猫に見られる鼻のトラブルとは?

鼻水とくしゃみが出る「鼻炎」

鼻腔がウイルスや細菌、真菌などに感染したり、アレルギーが原因となって発症し、鼻水やくしゃみなどの症状がでます。初期はサラッとした鼻水ですが、重症化するとドロッとした膿のような鼻汁に。炎症が鼻の奥まで広がり、副鼻腔炎を引き起こすこともあります。

鼻血に注意!「鼻腔腫瘍(びくうしゅよう)」

多い病気ではありませんが、鼻腔内にできる悪性腫瘍。症状は鼻汁やくしゃみ、鼻血など。ただし悪性リンパ腫の場合は、鼻血を伴わないことも多く、発見が遅れやすくなります。

短頭種に多い「鼻孔狭窄(びこうきょうさく)」

ペルシャやヒマラヤンなどの短頭種に多い鼻の先天性の異常。生まれつき鼻孔(鼻の穴)が狭く、鼻を鳴らしながら呼吸したり、鼻水を飛ばしたりします。運動時や興奮時に酸欠になりやすく、日常生活に支障を来す場合は、鼻孔を広げる外科手術を行うことも。

「猫の鼻、どれだけ知ってる? 【猫のからだセミナー 鼻編】
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)
「猫の鼻、どれだけ知ってる? 【猫のからだセミナー 鼻編】
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

猫の鼻は、においの粒子を吸着しやすくするために、いつも分泌物で湿っています。運動時や興奮時には分泌量が増えますが、逆に睡眠時やリラックス時は減少し、鼻も乾き気味に。鼻が乾いているのは、必ずしも病気ではありません。

「猫の鼻、どれだけ知ってる? 【猫のからだセミナー 鼻編】
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

猫の鼻をよく見ると凹凸の模様がありますよね? これは「鼻紋」と呼ばれるもので、人の指紋と同様、個体ごとに固有で一生変わることがありません。猫以外にも、犬や牛にも鼻紋があり、牛では実際に個体識別に使われています。

「猫の鼻、どれだけ知ってる? 【猫のからだセミナー 鼻編】
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

猫の額や、顎などの皮脂腺からは、フェイシャル・フェロモンが分泌されます。猫は、それを飼い主さんや身の回りのものにこすりつけ、そのにおいによって安心する習性があります。このフェロモンを化学的に合成したものが、猫をリラックスされ、問題行動(マーキングなど)を軽減するのに利用されています。詳しくはかかりつけの動物病院にお聞きください。


提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)

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