栄養価が高く、ナッツの女王とも呼ばれているピスタチオ。最近ではさまざまなスイーツに使用されているため、口にする機会も多いはずです。
でも、もっと気軽に味わいたいという人には、普段の食生活に取り入れられるピスタチオスプレッドがおすすめ。ということで、成城石井の「ポリコムピスタチオスプレッド」、カルディの「ウィターズピスタチオスプレッド」、富沢商店の「ピスタチオペースト」の3種類の食べ比べと、美味しい食べ方のレポートをお届けします!
◆メディアやSNSでも話題。成城石井の「ポリコムピスタチオスプレッド」
こちらが成城石井で購入できる「ポリコムピスタチオスプレッド」で、私が購入したときはセール価格の646円(税込)でした(通常価格は1070円(税込)※編集部調べ)。はちみつやジャムが並ぶコーナーで発見!
原材料には砂糖、植物油脂、ピスタチオ、脱脂粉乳、ホエイパウダー、乳化剤、香料を使用。内容量は240gで、原産国はイタリアです。
カロリーは100gあたり606kcalです。
今回購入したものの賞味期限は、3か月ないくらいですね。
ふたをあけると、ピーナッツバターに近い香りがふわりと漂います。油分が分離していますが、混ぜれば問題なさそう。
常温の状態でもなかなか緩いので、何かに塗ったり、何かと混ぜたりしても、しっかり伸びてくれそうです。
◆ピスタチオの量が自慢!?カルディの「ウィターズピスタチオスプレッド」
続いて紹介するのが、カルディが販売している「ウィターズピスタチオスプレッド」。ピスタチオの量が20%というのが注目ポイントのようです。価格は753円(税込)で、こちらもジャムやはちみつなどのコーナーにありました。
原材料は砂糖、油脂加工品(ひまわり油、ココアバター)、ピスタチオ、脱脂粉乳、ホエイパウダー、乳糖、乳化剤(大豆由来)と、成城石井の「ポリコムピスタチオスプレッド」とほぼ同じ。しいて言えば香料が入っていないくらいです。
こちらも原産国はイタリアで、カロリーは100gあたり568kcalです。
今回購入したものの賞味期限は約9か月です。
ふたを開けようと思ったところ、固くてなかなか開かない! ドライヤーで熱してようやく開けられましたが、忙しい朝に開封するのは避けたほうがいいかも?
他の2種類とは異なり、瓶にアルミが貼ってあったので、開きづらかった原因はこれかもしれません。
気を取り直して中身をチェックします。香りはやはりピーナッツバターに近い印象ですが、「ポリコムピスタチオスプレッド 」と比較すると、ピスタチオの香りが強い気が……? 色も少し若干濃いように感じます。
「ポリコムピスタチオスプレッド 」よりも粘度が高いですが、伸びは悪くなさそうです。
◆ピスタチオの風味を存分に堪能。富澤商店の「ピスタチオペースト」
最後に紹介するのが富澤商店の「ピスタチオペースト」で、1,155円(税込)。ナッツ類を扱うコーナーで見つけることができました。近所に店舗がない場合は、富澤商店のホームページから購入することも可能。
商品名の通りスプレッドではなくペーストなので、原材料はアメリカ産のピスタチオのみ。ピスタチオの風味を存分に楽しめるのが、一番の魅力です。製造を担当するのは日本の会社なので、製造国は日本になります。
カロリーは100gあたり560kcalで、今回購入したものの消費期限は約5か月でした。
色だけ見ると、他の2種類よりも当然濃く、香りもピスタチオそのものといった感じです。
言うまでもなく、粘度は断トツ! バターナイフですくってみると、ざらっとした感触が伝わってきます。
◆似たような商品だけど、それぞれ個性あり
原材料、見た目、香りに少しずつ違いがあることはわかりましたが、肝心な味はどうでしょう? ということで、食べ比べをしてみます。スプレッドといえば、相性がいいのはやっぱりトースト。こんがり焼けたものに塗ってみました。
最初に試したのは成城石井の「ポリコムピスタチオスプレッド 」。結論から言うと、伸びに関して言えばこちらの商品が一番でした。
ホワイトチョコレートのような強い甘みとピスタチオの風味があり、滑らかな舌触りとくちどけの良さを楽しめます。
カルディの「ウィターズピスタチオスプレッド」は、甘みに関しては「ポリコムピスタチオスプレッド 」と同等。しかし、風味はこちらのほうが若干ではありますが、より強いような気もします。もちろん伸びも良く、トーストにしっかりなじみます。
富澤商店の「ピスタチオペースト」は、ピスタチオ由来の油脂しかないため、しっかり溶けるという感じではありません。それでも伸びづらさはなく、何より味が濃い! 舌先に触れると、ピスタチオそのものの甘みをほんのり感じ、鼻に抜ける豊かな香りも贅沢感があります。
他の2種類は菓子パンを食べているような気分でしたが、こちらは少しお高めのパン屋さんで購入できるお総菜パンのような印象です。
◆ティータイムから食事まで幅広い食事シーンで活躍
試食はトーストで試しましたが、まだまだ他にも食べ方はたくさんあります。
伸びのいい「ポリコムピスタチオスプレッド」は、ホットミルクに、粘度が少し高めの「ウィターズピスタチオスプレッド」は、クラッカーに付けてみました。
ホットミルクは砂糖やはちみつを入れたときよりも、奥深い風味を楽しめます。クラッカーは塩気との相性が良く、いくらでも食べられるやみつき味に。
甘みがない「ピスタチオペースト」は食事にもOK。ベーコンを炒め、牛乳、チーズ、ピスタチオペーストを入れてゆでたパスタと絡めれば、ピスタチオパスタが完成です! 簡単に作れるのにピスタチオの豊かな風味を堪能でるので、ぜひぜひ試してみてください。
◆ピスタチオを気軽に日常に取り入れることができる優秀な食材
成城石井の「ポリコムピスタチオスプレッド 」、カルディの「ウィターズピスタチオスプレッド」、富沢商店の「ピスタチオペースト」の3種類を比較してみました。塗ったり、溶かしたり、混ぜたりとアレンジ方法が豊富なのもうれしいですね。
幅広く活用できるピスタチオスプレッド、1つあると食生活に彩りを与えてくれること間違いありません。
※価格、賞味期限はすべて2022年9月17日時点のものです。
<文・写真/増田洋子>
【増田洋子】
2匹のデグーと暮らすライター。デグーオンリーイベント「デグーサロン」を運営。愛玩動物飼養管理士2級を取得。Twitter:@degutoichacora