フレーベル館の遊び場施設で展開している「自然に密を防ぐ遊び環境の実践」が、第16回「キッズデザイン賞」において特別賞「BEYOND COVID-19特別賞」を受賞した。

特別賞「BEYOND COVID-19特別賞」受賞理由

フレーベル館の「自然に密を防ぐ遊び環境の実践」が同賞を受賞した理由は、子どもたちが楽しく遊びながら、適度な距離を保ち、交錯しない動線を作るためにはどうすればよいかの実証研究でもある点や、動線の管理、遊びそのものの工夫、空間の仕切り方など、子どもたちに無理な制限を課すことなく自由に遊びながら距離感がとれるように工夫されている点、また、実証研究による成果は今後の密対策に展開、活用できる点だった。

自然に密を防ぐ遊び環境の実践



同社は、コロナ禍で意識して密を避けることが難しい子どもたちが、自然に間隔を保てる遊び環境を「フレーベル館 Kinder Platz」で実践。


「フレーベル館 Kinder Platz」では、運動遊びでは一方通行の遊具で動線を管理し、留まって行う遊びでは適切なスペース確保のため、中心となる遊びの要素を分散して配置し、遊びながら自然に間隔を保てる環境設定が行われている。

「キッズデザイン賞」とは


「キッズデザイン賞」は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度。

「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するもの。

また、子ども用はもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子ども子育てに配慮されたものであればすべてが対象となる。

「フレーベル館 Kinder Platz」

「フレーベル館 Kinder Platz」は、「きづく ひろがる あそびの広場」をテーマにした子どもたちのための絵本と遊びの広場。

世界で最初の幼稚園を創設した、フリードリッヒ・ウィルヘルム・A・フレーベル氏の教育思想を背景に、「子どもたちが自分で気づき、考え、創り出せる力」を育む遊びがたくさん用意されている。現在全国で9店舗が運営されている。

第16回「キッズデザイン賞」にて特別賞「BEYOND COVID-19特別賞」を受賞した「フレーベル館 Kinder Platz」に注目してみては。

(角谷良平)