韓国の整形事情
(画像=『韓国旅行コネスト』より)

今や人種、宗教、性と同じぐらい、外見が差別の理由のひとつとしてあげられるようになった。就職の面接試験時、企業の人事担当者の90パーセント以上が外見を第一条件にするという。

皮膚や体格から生活水準が分かるとまで考える人もいるらしい。面接に落ちて成形外科に走り込む女子大生の姿はよく見られる。

整形手術をしたら会社での待遇が良くなったり、昇進したという人もいる。もちろん結婚の第一条件でもある。

多くのティーンエイジャーの夢は芸能人やモデルになること。そこに子供をスターにしたいと願う親が、整形を煽動することになったりする。
いきすぎた整形が奇形に!?

韓国の整形事情
(画像=『韓国旅行コネスト』より)

美しい顔とスマートな体が人生の成功につながると考える強迫観念のゆえに、整形を何度も繰り返すなかで、回復が難しい医学的な奇形や精神分裂症が生じる場合もある。崩れた顔や皮膚のゆえに自殺したり、ダイエットをする中で突然亡くなる人もいる。 
経験者のJさん(現在ソウルで会社員/28歳)にインタビュー
Q.いつどのようにしたのですか。

韓国の整形事情
(画像=『韓国旅行コネスト』より)

A.社会人一年生の時に二重瞼の手術をしました。

Q.やろうと思ったきっかけは何ですか。
A.外見の印象を柔らかくしたくて。以前はキツク見える目だったので、話しかけづらいとか言われましたが手術後はそういったこともなくなり、やってよかったです。

Q.費用はどのくらいかかりましたか。
A.約200万ウォン(日本円で約20万円)です。江南地域の新沙洞にある整形外科に行きましたが高い方だと思います。二重瞼だと普通は100万ウォンが相場ですね。

Q.ご両親の反対はなかったですか。
A.いいえ。むしろ母からはするように勧められたくらいです。

Q.もし彼氏ができたら話しますか。
A.はい、隠すことはしません。会話の中で自然に話題に出れば正直に話します。

Q.やはり就職などで外見の差別はあると思いますか。
A.あると思います。でも自分の場合は、望み通りの結果を得られたので満足しています。

話を聞いてみると、周囲の友人も50%近くが経験済みとか。夏休みなどの長期休みに行う人が多く、人気は二重瞼の手術だそう。「整形」という言葉に抵抗はなく、隠さず堂々としているところなど日本人の考え方とはだいぶ違うようだ。
箱の包装紙が重要か、その中身が重要か。

韓国の整形事情
(画像=『韓国旅行コネスト』より)

ソウルの地下鉄でよく見かける美容整形広告は、2022年までに全廃される予定。近年は社会的な風当たりも強まっている。
日本に比べて整形に対してネガティブなイメージが薄い韓国。

結果に満足している人の話を聞いていると、それによってコンプレックスがなくなり、前向きに生きていけるようになるなら、整形という手段も積極的に受け入れていいのでは、という気がしてくる。

整形=よくないものという価値観を一概に押し付けるのはよくないだろう。

ただ、外見に固執しすぎると、その人の持つ才能や実力を見逃してしまうことにもなりかねない。

外見が個性を表現する方法のすべてでは無いことも忘れたくないものである。


提供・韓国旅行コネスト

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