメリカンスタイル。お店へ入ると、白を基調とした空間を彩るエキゾチックな照明、一点もののテーブルやチェアなど、オーナーのこだわりが光るしつらえに目が奪われます。
旬の時期には自家農園で採れた野菜や道内外の地域産品を販売するマルシェも登場。地元のミュージシャンを招いてマンスリーライブを開催したり、時にはハンドメイド雑貨の移動販売車がやってきたり、地元に根ざしたあたたかな雰囲気も人気の秘密かもしれません。

ご当地サポーターコメント
ライブなどのイベント時は貸切営業や営業時間の変更などがあるため、事前にホームページのお知らせをチェックすることをおすすめします。

海鮮からご当地グルメ、名店の味まで。小樽で食べたい絶品ランチ
(画像=『星野リゾート みちくさガイド』より引用)

N.CREA

北海道小樽市張碓町420-8
JR小樽駅より車で約23分
11:30〜18:00(L.O.17:30)
定休日:月曜(祝日の場合営業、翌日休み)、年末年始
0134-61-2980
Ⓟ:無料

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

記事公開:2022/09/22

提供・星野リゾート みちくさガイド

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